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ドサッ
あたりを見渡す、うん。
見渡す限り森だ、右も左も木でいっぱいだぁ。
「ゼウス!何でここに落としたぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
裕也「っていうか、なんで落としたぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
うん、あのぉこれは突っ込まずにはいられないw
ーー
ゼウス『まぁノリじゃノリ、ゼウスは時折お茶目なのじゃ♪
それと森は意外と色々なものを発見するのに便利な地形なのじゃ、冒険の始まりにはピッタシじゃろうて・・・』
ーー
なんか脳内再生って感じで妙な違和感の中あの爺の声が響き渡る。
「便利ってんな曖昧な・・・
って言うか具体的にどうすればいいのか聞いてないんだけど!?」
裕也「そういうノリなの俺は好きじゃない。ってかホントここどこ!?」
本当に周りを見渡しても鬱蒼と茂った森が延々と続いている。
それに比較的薄暗いこともあって不気味さが際立つ。
しかもあたりは草だらけ、舗装された道はあるかと軽く周りを散策すると案外すぐに見つかった。
ーー
ゼウス『とりあえず城下町を目指して城に行くがよいぞい。お主らのことはこの世界の常識に干渉してうまい具合に改ざんしてやったわいw』
ーー
「それってやっていいことなの!?」
ーー
ゼウス『この国を守る勇者ってだけじゃし、良いじゃろ?
それにここを拠点とするのならば仕方のない事、やむなしじゃ♪』
ーー
裕也「っていうか城下町ってどっち!?」
ひたすら右も左も分からず、ただ舗装された道を歩いていく。
と、目の前に光が現れた。
ちょっとした裏道に出られたらしい。
裕也「りゅう、りゅう!ちょっと!」
「へ、何?」
目の前に槍を片手にしたいかにも兵士って恰好のした男性が立ってコチラをにらみつけていた。
渋い顔立ち、鼻からのびている髭は漫画かアニメでよく見るような3を横に傾けた形で整っていた。
?『あまり見ない顔だな、森から来たみたいだがお前らは何者だ?
もしや魔物?』
声は比較的若かった。が、敵意剥き出しなのはそのままだ。
・・・っていうか魔物?俺魔物見えるの!?
?『無言は肯定か否・・・』
「いやいや、違う違います!!俺は龍星でこっちは・・」
裕也「裕也・・・です。」
コレ通じるのか?
?『リュウセイ、ユウヤ?変な名前だが、どこかで聞いたことがあるような・・・』
??『隊長、探しましたよ国王がお呼びです!えっと、この方々は?』
今度は小柄のちょっぴり太っている兵士がやってきた。来ている装備はさっきからいるこの人と比べて低ランクに見て取れる。まぁ素人の直感でしかないから正しいくは無いとは思うが・・・
喋り方も太ってる人特有の声だ。
こういうのは世界共通なのかな?とか何とかどうでもいいことを考えてしまうww
?『リュウセイ、ユウヤというらしい、お前聞いたことないか?』
??『隊長、この人たちですよ国王が探していた人は!』
?『な、そうか。コレは失礼した。
私はグラウス帝国皇帝直属護衛隊長のグレンと申します。先ほどは失礼しました。』
「あ、いえ」
裕也「森から知らない人が出たら誰だって不振がると思います。」
グレン『そう言ってくれると助かる、コチラは副隊長のシオンだ。』
シオン『どうも』
グレン『早速で悪いが、一緒に城まで来てもらう。』
2人「はい、お願いします!」
あっさりゼウスのお使い成功してしまった。
っていうか、色々発見できて便利とか何とか適当なこと言ってたけど・・・
俺らが発見されて便利ってことだったの!?