第63話 不気味な仲間 3 ♥
結局ローレンは旅に勝手についてくることになった(このエピソードには少々性的な内容が含まれます、苦手な方は読まなくてもストーリの進行に大きな影響はありません)
俺はフィリアナが座っていたソファーに腰掛けた。古そうに見えるがなかなか良い座り心地だ、しかも結構大きい。
俺がソファーの座り心地を堪能していると隣にポリーンがやってきた。
「あ、行かなかったのか。じゃあ一緒に休憩しようぜ」
ポリーンは少し緊張した様子で隣に腰掛けた。ここで俺の頭にふとある疑問が浮かんだ。
「そういえばさポリーンは蜂に似てるけどやっぱり蜂みたいに兵士は全員女の子なの?」
「はい、私たちはほとんどが女です。男は翅が小さくて数も少ないので外には滅多に出ません」
俺はふーんとポリーンの言葉に相槌を打った。
「そういえばなんだか腹減ったな、さっき買ってきたの少し食べちゃうか」
「あっならこれをどうぞ」
そう言うとポリーンはいきなり服を脱ぎだした。
「はい、私の母乳をどうぞ」
「え?ちょっ、いきなりどうした早くしまえ!」
俺の言葉にポリーンはきょとんとしている。
「というか母乳ってもしかして子供がいるのか?!」
「子供……?いませんよ、子供を産めるのは女王だけです。私たちに子供は産めないんです」
ポリーンはにこにこにながら答える。産めるのが女王だけなのになぜ母乳が……というか彼女は哺乳類なのか?虫のように見えるが。
「産まれた子供はみんなで世話します。なので私たちはときどきこうして母乳がでるんです。もうあげる子供がいないのでこれは無駄になってしまいますが、よろしければどうぞ」
俺は半信半疑でポリーンのほうを見た。言葉のとおり胸には小さな乳首がついている。
なんだかここで無理に断るのも彼女を否定しているようで申し訳ないので俺は顔を近づけて少し舐めてみた。
「あっ甘い!」
まるで練乳を水で薄めたような味がする。はっきり言ってとてもおいしい。長らく甘味という味覚を忘れていた。以前は甘いものが欲しいと思えばコンビニで簡単にスイーツを買えていたことを思い出す。
「ふふふ、でしょ?さあさあ遠慮せずにもっとどうぞ」
俺は誘惑に負け甘い母乳を堪能した。今この瞬間を見られたら百パーセント誤解されるだろう。
「ただいまーあっヒロなにしてんの?」
どうやらみんなが帰ってきたようだ。階段を上がる足音ですでに気づいていたからな、見られることはない。
「あ、おかえりなさい今ヒロアキさんに母乳をあげていたんです。ピヨちゃんもいかがですか?」
その言葉に皆一斉に俺のほうを見た。