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第6話 森のハーピー族 6

村は猫盗賊団によって襲撃されてしまった、そこでピヨは仲間を助けに行くと言う

 え、今なんて?俺がそう聞き返す前におばあさんを支えていた少女がピヨに詰め寄る。


「ピヨ馬鹿なこと言わないの!早く避難して、また襲ってくるかもしれないのよ」


 だが年上の心配も甲斐(かい)なくピヨは大きく首を振った。


「いや!わたしみんなを助けに行くの」

「ピヨちゃん、お姉さんの言うことを聞きなさい」


 おばあさんがたしなめるも言うことを全く聞こうとしない。


「今助けに行けばまだ間に合うもん!」


 そういうと二人の制止を聞かず奥へと走って行ってしまった。


「ああ……ピヨちゃん」

「はあ、そこのあなた話を聞くのはあとにするからとりあえず今はピヨを止めてくれない?力ずくで連れ戻してくれてかまわないから」


 ピヨの姉は俺にそう告げると忙しそうに歩いていってしまった。仕方が無いのでピヨの後を追いかける。


「なあ一体どうするつもりだよ、相手は盗賊なんだろ?やめとこうぜ」


 ピヨは俺の言葉を無視してどんどん歩き続ける。俺は制止を諦め彼女の意思をうかがうことにした。


「わかった、じゃあどうするつもりなんだ?追いかけるって言ったってどこへ逃げたのかわからないじゃないか」


 俺の質問に対しピヨは地面に落ちている色とりどりな羽を指した。それは村の外、踏み倒された草むらへと続いていた。



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