状況を確認したい。ダメ?
一体何があったんだ・・・
確か・・・何をしていたんだっけ。
おかしい、なぜか思い出そうとしても靄が掛かったように記憶が曖昧だ。
食べたものは覚えているのに誰と食べたのか覚えていない、といったような感じだ。
どうしたものか・・・
と頭を掻けば何か違和感を感じる
「ん?」
手を見る
綺麗な手だ、すらっとしていて見る人が見れば興奮する事間違いなし。
・・・うん
見たとき、ある予想が浮かんだが知らん・・・知らんぞ・・・!
嫌な予感しかない。
おもむろに自分の体をペタペタと触ってみる
人間が生まれて現世に降り立つときの姿をしているな、うん。
髪は腰に届きそうなくらい伸びてるし
体はマシュマロのように柔らかい
・・・うん
女の子じゃねぇかああああああ!
いやいやいや
しかも全裸って何?嫌がらせか何か?
ご丁寧に少女って感じだ
そんな趣味はない!
記憶が曖昧だからなんとも言えんが前世は男だったんだろうなぁ…違和感と言えばいいか、どうもふわふわした感覚が抜けない。
「どーしよ」
思わず漏れた言葉は自分の声とは思えない高い声だ
それが自分なのだと嫌でもわかる。
何が何だかわからないがとにかく移動しよう。こんな死体のそばにずっと居たくないからね…
しかし、この化け物を倒したのは状況的に私・・・なのかね?
だとするなら私にも何か力があるのだろうか・・・