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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

デッド本

作者: 月乃勇木
掲載日:2026/03/25

この小説は、題名から思い付きで書き始め、すらすらと書けたような書けなかったような気がします。どうか、この作品をよろしくお願いします。

「おいおい、これ、見てくれよ」

「ん?どれ?」

「これさ」

「えーっと、デット本?」

「何それ?」

「んー俺もよくは知らねーが、学校に来る時までの間のごみ箱で拾った」

「拾った?きたねっ」

「ほんとそれ」

「いいじゃねーか、気になっちゃったんだからよ」

「ま、まま、反省してるみたいだし、いいじゃねーか?な?」

「うん」

「ほんとに反省してるの?」

「してるよ、当たり前じゃん」

「当たり前?やっぱ、捨てて来てくれない?」

 というと、

 【西野希望】は、デッド本を捨てるなと言うあまり、【木野六華】の手を強く握りしめていた。

「おい、強く握り過ぎだ、希望」

「ああ、ごめん…」

「木野大丈夫か?」

「ええ、少し痛むけど」

 この時、落とした衝動でデッド本の外部は、少し傷ついた。

「ほんとごめんな、俺のせいだ」

「いや、私もいけないとこあったから」

「この本のせいか、全て、捨てとくか、行くぞ、保健室」

 そうして、【町田連】は、【西野希望】を教室に残し、【木野六華】を保健室に連れて行った。

「案外、何もないものだな」

「ええ、そうね、心配してくれたのになんか申し訳ないことしちゃったね」

「いーや、そんなこと、ねーよ」

「ありがとう」

「んじゃ、戻ろっか、ゆっくりでいいからな、急がなくて」

「う、うん」

 と、【町田連】と【木野六華】が、保健室から教室にゆっくりと戻って来た。

「ただいま~希望」

「あ?」

「何怒ってんだよ?」

「遅かったな~っと思ってよ」

「あ~それか、特に何でも…」

 時だった…

 【町田連】が捨てたはずのデッド本が教室の教壇の上に置かれていた。

「何だよ、これ?」

「これって?」

「あ~俺もさっき気付いた」

「気付いたって、お前じゃないのかよ、やったの?」

「やめて、町田君」

「ああ、そうかよ、犯人が俺だって言いたいのか?」

「ああ、そうだ」

「俺はその時間帯、トイレに行って此処にはいなかった」

「だったら誰がやったって言うんだよ」

「知らない」

「じゃあどうするんだよ?」

「徹底的に調べるしかないだろ」

「どうやって?」

「この本を最初から最後まで軽くでもいいから読むんだよ」

「ちぃ、やってみるか」

初めは、【西野希望】も恐怖していたものの、後々は、【町田連】と【木野六華】が、驚きよりも恐怖という感情と戦っていた。

「準備はいいか?皆?」

「おう」

「いいよ」

「じゃあ開けるよ」

 そうして三人は、デッド本を開封した。

「…ん?中は…普通の本?でも何か変?」

「そんなんじゃ分かんねーよ、もっと詳しく教えろよな?」

「だから普通の本だって見て見ろよ、お前も、ほら、な?」

「ほんとだ、何だこんなつまんねーくそな本、ほっといてどっか行こうぜ」

 そして、【西野希望】は、その本の本当の意味を知らずにポンっと床に投げ捨て、先頭に立ってどっか行こうとした。

 その時だ。

 五本の槍がいきなり、【西野希望】に襲い掛かって来たのだ。幸いかすり傷程度で済んだ。まさに今さっき【西野希望】自身がデッド本、見開きを見て色々言ってたページだった。

 と、その時…

「危ない、もう一本来るわよ、避けて」

「うわあ」

 彼のお陰で【西野希望】は、命拾いした。

「君は?」

「…、私、私は…」

 と、名乗ろうとした時、デット本の暴走が始まった。罪のない周りの生徒までもが巻き込まれ、殺されていった。

「此処はとにかく逃げるわ、名乗るのはその後、いい?」

「いいよ」

 そうして【西野希望】・【木野六華】・【町田連】そしてもう一人。

「何その人達?」

「逃げて来たんだ、一緒にいい?」

「まあ、花蓮がそういうんだったら別にいいわよ」

「ありがとう、レミノ」

「私は別に…」

「お、メンバーが増えてるな、賑やかになっていいな」

「七瀬~」

「ん?どした?古賀?」

「いや、別に何もねーし」

「そうか、なら新人歓迎か?今日は?」

「いや、それどころじゃないの」

「何で?いいじゃん、ちょっとぐらい」

「ちょっとも駄目なことが起きたの」

「何?何が起きたの?」

「知ってる?」

「デッド本の事?」

「少しは」

「それが暴走したのよ」

「な、何だって?」

「声がでかい!まあいいわ、だからそういったことは今は悪いけど出来ない、ごめんね」

「じゃあ、俺に出来ることないかな?」

「出来ること?」

「…んー?」

「じゃあ私の言ったことに対して、手伝える?」

「う、うん、俺に出来ることがあれば」

 と、【七瀬有平】は、真面目な顔で言った。

「他の皆も来るからよろしく」

「分かった」

「皆、集まったわね?」

 【西野希望】・【木野六華】・【町田連】・【古野町花蓮】・【古賀レミノ】・【七瀬有平】は、デッド本のある教室から遠く遠くの廊下でデット本の次の暴走を計って見ていた。そして動いたところを狙うという作戦を廊下で立てていた。

 すると、デッド本が動きを見せた。

「ドスンドスン」

「今のは?」

「多分、デッド本に記されている球体系のページの一種よ」

「何だよ、今、そんなのにやられてたら、俺ら死んでたぜ、あぶねー」

「だね、でもまだ安心は出来ないよ、メンバーが六人いる分、見つかりやすいからね、それに…

 と言った瞬間だった…

 メンバーの一人の首が勢いよくはねた。

「…え?」

 一同はびっくりし、驚いた。

 死体の首は勢いよく吹っ飛んだため、誰の死体かも分からなかった。首から下はなぜかなかった。これもデット本の力だろうか。

「でも、他のメンバーを見れば誰が亡くなったか…あれ?分かんない、おかしい」

 そのことを皆に聞くも、皆は、「知らない、誰、その人?」と言う。

 【七瀬有平】は、自身が変になったのか、周りが変になったのかを確かめたくなった。

「俺は決めた、デット本と直接対決だ」

 【七瀬有平】は、死ぬ覚悟でデッド本に向かって行こうとした。その瞬間だった、【古賀レミノ】が手をグッと引っ張り止めた。

「ちょっと待って、何する気?」

「真実を確かめに行くんだ」

「一人で?」

「ああ」

「無茶よ」

「何だって?」

「あなた死ぬわよ」

「何?」

「周り、見たでしょ?」

「見たからだよ」

「え?」

「見たからじっとしてらんねーんだよ、俺は行く」

「あっちょっと私の話もって聞きやしないか」

 というと、その場に二人のメンバーを置き、先を行った七瀬有平を追った。

「必ず、二人は助けるから、待ってて」

「…」

「ちぃ、ついて来たのかよ」

「ええ、心配だったから」

「来なくていいのに、てか、他の二人は?」

「置いてきた、後で助けるつって」

「…そ、おい、お前!何してる!すぐに戻るぞ、デッド本の狙いは俺らじゃない、弱った二人だ」

「…え?そんな、私、なんてことを」

「いいから、今すぐ戻るぞ、場所は?」

「さっき、作戦立てたとこ」

「…分かった、生きててくれ二人とも」

「速っ」

「遅いと置いてくぞ」

「あっ、ちょっと待って」

「遅―い」

「あんたが速過ぎるのよ!」

「知らねーよ」

「え?今?」

「どした?立ち止まって、ほんと先行っちまうぞ、いいのか?」

「…」

「…ん?」

「キャー!」

「何があった?古賀」

「この子達が…いきなり…」

 と、【古賀レミノ】は、十人程度の子供に囲まれながらゆっくりと倒れていった。

「…古賀、古賀?おい!起きろよ!」

 すると子供は、消えていった。よく見ると腹には複数のナイフが刺さっていた。

「これはやばい、早く止血しないと、古賀まで死んじまう」

 【七瀬有平】は、既に分かっていた。生きているのは多分自分と【古賀レミノ】だけなのだろうと。

「…私も」

「え?」

「…知ってたよ」

「もう喋るな、黙ってろ、生きたいだろ」

「生きたいよ、でも、もう遅いみたい」

「何が?」

「もう私…もう命短いみたい」

「どういう事だよ」

 そういうと、天井から一枚の紙が、床に落ちると同時に【古賀レミノ】は、灰になって散って行った。

「古賀~!」

「許さない」

 これで【七瀬有平】のみとなり、【七瀬有平】は、デッド本をあらゆる手を使い、自分自身の身と引き換えに封印をした。

「やったよ、俺、皆の分まで最後、皆の所には行くかもだけど、頑張ったよ」

 一同は言った。

「まだ、はえーよ、バカやろー封印がまたいつ解かれて、またいつ暴走するか分からねーんだからよ、そん時、止めんのお前しかいねーんだから、頼んだぞ、有平」

「そうだよ、こっち来るにはまだ早いよ、生きて、七瀬君」

「誰かが俺を呼んだ気がする」

 だがそこには誰もいなかった。

「気のせいか…とりあえずこの本をここに隠してと」

 【七瀬有平】は、封印したデット本を学校の見つからなそうな場所に隠した。

「これで良し」

 と、天井からまたも紙が降って来た。【七瀬有平】は、一瞬警戒したものの、すぐにその警戒は解けた。なぜなら、その紙は、デッド本の紙切れではなく、亡くなっていった皆からのメッセージ紙だったからだ。

 【七瀬有平】は、皆からのメッセージを読んで一言言った。

「ありがとう、皆」



読んでくださった方、ありがとうございます。面白かったですか?面白かったならよかったです。次作もぜひ、楽しみに待っていてください。

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