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異世界転生主人公は、ラスダン近くの美少女だらけの村を勢い任せにハーレムにしてしまうかの岐路に常に立たされている  作者: くる


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ヒサ=キヘイッツ ぶきや L12

 さて、振り返ってみよう。

 謎のアイテムで、街から急に呼び戻された用心棒。

 戻ったときは、風呂に入っている途中で道具も調整中のとき。

 何から何まで、丸腰だ。

 歩きだと、街までどのくらいかかるんだろうか。

 考えるだに、恐ろしい。

 つまり。


「武器をどうすべきか…もしかしたら、何の役にも立てないとしたら、どうしたら…」

「まぁまぁ、ここにだって、色々戦う手段はありますよぉ?」

「「「先生!!」」」

「これ、なんか、固定化したやり取りなんですか…?」


 少しの違和感が、たまに恐怖に感じることがある。

 先生と呼ばれた人、帽子の固定に使ってるアクセっぽいのが角にも見えるんだけど、本当に大丈夫なんだろうか。


「それと、みんなを避難か、一か所に集めないと危険だと思いますから、村長さんにだけはすぐに伝えないと」

「あー、殺しましたあいつ」


 数秒とまる。


「えっ」

「用心棒の方がしかっりしてますし、あれらにその流れで情報が漏れ続けるのは、もう今の状態では好ましくないでしょう?」


 しれっとゴーカが言うが、何いっとんねん感が強い。


「それととっくに去勢されてて、手下なのもわかってる上に何の役にも立ちませんでしたしね、イロイロな点で」

「いちいちエグいんですあなたの言う事…」


 だから来たのではないか?

 様子を探れもしなくなって、相手側もヤバさを感じたとか、うんぬん。

 しかし、それが本当なら村で他の人が大騒ぎしていると思うのだが…。


「ま、みんな元々を知ってる人ほど乗り気でしたので、気楽に谷にポイ―ですわ」

「人殺しが軽い!」

「……まぁ、よくあることですし…」


 ステラでしたっけ、気弱そうな最初の子。

 君が言うな。

 価値観全て壊れているんだなって、もっと怖くなるから。


「とにもかくにも、それじゃ、だれが村をまとめて人を集めるんですか」

「そんなのは私がいつでもできますし、というより、対策会議で既に集まっていたりするかもしれませんわね、都合よく」

「対策会議…?」


 自分の性癖と好みを解析する対策会議とは、それは思わない。


「ともかく、用心棒様が約束通りに我々の盾になっていただけるか、そこを確認する以外は、我々はだいたいの対策はできておりますの」

「それは大変良い心構えで…」


 約束は、何であっても守りたい。

 だが、状況としては今までにあったことがない程度には最悪だったりする。

 キューブがない以上、そこから呼び出すアイテムやディスクも呼び出せたりはしない。

 得意な技も、キューブのスロット0で使う圧縮空間があってこそできるものだ。

 自分の肉体だけで、となると、大惨事になる。


「まさか、最初に必要になったときには怖気ずくなんてことは、ありませんわよねえ?私たちを、好きにしたんですから」

「あんまりしたようにも…ではなく、裸で呼び戻したのが問題なんですから、そこだけでもなんとかしないと苦労はするんです、逃げたいとかではなく」

「大丈夫、この村に武器がない、ということはないのですよ」


 この発言も姿も怪しげな、デモンという人の言葉を真に受ければ、武器で詰みではないのだろう。

 とにもかくにも、彼女らを傷つけられないのと、自分で出来る限界は知っておかなくてはならない。

 さらにいえば、なりふり構っている事態なのかどうか。


「どうしてもお困りというのでしたら、わたくしの武器でもお借しします?」

「万一もあるし自衛はできたほうがいいと思いますよ」


 ちょっと励ましてくれる村長の近くの誰かの子に、心ばかりとはいえ、嬉しい気持ちにはなる。

 守りたい、これは偽りない気持であった。


「とりあえず、ある武器というのを教えてください」

「ある、じゃなくねぇ、どちらかというと、出す、のほうかしらねぇ」


 先生、というそれが適当っぽく指をくるりと回す。

 どさどさどさ。

 音を立て、それを合図にしたように出てくるシールドなどの金属っぽい道具たち。

 …思ったのと違うな。

 こじんまりとした、戦いに怯える村的なものではなく、用意も覚悟も可能な血の気の多いところなのか?


「あー…こういうのは、みんなが万一の時に身を護るときに使う方に回してくれる方が…重いので」

「あらあら、思ったより非力ということで」

「大丈夫ですの?あなた…」

「…手伝い…ます?」

「いや、ステラのすることじゃないでしょ!」


 口々に、割と散々なことを言われる。

 しかし仕方ない。

 速さと手軽さがこっちの持ち味と思ってほしい。


「これで足りないというと…そうですねぇ先生としては、鍛冶屋さんを呼んでみるのがお勧めでしょうかねぇ」

「なら、すぐですし、さっそく呼んできましょう」


 急ぎなのは伝わっているようだ。

 空気が全く読めない人たちでないことに関しては、安心もある。


「はい、お待ちかねのヒサキですわよ」


 本当に早い。

 分単位かかっていないのではないだろうか、というくらい。

 村長の近くの人に引っ張られてきたのは、小柄な女性。

 元気さと気丈さを感じる、その表情と、それ以上に目を引くのが。

 腕が四つある。

 金属のアーマーを付けた感じの腕が、二本ほど多い気がする。

 いよいよどうなっているのか。


「私の武器が見たいって話よね?用心棒くんは」

「たった今、それ以上のものが気になって、話についていける気がしなくなりました」

「まぁまぁ、見たいって言うなら、どうしてもっていうなら、しょうがないなぁ~」


 なお、話は聞いていない。

 その、増えたような腕に引っ張られて、僕はその部屋を退場する。


「ほら、これがトリプルマシンカノン」

「えっ銃器…?」


 そんなの当たり前に持っていいの、この村。


「こっちはね、ジエンドバスターカノンだね」

「もはや何が出てくる物体なのか私には想像しかねます」

「まあ、出るのは石だけど」

「あ、それなら世界観とか気にする方にも優しいですね」

「こっちはジェノサイドフォールンレールガン」

「割と適当に名前、付けてないです?」

「で、ここのこれ、サンライトバーストエッジ」

「人間が持っていい大きさじゃないですね」

「さぁ、どれよ、気に入ったの!」

「こっちの、この、拳銃っぽい小さいやつです…ですか…ね」

「つまらないこと言わないで!そういうのはここの女の子が護身用に持つ感じのでしょ!」

「それはおっしゃる通りですが…」


 動けないで多数相手するの、僕の戦略上は無理も甚だしいんすよ…。

 というか、こんなのあるなら罠、結構作りやすかった気がするな…。

 もっといろいろ人を集めて調べるべきだったんだな…。

 そう、後悔もする。

 もっと言うともそれだけのアドバイスで、体張る用心棒って元々要らなくない?

 とも、すこし。

 何はともあれ。

 時間が決まっているわけでもなく、いつ来るかわからない敵のための装備である。

 出来るだけは急いで、持ち運びが出来そうで息切れしない何か。

 そんな理想をなんとか、妥協点までの範囲でお願いできないか。

 すると。


「爆弾っぽいものがあるんですね」

「あー、砲弾作るときに失敗した、ビックリ玉だぁね」

「音とかは、鳴る感じですか」

「多分びっくりさせる程度だけだよ?強制起爆する仕組みを外側を追加しただけだから」

「ナイフとこれだけで、とりあえずなんとかしましょう、相手が来る方向も読み切れないんで」

「あてにならないの選ぶのねー?」

「使えるものではあると信じてますよ」

「…ちょっと嬉しいこと言うねえ、なら、これも一応持ってなさいな」


 小さな箱を一つ、手渡される。


 あとは、箱に入れた、その、ビックリ玉の運搬を急ぐ。

 村の地形を上から見たときに山の斜面と断崖になっているのが周囲に多めだったのはわかっているので、まず道がそこそこある平地側を警戒。

 断崖のあるほうに一度みんなを集め、そこを無力化できたら逃げ道にする計画で行くこととした。


「オマエは何で手伝わないんだあ!」

「そっちだって帰ってきてからボクに最初に会いに来なかったろ~なぐさめてみろよ~」

「めんどくさいやつか!」


 最近拾った、いわゆる「アレ」も、いるにはいるが、思った通りに動くかから微妙っぽく、戦力換算はしにくい。

 ヤバければ幻覚使えるかと聞くことにはなるだろう。

 そして、村のいわゆる、正面入り口に武器を運びこもうと言うとき。


「…メカ戦は、メインイベントになってからじゃないの…?」


 鎧を全身、いや、それ以上というくらいに覆った、巨大な塊が見え、動いて近寄ってくる。

 見たところ、ゆうに自分の体の5倍はあろうかというところ。

 正直、舐めてた。舐めすぎてた。

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