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支援魔法使いの逆転!ダンジョン攻略記  作者: ウィロ
第四章 『クラス別対抗戦』編
37/50

第三十二話 目標

四章開始です!

 学園に入学してから二カ月がたった。

 学園生活にもだいぶ慣れてきたと思う。

 中間テストも終わり、かといってダンジョンに潜り始めるのももう少し先という直近の目標が作りにくい期間の終わりのHRホームルームの時間のことだった。


「これから二回目の能力測定を行います」


 先生は唐突にそんなことを言い出したが、もうみんななれたものだった。

 この二カ月の間で、このHRの時間は、先生が変なことを言い出す時間ともうクラスメイトの共通認識になってしまっているからだ。

 急に鬼ごっこをすると言い出したり、抜き打ちのテストが始まったり、先生特製のウォーターゴーレムとの戦闘訓練が始まったり。個人的に一番驚いたのは料理教室が始まった時だろうか。魔力って味付けできるんだなあって初めて知った。

 ……改めて考えたら料理かそれ?


 まあそれはともかく、それらに比べたら能力測定を行う位は心の準備もいらないので、みんなも動揺はないといった感じだった。

 能力測定は二回目ということもあって、前回と違いスムーズに進んでいるが、その原因は二回目だからじゃなく、先生の破天荒さに慣れてしまったからに思えるのは、もうみんな重症だなあと思う。

 一通り終わったところで再び先生が教壇の前に立つ。


「それでは、一か月後にあるクラス別対抗戦に出場してもらうPTパーティーを発表します」


 それを聞いて教室内が少しざわついた。

 ああ、だからこの時期に能力測定を行ったのか。

 納得納得。


 それにしても、もうメンバーを決めてしまうのか。

 ぎりぎりまで決めないものだと勝手に思っていたのだが。

 クラス別対抗戦――たしか各クラスで選ばれた四人組の四パーティーが一発勝負のトーナメント形式で戦う大会だと言っていた気がする。

 この大会が成績に影響するとかはないらしいが、優勝したクラスは二学期からあるダンジョン実習の際に優先的に装備やポーションなどの備品が貸し与えられる――らしい。

 ただ、今は学園の資金力も上がっているし、探索者がもたらす利益も年々増えているくらいなので、よっぽどのことがない限り装備の奪い合いなどは起こらないだろうとフォル君も言っていた。

 だから、単にクラス単位でお祭り的に盛り上がろうという意図が大きいんじゃないかという感じだ。最近は学園生だけじゃなく、一般の人も観客として入れるようにしているらしいし、元々(フォル君の前世での学園時代)各クラス二パーティーだったのが今では各クラス四パーティーに増えていることを考えてもあながち間違いじゃないと思う。


「まず一パーティー目は――レナードPT」

「ふっ、当然だな」


 王子じゃないが、この選出はまあ当然かなと思う。

 レナード君自身はもちろん、レナードPTのメンバーはこのクラスでも上位の成績の人がそろっている。もし戦闘力を数値化できるあの機械があったなら、レナードPTが最も総合値が高く表示されるだろう。

 弱点があるとすれば連携面かな?

 四人ともPTを組んではいるが、普段あまり仲が良さそうには見えないので細かい連携とかはしてこないと思う。

 まあそれでも個々が勝手に戦うだけで強いし、何よりレナード君だけでも三、四人相手できるくらいなのでやっぱり問題ないのかもしれないが。それに、他のPTだって早くても組んで二カ月なので連携面が習熟しているPTなんてほとんどいないしな。


「二パーティー目は――キャルロットPT」

「謹んでお受けいたしますわ」


 お嬢様は落ち着いてそう答えた。

 第一印象がヒステリックに叫んでいる姿だったから意外かもしれないが、普段の彼女は落ち着いていて、クラスのみんなから頼りにされるタイプである。自分が貴族であることに驕らず、むしろ寄り添って導こうとしてくれる。時にその上から目線の言葉が入学式の日の時のように喧嘩の種になることもあるが、素直に自分の悪いところを認められる性格でもあるため、今ではクラウさんとも仲良くしている。まさに理想の貴族といった感じの人だ。

 それに、実力も確かである。

 おれたちと初めて戦った際は初見殺しにかかったような感じで引き分けとなったが、幼少のころから訓練を積んでいるだけあってジャック君と同様に戦い慣れている。弓術士の彼と召喚士の彼女もそんな二人から教わっていることもあり、急激に強くなっているように感じる。たしか中間テストの学年順位もかなり上位であると聞いた。名実共にクラスナンバー2パーティーと言えるだろう。

 だが、逆に言えばこのクラスで明らかに強いPTはこの二つだけ。

 それ以外のPTはどこも一長一短といった感じでどこが選ばれてもおかしくはない。

 なので、次は選ばれるかもしれないと教室内に緊張が走り始める。


「三パーティー目は――ティックPT」

「え、あ、は、はい」


 ティック君が驚きながらもそう返事をする。

 相変わらず勢いに乗ればオラオラ系なのに普段は小心者なんだよな、ティック君は。

 でも意外……と言うほどでもないかな。学園に来る前から一緒に戦っていただけあってティック君、サイン君、シャド君の三人は連携力がかなり高い。

 そして、なかなか決まらなかった四人目のパーティーメンバーだが……そこにはイラリーさんという人が入った。イラリーさんはいつもマスクをして顔を隠している変わり者で、自称『呪術士』である。なんでも、相手の精神に直接ダメージを与える魔法が使えるらしい。それに、特殊な液体を使った攻撃もするらしい。らしいばかりなのはそれらを使ったシーンを見たことがないからだ。呪術士であるということもティック君やサイン君と話している時に聞いただけなのでどこまでの実力なのか想像がつかない。授業で見る限りでは、実力を隠していなければ魔法の威力や身体強化の強さはこの学園では並以下と言ったところだ。

 まあそれを言うとおれ自身、それらの能力はこの学園では最下位に近いレベルなのだが……。

 ともあれ、情報があまりないので不気味な存在ではある。


「そして最後に四パーティー目は――リックPTです」

「よしっ!」


 思わずガッツポーズしてしまった。

 いや、冷静に他の人が選ばれた理由なんかを考えていたのは自分の気を紛らわすためというのもあった。本当はめちゃくちゃ選ばれたかった。ソラやクラウさんほどではないと思うがおれもなかなかに戦闘好きらしい。

 と言うよりは魔法好き、か?

 あの魔法学の授業の時以来、色々な魔法を試してみて戦闘に使えそうなものもいくつか見つけた。あの先生の奥義はさすがにまだ身に着けることができなかったが……それに近いものはいくつかできた。今回はそれを試す絶好の機会となるだろう。

 超楽しみ!


「気合が入っているようだな、リック」

「ああ、絶対にこの大会はレナード君にも勝って優勝して見せるよ」


 テンション上がって普段なら絶対にしない優勝宣言までしてしまった。

 だけど、これで次の目標が完全に決まった。

 クラス別対抗戦、絶対に優勝してやる!


今年の目標は決めましたか?

僕は今年で三十層攻略まで書きたいなあと思っています。


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