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開き直って行動しよう…え?ダメ?

さてさて、十分ではないけどこれ以上の情報はないし行動するしかないか。

でも全裸ってのは私の精神衛生上よろしくない、まずは服の確保から始めよう。


「服…服…」


呟きながら適当に森の中を歩いていく

しかし景色は一向に変わらない。

うーん、ここがどこかは知らないが服なんて町のような場所にしかないんじゃなかろうか?

なら町を探しに行こう。


歩くの遅いし、少し走ろうかな

今のままやってたら町なんていつまでたっても無理だ。


「ほっ」


軽く息を吐き走り出す

木々の隙間を縫うようにどんどん進む。


しかしこうして全力疾走なんていつ以来だろうか。元々前世での私は運動するのを面倒臭がっていたからねー…

前はいつこんなに走ったかな、確か高校以来か。

あの時の私といったら…ってそこらへん曖昧でよく覚えてないな

まあ運動が嫌いだったかもね。

しかしこうして風を感じて走るのはなんとも言えない爽快感を感じる、これからは改めてみるのもいいかも。



そんなどうでもいい事を考えながら走っていると突然目の前に何かが飛び出してくる


「あぶね…ッ!?」


慌てて急ブレーキをかける

どんなやつかと見てみれば血だらけの犬ではないか

白色の毛並みは見る影もなく血に濡れ、矢のようなものも刺さっている。


「人間か……ここを立ち去れ、ここは我らの森だ。出ないというなら…ッ!」


そこまで言いかけて倒れてしまう

痛々しい傷からは血が溢れ出ていた


しかし歓迎されてないな、喋ったことは驚いたが異世界なら当たり前だよね。

便利なワードだな異世界


一度息を吐き腕を組む

どうしたものかな、素直に言えばめっちゃパニックしてる

血なんてこんな大量に見たことないし怖え。

とりあえずこの犬を治そう、治せるか分からんけど異世界なら魔法があるはず。たださっきみたステータスになかったのが不安だけど…


回復魔法だしヒーリング?

倒れた犬に手を当てるとニチャア…と音が。

どんだけ血が出てるんだと思ったがそれだけ傷を負ったことになる。

もしかしたら一刻も猶予はないのかもしれない、早くしないと。


「何をする気だ…?」


『ヒーリング』


唱えると犬の体は光り出し瞬く間に傷を癒していく


「これは…」


治っていく己の体を見て目を見開いて驚く犬

よし、やはり魔法はできるみたいだ

他に何ができるのか気になるけど今はいい。


「何があった?」


そう聞いてみる

すると困惑しながらも犬は答える


「人間に我らの住処を襲われた、我が他の種族に助けを求めるつもりであった」


なるほどね…

助ければ服もらえるかも

それに自分の力がどんなものなのか把握できるいいチャンスでもある。


「住処、場所教えてもらえる?」


「聞いてどうする気だ?」


「助けに行くんだよ、服が欲しい」


ほんとに服が欲しいだけだから

別にどうこうする気は無いよ?


しばらく犬はじっと見たかと思えば


「ついてこい、ついてこれなければ知らん」


と言い、走り出す。

ってちょ、速い!

すぐに視界から消えてしまう

急いで私もダッシュした

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