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モンスター図鑑7 バードエッグ
魔素が入り込めばどんな液体でもスライムとなり得る可能性を秘めている。
それは例えまだ産まれる前の鳥の卵だとしても。
トマホークマリンイーグルや彼岸鳥やコカトリスなど、この世界にはあらゆる鳥類が生息している。
そんな鳥類は全て卵から産まれてくるのだ。
しかしどうだろうか?
もしもその卵が何らかの影響によって内部に魔素が入り込んでしまったとしたら?
魔素は卵内の成長を阻害する様な影響を及ぼすという。
そうすれば中で形が形成されるはずだった鳥たちはその身体が形成されないまま卵を割る事となる。
その雛には意識がある。
確かにあるのだ。
だがその見た目はまるで、卵の黄身がそのまま意思を持って動き出しているに過ぎない。
人々はそれに恐れる。
親鳥であるはずの鳥もバードエッグを自分の子供だとは認識しない。
生まれながらにして永遠の孤独が確定してしまう。
そんな哀れなバードエッグが生を受けた理由は一体何なのだろうか?
恐らくそんな哀れなバードエッグを救う方法などないのだろう。
バードエッグに対しては本当に、死は救済なのかもしれない。




