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Crocus  作者: 工藤てまり
1/1

序章.ポピー

読み方書いておきます。


野城 花梨ーのしろ かりん

蓮見 煉 ーはすみ れん

菖蒲 尚輝ーしょうぶ なおき


ピピピ ピピピ...

「ん~。あと5分...」

ピピピ...

「もうっ!何で今日はこんなに鳴ってるの!?」

イライラしながらスマホをとると、画面には大きく予定がでていた。


【始業式】


「始業式?...あーっ!今日から学校じゃん!!」

そうだった。今日から長いようで短かった春休みが終わり、新学期が始まるのだ。

「明日は寝坊できないからって長めにアラームかけてたんだ。」

大慌てで制服に着替えていると、リビングから母親の声が聞こえてきた。

「花梨ー!いつまで寝てるの!!」

「今起きたー!!」

「煉くんと尚輝くんもう来てるわよー。」

「ヤバっ!マジか!!」

急いで髪を結び、鞄を抱えて階段をかけ降りると、呆れ顔の母親が待っていた。

「もう!こんな日にまで寝坊だなんて。」

「はいはい。てか起こしてよ。」

小言が始まりそうな雰囲気だったので、私は急いで靴を履く。

「行ってきまーす!!」


外に出ると、ニコニコ笑っている長身の男子と仏頂面の男子が立っていた。

「尚輝、煉!待ったよね?ごめん!!」

「遅い。こんな日まで寝坊か。」

「あぅ〜。」

「まぁまぁ。煉ったらこんな日まで怒んないの。ほら遅刻しちゃうし行こう?」


「お前はいつになったらしっかりするんだ。」

「アハハ。でも、そこが花梨のいいところじゃない。」

「尚輝は甘すぎるんだよ。」


私の右側でブツブツ文句を言っている小柄な男子が【蓮見 煉】

大体いつも仏頂面。だけど、そこがクールでかっこいいと女子から結構モテる。(私は全然わからないけど。)

中学の頃からテストでは1位しか取ったことがなくて(やばくない?)陸上部に所属していて、今年度は生徒会副会長も務める秀才。

「これで背がもうちょっと高ければね。」

「あ?なんか言ったか?」

「別に〜。」

まぁ私も身長は高くはないから人のこと言えないけど。

「2人ともそんなに低くないじゃん。」

「「黙れ 巨人。」」

「ヒドっ!」

私達とは正反対。190cm越えの学校一背の高い【菖蒲 尚輝】

その長身を生かして所属しているバレー部ではエース。温厚で誰にでも優しいので女子からも男子からも人気がある。


煉、尚輝、そして私【野城 花梨】は幼稚園からずっと一緒。

所謂、幼なじみというやつだ。小さい頃から遊んでて、親同士も仲がいいのでほとんど家族のような関係だ。


そして私達3人は、今日から桜草高校の最高学年として学校生活を送る。

満開の花がすぐに散ってしまうように、1年などあっという間に過ぎるだろう。だから悔いが残らないように過ごそう。


ーこれは強く、全力で咲き続けた6輪の花の物語

花の説明

題名ークロッカス

花言葉ー青春の喜び


ポピー

花言葉ー恋の予感


野城花梨ーカリン

蓮見煉 ー蓮

菖蒲尚輝ー菖蒲


3人の花言葉についてはもっとお話が進んでからにします。


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