表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンの隠し部屋でのんびり生活  作者: 泪
ダンジョンの暮らし
11/54

ハッピーバレンタイン

 2月14日の朝、冷蔵庫を開けると見慣れない赤い紙袋が入ってました。

『ハッピーバレンタイン桜ちゃん、これで美味しい物を作ってね。友チョコ期待してます♥地球の女神より』

 ってメッセージカードが付いた紙袋には、板チョコ10枚と生クリーム3パック、無塩バターが3箱入ってました。

 これは、女神様はチョコケーキが食べたいって事ですね……材料が多いのは、レオンさん達の分?

 レオンさん甘い物は平気かな?


「「コッコッコ、コケッコッコ」」

 あれ?誰かな?ピーちゃん達の鳴き方だと、シバさんかアインさんかな?

「おはようございますサクラさん。昨日はポーションと生姜湯の素をありがとうございました」

 ドアを開けると、大きな荷物を持ったアインさんが立ってました。

「おはようございますアインさん、その後獣人族の皆さんの病気は良くなりましたか?」

「ええ、もともと獣人族は体力のある種族ですから、病には強いんですよ。それに黒竜様がポーションを作るとかなり大雑把なのですが、サクラさんが作った物はすり潰した薬草を布で濾してあってドロドロしてなくて飲みやすいと評判で、それに生姜湯!あれも咳止めに良く効く上、蜂蜜を混ぜるので子供でも美味しく飲めると大好評です」

「それは良かったです、でも飲みすぎ注意ですよ、お腹が痛くなっちゃいますからね」


「ええ、それは確り言ってあります。それでお願いがあるのですが、これからも獣人族の里に渡すポーションと生姜湯の素を作っていただけませんか?勿論材料のジンガはこちらで用意します」

 大荷物の正体は大量の生姜でした(笑)

「はい、喜んで。なにも仕事をしていない事が心苦しかったので、こんな事でよかったら、こちらからお願いします」

 やったーお仕事ゲットです。ちょうどいいから、あれも聞いちゃおう。


「すいません、ちょっとお聞きしたいのですが、レオンさんやアインさんは甘い物はお好きですか?今後食事やお菓子を作る時の参考にしたくて」

「黒竜様は意外と甘い物好きですね。お酒も好まれますが、こっそり人間の街に行ってお菓子を買ってきて食べているのを見た事があります、私はお酒が好きなので、甘ったるいお菓子は苦手ですね、多少は平気ですが」

 なるほど、レオンさんはチョコケーキOKで、アインさんはビターチョコに洋酒を効かせたトリュフを少しなら平気かな?


 アインさんが帰ったので、とっておきのチョコケーキを作ります……シバさん達はチョコ食べて平気かな?犬や猫にチョコはマズイよね。

 病気したばかりだし、止めておこうかな。


 とっておきのチョコケーキ……バターとチョコが同量で卵と蜂蜜、ラム酒もたっぷり効かせてココアちょっぴりを細目のパウンドケーキ型でオーブンで湯煎焼し、冷蔵庫で冷やして出来上がり。

 濃厚でトロッと滑らかで美味しいんだけどカロリーが……お菓子作っているとバターや砂糖の多さに怖くなってくるんだよね。

 レオンさんは、会合から戻ってみえてから渡すとして、先に地球の女神様に御供えします。



「きゃ~きたきた、チョコケーキ。さすがサクラちゃん、1皿分じゃなくて1本丸々なんて分かってるわ~」

 コーヒーを入れて、早速いただきまーす。

「はぅ~ん、濃厚でまるで生チョコみたい、ラム酒も効いててコーヒーに良く合うわ~、美味しい」

「地球の、何をこっそり食べておるのじゃ?」

 むぐっ、ヤバイ、ラフィリアの……サクラちゃんにチョコケーキ貰ったなんてバレたら……

「何だか、美味しそうじゃのう。それはどうしたのじゃ?」

 ……これはバレてる?

「えっと、サクラちゃんにチョコケーキを貰ったのよ、ラフィリアの貴方も食べてみる?」

「勿論いただくよ、サクラさんから儂にも1皿御供えしてもらったからの、地球のと一緒に食べようと思っておったのじゃが……まさか地球のが一人でこっそり食べているとはのう」

 あぁぁぁぁぁ、ヤバイ。怒ってる。

「まあ良い、一緒にサクラさんからの、バレンタインチョコをいただくとしようかの」

すいません、ストックが切れました。

繁忙期で残業続きのため、次はちょっと先になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ