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第38話 こちら側。

「ここを開けなさい。」


アイーダ女王陛下の部屋の前にいる、皇太子直属の近衛騎士に命令する。

セレドニオ様の執務室から、宮殿の反対側の棟にある客間まで走ってきたセリオは息を切らしながら、そう言って、近衛を睨みつける。


「いいえ。いくらセリオ様のご命令でも、開けるわけにはいきません。何人たりと入れるなと仰せつかっておりますのでね。なんなら、殺してもいいと言われておりますのでね。」


こいつらは…ヒューゴと同じ匂いがする。皇太子殿下のお気に入りの自負が、自分まで偉くなった気にさせているんだろう。


「いや。通してもらう。お前ら、お前らのせいでビダルと戦争になるぞ?何を考えているんだ?」

「さあ。」


小ばかにしたように近衛たちが鼻で笑っている。


ガッシャーン、と、窓ガラスが割れる音がする。


「セヴィリアーノ様!アイーダ様!!」


セリオがドアを叩く。


「セヴィリアーノ様?あの人は、もういませんよ?」


近衛騎士がニヤニヤしながら言う。


「あんただって、こちら側の人間でしょう?ね、セリオ様?」


「……」







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