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ダンジョンの隠し部屋でのんびり生活  作者: 泪
ダンジョンの夏
36/54

美魔女な人魚とエルフは美容に敏感?

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。

 手術も抜糸まで済んで、腫れもひいたのですが今は治りかけで痛痒いです(笑)


 

「レイちゃん着替えたらおやつにしようか」

 いつまでも水着のままじゃ風邪ひきそうだしね、と思ったんだけどレオンがこちらをじーっと見つめてる。

「ブラン、あれって中は?」

「もちろん言われたとおりに作ってあるわよ」

 って2人共何をこそこそ話してるんですか……やっぱり中のショートパンツはレオンの好みなんでしょ。

 巻きスカート外して見せろって言われる前に、さっさと着替えちゃおうとレイちゃんを連れて隣の部屋に移動したのにレオンまでついてきちゃった。


「サ~クラっ、そのスカート外して中見せろよ。レイもサクラの可愛いの見たいよな~」

 レイちゃんまで巻き込んで、あ~あ~嬉しそうな顔しちゃって……まぁ家族だけなら良いかなと巻きスカートを外したら、

「おお~太股が眩しい!可愛いなぁサクラ」

「かーしゃま、かわいい~」

 ……うん、レオンは番が一番の欲目入ってる、ブランさんやドゥエさんの方がスタイル良くって綺麗なのにあんまり興味なさそうだったのになぁ、何でそんな目で私なんかの太股凝視してるんだろ?

「さてさてレオン、私達着替えるから出てってね」

「は?家族なんだから良いだろっ」

 と渋るレオンを何とか追い出したら、まだ仕事が残ってたらしくアインさんが迎えに来てるとブランさんが引っ張って行ってくれました。


 今日のおやつはスイカのシャーベット、日本の3倍位の大きさの、この世界のスイカ「シマウリ」を昨日シバさん達が持って来てくれたんだけど、家族3人で丸々1個を食べきれるはずも無く、冷蔵庫にも入りきらないのでその場でシバさん達にもおやつに食べてもらったんだよね。

 それでも余った分を種と皮を取り除いてから密閉袋に入れて潰し、砂糖と水を入れた鍋で煮溶かしたものを冷ましてレモン汁を加えたものを冷凍庫に増産した。

 スイカが大きかった上に、密閉袋のスイカを潰すのが楽しくてレイちゃんが夢中になっちゃったおかげで、大きな密閉袋8個も出来ちゃったんだよね。

 ……冷凍庫を圧迫して困って足し、これを人魚族のお土産にしたらダメかなぁ?


 ガラスの器に盛り付けて、プランターで育ててたミントの葉を飾りにのせれば出来上がり、テーブルに運んでさあ召し上がれ。

「きゃあ~冷たくって甘いわぁ!美味し~い……うぅっ、痛たたた」

「はぁぁ、甘いお菓子……300年ぶりの……冷たくて美味しいわ」

 ウーノさんのお口に合ったのか、一気に食べて頭がキーンってしちゃったみたい、量が少ないから大丈夫かと思ったんだけどな……あれ?今ドゥエさん300年ぶりのお菓子って言った?

 ドゥエさん長老って聞いてたはずが、若いなって思ってたんだけど何歳なんだろ?疑問が顔に出てたのかウーノさんが笑いながら、爆弾投下してくれました。

「ドゥエはね~、あんな若作りしてるけど600歳のおばあちゃんなのよ」

 ええ~っ600歳?リアル美魔女が……と私が驚いてると、般若の形相でドゥエさんがウーノさんの頬を引っ張ってます。

「今何て言いましたの、この鳥は?人魚族は800歳位で死ぬまで若い見た目を保つんだから、若作りなんて言わないの。それを言うならウーノの見た目こそ詐欺でしょう、それにしてもよく伸びる顔だこと」

 詐欺ってドゥエさん、ウーノさんは美人だけどそれを言っちゃっても良いのかなと二人の友人でもあるブランさんを見ると、

「あれはいつもの事よ、仲良くじゃれ合ってるだけだから放っおけば良いのよ」

 ですって、それじゃ私もおやつを食べよっと……う~ん冷え冷えで美味しい、レイちゃん初お手伝いの特別製だしね。


「かーしゃま、ひえひえおいち~ね。ブランしゃん、これレイちゃんがつくったんだよ~」

 得意気に笑ってそう言うレイちゃんに、ブランさんが大袈裟に褒めてくれる。

「えーっこれレイちゃんが作ったの、すっごく美味しいわ。凄いわね~」

 その声にじゃれるのを止めたウーノさん達が、驚いたような顔でこっちを見る。

「これを黒竜様のお子様が作った?もしかして私でも作れますでしょうか?」

 ドゥエさんの言葉に、青い顔したブランさんとウーノさんがぶんぶん高速で首をふり、

「「無理無理無理!!止めて、死人が出るわ~!」」

 って……ドゥエさん、ニャニャちゃんと一緒のタイプ?


「液体を適度に凍らせる事が出来るなら、後は簡単なんですよ」

 と言ってみると、顔を輝かせたドゥエさんが

「水系魔法は得意ですわ。大抵の魔物なら凍らせられますし、凍らせた物を砕くのも得意です」

 とのこと……ちょっと物騒な単語が混じってる気がするけど、大丈夫かな?

 それに氷が作れるなら、砂糖は手に入ったしアレも出来るよね、ドワーフさん達に道具が作れるか聞いてみなきゃ。


「ブランさん、人魚の里の物と果物って、交換とかしないんですか?」

 人魚族は簡単に甘い物を手に入れられないと聞いた時に、不思議に思ってたことをブランさんに聞いてみると、

「してないわね、エルフ達は菜食主義だから魚を食べないし、人魚の雫なら欲しいけど果物と交換するには高価過ぎるからね」

 やっぱりエルフって菜食主義者なんですね、でも海草は?昆布とかワカメとかあれば私も欲しいんだけど。


「海草は食べないんですか?出汁をとったり、色々食べれる物は多いと思うんですが、人魚の里でも食べませんか?」

 ドゥエさんに聞いてみると、う~んと唸りながら、

「食べれなくはないですが、美味しくはないですね」

 ドゥエさんの料理はヤバイらしいけど、どんな調理方法で食べているのかしら?

「あれって茹でてヒシオか塩で食べるくらいよね、ダイエットや髪の毛の美容には良いけど味がね~」

 ウーノさんのその言葉に、ブランさんが食いつきます。

「ダイエット?髪の毛の美容に良いって、そう言う事はもっと早く教えてよ!海草って事は植物でしょ、それならエルフ達も果物と交換するわよ」

 って、ブランさんもエルフも美容には敏感なんだなぁ、これで人魚族でもお菓子が作れるようになるんじゃないかな。


 私達が人魚族の里に行く日に、ブランさんも海草と果物のお試し交換をしに行く事になったので、ついでに私もお菓子のお礼として海草をリクエストさせてもらいました。

 ドゥエさんにはとりあえず見本の昆布と乾燥ワカメ、乾海苔を見てもらう、野菜とかの感じだと似たような物が有りそうだと思うんだよね。

「この海草って乾燥させたり、加工してあるわよね。少し味見してもいいかしら?」

 そう言ったウーノさんとドゥエさんが匂いを嗅いだり、味見してるのをブランさんが興味深々で見てる、

「これってサクラちゃんの世界の食材よね、もしかして海草も美味しく料理出来るのかしら?」

その言葉に頷いてると、ドゥエさん達から

「多分似たような味の海草があると思います、他にも何種類か私達が普段食べる海草を用意しておきますね」

 との事、アラメとかモズクとか有ったら良いなあ、食生活のが豊になるしね。

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