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異世界転生主人公は、ラスダン近くの美少女だらけの村を勢い任せにハーレムにしてしまうかの岐路に常に立たされている  作者: くる


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ロンド  アイテム L**

「さあ、ここが、ハクが見つけた終末遺跡なのだわ!」

「バスターライフルやインパクトガンも、ここから持ってきて村の平和を守ってたんだぁねえ」


 馬車の運転、食事の支度、交代の見張り、寝る時間など。

 想像よりも、明らかにスムーズに、この寄せ集めのような一団の移動は機能した。

 どうにも、この二人はそこまでずっと付いてくる気はなく、知っている範囲を細かく案内して帰る、というプランだったらしい。

 その知っている範囲、というのが。

 この、終末遺跡までの道だ。

 たぶん、成果を持ち帰るための片道楽できる機会を待っていた…のかもしれない。


「…メモ…します…メモ…」


 マッパーの人は、普段だと本当に無口で、他の人ともかかわらない。

 たまに眼鏡をずらして、こっちを見ている時は殺し屋のような殺気を放っているが、見張りも買って出てみんなの睡眠時間を積極的にを守ったり、働きものだ。

 食事は、専門的なのかというほど手早く、ステラさんと薬屋の人がサクサクと用意していき、野営の場所はマップを照らし合わせたうえで、イウナの占いで決まる。

 …だれか足りてない?

 気にしないように。

 ともかく、こうしてたどり着いた、都合上の第一目的地、終末遺跡。

 今の世界の文明より前の、滅んだのであろう文明の末期の遺物が思ったよりきれいに残ったままになっているので、そう呼ばれている遺跡群のことだ。

 基本的に、人間、獣人たちの間では、その通説で通っているのだが…。

 どうも、あの老人、または魔族の間では、違う認識であるらしい。

 平たく言って、侵略者の来襲跡。

 そういうものに近いと、あれらは言っていた。

 だが、割と、そこから持ち出したアイテムなどがある以上、そこまでそういう輩が無警戒なものか、疑問もある。

 同じくらい、この世界のものとは思えないものが出てくる場所でもあり、言われてみればと思うものも、まぁ、ある。

 つまり、よくわからないものと思えということなのかもしれない。


「外に…置いてあるような形の遺跡…ですね」

「断層で表に出てきたのだと思うのだわ」

「ほとんどむき出しで外に落ちていたバルカンとかを、何度か通って村に持ち帰ったんだぁねぇ」


 正直、全くそうは見えない。

 植物が巻き付いていたりはするものの、外に置いてあるものをただ放置したように見える。

 土をかぶっていたり、埋まってたりという感じがしない。


「銃器だとか、そういうのだけだったんですか?見つかったのは」

「…私のコレ…」


 マッパーのひとが、ちらりと話してくる。

 なるほどそうか、手持ち武器もここで見つけたと。


「用心棒さんが持っている光の束もここにあったのだぁね。ふたつあったはずだけど」

「結構いっぱいありましたね…」


 双子で、それらを発掘していき、武器屋として最終的に商品にしていく、という仕組みのようだ。

 やっぱり、所有者が既に死んでいるただの遺跡なのか。


「ここが入り口なのだわぁ」


 双子の片方の人がみんなを呼ぶ。

 楽しそうに周りの種を拾っている子もいれば、乗って遊んでいる子もいるが、ひとまず集合。

 生体信号か何かをキャッチして、バリア解除して開く、僕のよく知っているのと同じ遺跡のドアだ。

 マリカさんがいたら、喜んで生きているバリアの情報なんかも解析を始めてたんだろうな…。

 みんなで入場し、エアロックのエリアが機能しているのも確認。

 故障個所がある様にすら見えない、綺麗な終末遺跡。

 貴重…だろうなぁ。


「まぁまぁ、この継ぎ目のない白い壁、なんともお見事ですこと」

「石?なんですか?これ?」


 いろいろ触っている数人。


「この黒い板は何なんだろうね…」

「ディスプレイじゃないですかね。映像が出てるときもありますが、いい思い出はそんなに…」

「へぇ…すごいねぇ」

「リューオさん、こっちのは、わかります?」

「グリルだと思うけど、調節がわからなくていきなり火柱が立つことあるから、気を付けて」

「…あ、触らないでおきます…」

「ボタンとか、そういうのは見つけても、あまり押さないほうがいいかもですね」


 ぼくは無条件に警戒する。

 何に触っていいものか、マリカさんがいないと怖いが先行する体質で頭が働くので。

 そして特に警戒する様子もなく、双子はどんどんと奥に行く。

 知っている遺跡だと、割と熟練の冒険者も即死するので近寄るものが少ないのが終末遺跡の特徴なのだが。


「あら、ここの箱、また武器が生成されているのだわ」

「毎度ながらお得だあねぇ」

「いや…そんなコンビニ感覚なところじゃないんでは…」


 こっちの違和感なんのその。

 本当に、ここの住人なのかというくらい、すんなりあちこちから物を見つけていく双子。

 実は用心棒も何もいらなかったのかな、と、現実を見つめなおす時間すらある。


「「じゃあ、帰りますかぁ」」


 ホクホクの双子と、対照的な僕。

 こんなに楽なら、世界中にこんなのが溢れるような世界になるが、どうなんだという気持ち…。

 複雑だ。

 とはいえ、村とセットで、人間の側に持ち込まれる可能性は低いのだと考えるなら、出来る限り武装はあるべきか。

 どうしたものかと、帰りのエアロックで、考える。


『特殊信号による異常を確認。警告します。乗員は速やかに退避を行ってください。防衛機構の発動を管理者から緊急に行われています』

「!…みんなすぐそっちのバリアに集まって!それ自体には触らないで!!」

「「なんですか!?」」

「早く!!!」


 聞いたことのあるコールだった。

 数人を、送り出すように、めいっぱい急いでバリアのほうに押し出す。

 そこまでは正解だった。

 が。


『キケンセイブツ、ショウドク』


 理解していて、キューブの空間展開をしていたが、無意味だった。

 その無効化処理まで行われており、壁のどこかからいきなり生まれたレーザーらしいものは、僕の左手を肩口から切断する。


「リューオ!!?」

「リューオさん!」

「あんた…!」

「クソ犬!!!」


 間髪入れず、胸元にも風穴を開け、確実に殺す気なのははっきり確認した。

 声が出なくなる前に、ひとつ、やりたくはないことをして…。


「キューブ0ステートモード…ディスク起動…ロンド即時展開…フリー…」


 言い終えられず、次のレーザーは、僕の右手と右足を一戦で切り飛ばした。

面白いと思われましたら、評価や感想をいただけるととても嬉しいです

出番を増やしてほしいキャラなどがおりましたら伝えていただけば善処できるよう頑張ります

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