-2
・・って言ってもなぁ?
「どうしよっか?」
裕也「死んでくれぇって念じてみたらどう?」
「神相手に死ねって俺が言うの?」
裕也「神様の処分ってオブラートに包んでいっているけど、結局消滅させることが目的だろ?
なら死んでもらうことがミッション達成ってことにならない?」
「そうか・・・でも、そんなんで良いの?」
裕也「分からないけど、呪文なんて俺もりゅうも知らんやろ?
なら魔法の根幹が想いっていうのにすがってみるしかないんじゃないの?
分かんないけど・・・」
「そ、そうなのか?」
ウィン『とりあえずそれでいいからやってみて?』
「ウィンさんが言うなら・・・
”踏み潰す神様死んでくれ”(死んでくれぇ)」
さっきから大きい図体が横になりながら眠り呆けている踏み潰す神に向かってそう想いながら口に出してみた・・・が、結果は?
?『ンギャッ!?誰だ?お前ぇかぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
踏み潰してやる!』
あらぁ、目覚めちゃいましたよ!?
しかも効果はない感じ?
?『ギャ、ギャ!?どうしたお前たち、動け!こいつらを踏み潰せ!』
周りにある足達は動きが止まっていた。
「・・・えっと、これはどういうことなの?」
裕也「本体には効いてないけど、一応効いている対象はいるってこと?!
でも、りゅうの想いとはちょっと違うんじゃない?」
ウィン『”ナイグンモアット”』
?『ギャハハハ、まぁいい俺様がグチャグチャにしてやるまでだ!
おい、すぐに踏みつぶしてやるからなぁ?ギャハハハ、ハハ、は?
zzz、zzz』ドサッ
ね、眠った!?
ウィン『次!』
「え?あ、はい。」
次って言われても・・・
想いだけじゃやっぱりダメだったし?
でも、足首から下の妙な化け物たちの動きは止まったってことは俺は魔法使えてるってこと?
「ど、どうすれば?」
裕也「そういえば、あの神様って元はゼウスなんだよな?」
「そう聞いてるけど?」
裕也「ゼウス死んでくれって願ったらいいんじゃないのか?」
「・・・それはマズくないか?だって俺らをここに連れてきたのはゼウスだろ?
それにこの世には無数にゼウスがいるって聞いたよ?
俺がもし念じたら、そいつら全員消えてなくなるんじゃ?」
裕也「そうか・・・」
「でも、そうだな。
踏み潰す神になったゼウス死んでくれ!とかだったワンチャンあり?」
裕也「それでいいの?」
「分からんw」
ウィン『とにかく次はそれでやってみて!』
・・・って言われたらやるしかないよな~
だってそれ以外思いつかないし?
ホントこんな適当でいいの?
「踏み潰す神になったゼウス死ね(踏み潰す神になったゼウス死ね)」
なんか言ってて思うんだけど、俺サイコパスになった?
念じるってことはその通りのことが起きてほしいと心の底から想うことになるわけで・・・
神様に死んでくれって心底願うあたおかな人になってないのか正直不安ですww
?『ん、ンギャ!?ま、また寝てしまった!今度こそ踏み潰してや・・・ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!
足が無いぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!?』
えっと、あの・・・
コレはどういうことなのでしょうか?
「解説求むウィンさん!」
ウィン『分からない。』
ウィンさんも分からないか、まぁそりゃそうか?
踏み潰す神との対峙は初めてって言ってたし・・・
かくなる上は、
ーー
「ゼウス、説明プリーズ!」
ゼウス『神すら逆らえぬ運命のいたずらじゃな♪』
「何を呑気に言ってるんだ!?危機感もってくれ!
俺何もできてないんだぞ!?」
ゼウス『それは違う、お主は着々と神様処分に手を染めておる。』
「俺やっぱり犯罪者なんだ・・・
神様を殺すって言ってるもんな・・・」
ゼウス『そうがっかりするでない、それにより多くの善良な神々が救われるのじゃ。
そして、多くの善良な数多異世界に生きる人類もな?
お主が神殺しの悪役をやってくれるだけで世界は救われる!』
「やっぱ悪役なんだ・・・」
ゼウス『神を殺すわけじゃしな~』
「はぁ、断ればよかったかなぁ・・・」
ゼウス『今からでも辞められるぞ?』
「でもそれもなんかやだな~」
ゼウス『はっきりせい!』
「やります!」
ゼウス『よろしい!』
・・・
「じゃなくて、どうすればいいの!?って言うかあれはどういう状況!?」
踏み潰す神は二頭身の頭と胴体だけを残してそこに立ち尽くしていました。
足達が消え、次は大きな下半身すらも消え失せた。足が無いので立っているという表現は微妙か?
直立、自立している・・・まぁ何でもいいやw
自らの変貌にずっと驚き戸惑っている様子。
動くことすらできないし、腕も二頭身サイズ。今では腕立て伏せの状態に移行しようと模索しているようだった。
まぁそれでも巨大であることには変わりない、その状態で前進でもすればブルドーザーのような、アルはロードローラーの感じで地面に面しているもの全てを破壊し潰すことはできる状況にはある。
あの頭がどれだけ破壊をもたらすかは不明だけどw
「さっき言っていた運命のいたずらって?」
ゼウス『神すら動かすことのできない運命、”ゼウスの消滅”じゃよ。』
「・・・えっとどういうこと?」
ゼウス『さっきお前さん方が考えていたことじゃ。ゼウスの消滅を願うことはこの世に無数に点在する数多のゼウスの消失を意味する。
例え限定的にそれを願ったところで本質は変わらないのじゃ。
”踏み潰す神になったゼウス”と個別指定したところで運命はそれを了承してくれなかった。
その結果、”踏み潰す神”の”踏み潰すたる部分”だけの消失が叶ったのじゃ。』
「・・・いやそれはおかしくないか?俺たち神様の消滅させる力をもっているんだろ?」
ゼウス『ちょっと違うな、神様と対抗できる力と神の力が枯渇した時に消滅させる力の2つじゃ。』
「違いは?」
ゼウス『神としての尊厳の崩壊が効果発動のトリガー。』
「言っていること結構エグイんですけど?」
ゼウス『要は、神の神たる部分を全てそぎ落とせば運命もお主らに味方するのじゃ。
まず、自身の分身体のような存在を一掃した。次に本体の足部分を切除した。
これは、1つずつ”踏み潰す神”としての神たる部分を損ないつつある。
いまじゃ、”踏み潰す神”は見る影もないじゃろう?
あれではすりつぶす神様じゃ、とはいえすりつぶす神は別におるからこのまま弱らせ続ければいつかは運命に勝てるというわけじゃよ。』
「・・・うんっと、難しい。よく分からんよ。」
ゼウス『とにかく、あともう一息じゃ。』
「本当に?」
ゼウス『多分。』
「おいっ!」
ゼウス『ほんじゃ頑張って♪』
ーー
また逃げるように切りやがった。
はぁ、どうしようか?
裕也「あの、りゅう?なんかキモイ動きでこっちに来るんだけど!?」
ふと、前方を見ると・・・
腕をめちゃくちゃに振り回しながら頭を地面に接して前進している謎のバケモンがいました。
通過地点は尽く頭の形に削り取られている。
もはや”踏み潰す神”ではなくなっていた。
前方が見えないせいか動きはめちゃくちゃである。
?「ギャハギャハ、コレですりつぶしてやる!」
踏み潰すじゃなくなった!?
頭も心なしか削れていっているように見える。
これはどういうことなんだろう?
「あ、あのウィンさん?」
ウィン『ん?』
「眠らせられないの?」
ウィン『あ、必要?』
「そりゃ?」
ウィン『でも、もう頭半分しかないよ?』
まだ1分も経たないのに人の何十倍もある頭部は見る見るうちに半分に削られていた。
あの頭が柔らかいのか?
ただでさえ全身筋組織なのに徐々に削られていくビジュアルは見るに堪えないグロさがある。
?「う、ウギャ!?何事だ?なんだか頭が寂しいような・・・」
神様もよく分からないことに困惑しているみたいだった。
そして、あっという間に頭は削りきられ、もはや胴体しかなくなっていた。
頭も下半身もない。
腕と胴体のみの物体がそこに立ち尽くしていた。




