greatest magician
お久しぶりです?
セリアの通う予定である魔法学校は勿論試験を受ける。その試験に合格したもののみのが入学を許可される。
『魔法学校』だからといって魔法の適正がある者のみだけが入学できるという訳ではない、魔法という理論そのものを学びに入学してくる者も少なからずいる。
反対に、魔法の適正がありさらに魔法実践目当てに来る者だっている。
1人に対し見張りを15人つけているとしても、このような場所に行かせるのは流石に怖いと思ったのか、カランは直々に学校長へと手紙を出した。
内容としては第二王女セリア・フィリアス・ラ・シールイアの魔法学校入学、及びそれに伴う偽装行為の断りだ。
さすがの学校長も王女直々の手紙に驚きを隠せなかったのか、直接顔を合わせ話をしたいと申し出てきた。
カランが学校長に手紙を出したその日の夜に、返事が返ってきたのだ。
それもその手紙は郵便のように届いたのではなく、窓台の上に置かれていたのだ。
使用人が勝手にここの部屋に入るとは考えられない、だとして外からこの手紙を置いたというのか……カランは不思議ながらも、その手紙の最後に記されていたサインをみて偽物ではないと確信した。
「この手紙は?」
夕食を終え、カランの部屋にセリアもいる状況で、セリアが気になるものを見つけ聞き出した。
「魔法学校の校長からのものよ。直接会って話をしたいらしいの」
止められる様子もなさそうなのでセリアは手紙の中を確認する。
「はえ〜…、明日?!…お母様には?」
「伝えてあるわ。一応セリアにも付き合ってもらう予定ね」
「わ、わかった!」
現役を卒業して魔法学校の学校長になったらしいですね
それでいて王城の警備をいとも容易くくぐり抜けるとは……これは学校長が凄いのか王城の警備が甘いのか……