表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

48/1157

第46話 飛べないハニービー 1

フィリアナの兄に別れを告げ次の目的地へと旅立った五人

「ところでフィリアナ、これからの行き先にあてはあるのか?」


 シャリンの言葉にフィリアナはうなずき古びた地図を取り出した。


「あの後地下を調べたんです。この地図に彼らがどこから指令を受けたのかが記されています」

「うーむ、結構遠いんだな私もここまで行った事はない」


 地図にはさまざまな記号や後から書かれた文字で埋め尽くされている。唯一わかったのは近くに大きな町があるということ、そしてそこに行くには海を渡っていかなければならないということだ。


「手前の町で船を借りていきましょう」


 しかし歩いて行くとなるとこの港町までも当然距離があるのだろう。


「そういえばオークたちはどうなった?思ったより数がいなかったような気がしたが」


 俺の疑問にシャリンが答える。


「おそらく私たちを追っ払った後ほとんどは解散したんだろう。要するにその場だけの雇われ兵だったというわけだ」


 その後しばらく道なりに進んだ俺たちは昼食を取る事にした。やはり長時間の徒歩は慣れない、すでに疲れてしまっている。


 俺より小柄なピヨがこんなにも元気にしているのがなんだか納得いかない、いや当然のことか。


 そういえば姿が見えない、つい先ほどまでそこにいたというのに。他の三人に聞いても同じようなことを口にしている。


「まったくあいつは、ちょっと探してくる」


 俺は森へと足を踏み入れピヨの名を呼んだ。しばらくして遠くの方でしゃがんでいる姿を発見した。どうやらだれかと話をしているようだ。


 近寄って声をかける。


「おい、なにやってんだ勝手にいなくなるな」

「あーヒロ紹介するね、ハネナシだよ」


 ピヨの視線の先には今まで見たことの無い種族、人の形をした虫が立っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ