表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

64/1157

第62話 不気味な仲間 2

一緒に旅に出たいと言い出したローレン

「と、いうわけで私旅にでたいの、ね、いいでしょ?」


 娘のおねだりに両親は困惑しているようだ。


「あのなローレン、この方たちは冒険者なんだ。それで生計を立てているんだよ。なんていうかプロなんだ」

「ええそうよ、それにあなた家に引きこもってばかりで外なんか全然でたことないじゃない。自然は厳しいのよ」


 両親の制止も意に介さず行くと言って聞かない。


「君からも言ってくれないか?」


 ローレンの父は俺に困った顔を向ける。


「そうだな、なあなんで俺たちと一緒に行きたいんだ?」

「そ、そんなの決まってる、じゃない!あなたたち強い魔術師に会いに行くんでしょ?く、黒魔術を探して」

「それは俺だけなんだけど……」


 当の本人はそんなのおかまいなしといった様子だ。


「なによ、ひ、ひきこもってりゃ文句い、言って、外にでても文句を言うの?」


 ローレンの父はまいったというように大きなため息をついた。


「そうかならもう好きにしなさい」

「ええ?ちょっと、許してしまうの?」


 両親が去った後ローレンはうれしそうに言う。


「んふふ、こ、これであの口うるさい親ともお別れね。今に、みてなさいわ、私は、最強のネクロマンサーになってみせる」


 旅の支度をするため彼女は去っていった。


「はあ、しょうがないな」

「全くだ、まああの調子だとすぐ音を上げるだろう」


 俺はシャリンの言葉にうなずきフィリアナが待つ小屋へと戻った。


「あらお帰りなさい」

「フィリアナ調子はどうだ?」

「だいぶよくなったわ、ニーナさんがそばにいてくれたのよ」


 ニーナのほうを見ると彼女はプイとそっぽを向いてしまった。どうやら仲直りはできたみたいだ。


「ニーナは買い物しなくていいのか?」

「い、言われなくったっていくわよ!」


 俺はシャリンにニーナを案内するよう頼んだ。ついでに行きたいとフィリアナが立ち上がる。


「もう平気なのか?」

「はい、まだ少し腫れていますがわたくしもアラクネの村を見てみたくなって」


 フィリアナを支えるようにしてピヨもでていった。その間に俺は少し休ませてもらうことにした。この間に武器でも研いでおこう。


 ……あとでシャリンにやり方を聞こう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ