1-15 魔法訓練場
今日も更新出来た!
長めなので1話だけです。
お昼ご飯を終え、俺達は午後の授業のために校舎から少し離れた、魔法訓練場へとやってきた。
セレーナ先生のご好意で特別にシルアも連れてきた。
お腹いっぱい食べたせいか眠そうに歩いてる。
訓練場は校舎より大きい、3倍はあるであろうデカさだ。そして、天井はガラス張りで空が見えている。
「べギアくん、ここに来るの初めてだもんね?」
「あ、あぁ……」俺は改めて驚きながら頷く。
実はここに来るのは初めてだ。
俺には関係ないと思って、あまり気にしてなかった。
こんなに大きかったとは!
以前は魔法が使えなかったため、普段この時間は、いつも自習だった。
セシア達から訓練場の話を聞かされていたが、実際に中を見てみないとわからないよな!
緊張と期待を胸に訓練場へ入る。
そこには、ラビアの街では見られないような光景が広がっていた。
「うわぁ。話を聞いてたけど、実際に見ると凄すぎる……なんだあれ!?砂漠と雪が共存してるぞ!」
俺は右側を見て驚いていた。
セシアが俺のはしゃいでる様子を微笑んで見てる。まるで、我が子を見る母親のようだ。
ちょっと恥ずかしい。
だって砂漠の隣に雪だぞ!?ありえないだろ!?
これも魔法で作っているそうだ。改めて魔法の凄さを実感した。
「あなた方が使う、模擬戦フィールドはこちらです」
セレーナ先生が左側の奥の方を指さす。
そこには、ゴツゴツした岩が疎らに刺さっている。
当然地面も岩だ。転んだら痛そう。
「フン、べギア遅かったな。ビビって逃げ出したかと思ったぜ」
と少し高い段から俺たちを見下ろしながら言うギルネ。
安い挑発ありがとう。どうせ来ても逃げても俺の負けは確定してるんだ。
それなら、来た方がまだマシだからな。
「ギルネ様に稽古を付けてもらえるなんて至極恐悦の極みでございます」
俺は、昨日ドラマで見た平民が貴族に向かって挨拶していたのを真似した。足をクロスさせ右手を上にあげてから、その手を自分のお腹の方に下ろしお辞儀をする。
どうやらそれが宜しくなかったみたいだ。
「ほお?貴様、それがどういう意味があるか、わかってるんだろうなあ?」
あれ?どうしたんだろう?なんかめちゃくちゃ怒ってる気がする。
この挨拶は気に入らなかったのかな?
「あわわ、べ、べギアくん!その挨拶の仕方はダメだよぉ!」
セシアが慌てる。
え?これダメなの!?テレビでやってたからてっきり正しい挨拶かと思ってた…。
「これの何がダメなんだ?」
とりあえず聞いてみない事には始まらない。
「今からあなたを倒すって意味になっちゃうの!」
え?
「今からあなたを殺します…って言い方のほうが正しいですね……」
青ざめた顔のルレンがぼそっと言う。
え?
「ええええええええっー!?」
そんな意味だったとは知らなかったよ!最後まで見るべきだった!
「す、すすすいません、ギルネ様! 今の挨拶は無かったことにしてもらいませんか!?」
俺は慌てながらギルネに取り付く。
「ううん、それはできないんだよ」
左右に首を振りながらセシアが答える。
「日常生活でそんなポーズする事なんてないですからね…。」
ルレンがぼそっと呟く。
なんてこった、貴族に刃向かったって知られたら、この街に居れるかどうか…。
叔父さんにも迷惑をかけてしまいそうだ。
「フン、丁度いい。貴様を二度と学園に来れない姿にしてやろう!」
学園に来れないようにするって何!?俺、殺されちゃうの!?
あらあら?と言いながら右手を頬に付けているセレーナ先生。先生?助けてくれないの!?
先生と目が合ったが逸らされた……。
まさか、これが目的で俺とギルネの決闘を許可したんじゃ……。
そんな不安を胸にギルネとの決闘に挑むのであった。
前回のサブタイトルが「決闘!?」なのにまだ決闘してませんね。可笑しいですね。
ストックがなくなりつつあります(震え声)




