表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンの隠し部屋でのんびり生活  作者: 泪
隠し部屋の春
32/54

閑話  未来の話

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。

 又、今回の豪雨被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

 ここ獣人族の里には、一家に1冊「ニャタロウお料理手帳」が有ります。

 この料理法の本は、猫族のニャタロウさんという方が書いたものですが、それまで料理といえば塩を振って焼くか、塩味で煮る事位しかしていなかった獣人族に衝撃を与え、あっという間にその料理法が広がったそうです。


 ニャタロウさんは元々モウモウを飼っている酪農家の生まれでしたが、その頃の獣人族の里でのモウモウ乳といえば、絞りたてを飲む位しか利用法はなく、そのまま飲むには臭くて飲めたものではないと言われて嫌われていました。

 栄養豊富なモウモウ乳を少しでも里の皆に飲んでもらいたいと、ニャタロウさんは異世界人である黒竜様の番のサクラ様に教えを請い、それを1冊の本にして様々な料理を獣人の里に伝えたのです。


 今では普通に食べられているバタ-を、この里の住人で初めて作ったのもニャタロウさんと友人達だったそうです。

 それまでバタ-は黒竜様が人間の町で、運良く手に入れた時に分けて頂くご馳走だったのです。

 そして、そのバタ-の作り方や様々なモウモウ乳料理、グングンの若木など食べられないと思われていた食材の料理法がこの「ニャタロウお料理手帳」で初めて紹介されたのです。


 今日はこの本に載っている中で私の一番のお気に入り「モウモウ乳豆腐とビックホーンの甘辛煮」を作りたいと思います。

 まずはモウモウ乳豆腐の作り方から、モウモウ乳を大きなお鍋に入れて火にかけ、焦げないようにかき混ぜながら温めます。

 沸騰直前で火を止めたら酢を入れると、白い塊と薄黄色の汁とに分離するので完全に分離するまでかき混ぜて下さい。

 ザルにきれいな布をひき、その上に鍋の中身を全部移し、よく水気を切ったらモウモウ乳豆腐の出来上がりです。

 このまま醤油をかけて食べても、塩と油をかけて食べても美味しいですが、今日はもう一手間。

 ビックホーンの薄切り肉とオニルの薄切りと一緒に、醤油と砂糖で甘辛く煮付けて完成です。


 醤油と砂糖でちょっと濃いめの味つけされたビックホーンとオニルと、淡白な中にコクのあるモウモウ乳豆腐にお肉のうま味が染みこんでマイにとっても合うんです。

 その上今日は、食後のデザートにプリンも冷やしてあります、ご馳走ご馳走ワ~イ。


「ニャ-ナ!ひいお祖父様のお墓参りに行くわよー、お供えのプリンも持って来て~」

 あ、ママが呼んでるみゃん、早く行くみゃん。

「はーい、すぐ行くみゃん」

 ニャタロウひいお祖父様、あなたのおかげで今日も美味しいお料理が食べれるみゃん、ありがとうございますみゃん。

 急に暑くなったことによる夏バテと、鳴り止まない耳鳴りの為ダウンしてしまい、今回のお話はかなり短くなりました。

 来週は新章に入り、夏のお話になります、これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ