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第1話 森のハーピー族 1

白い猫を追いかけてトラックに轢かれそうになった22歳、フリーターの青年 亜李須川 弘明の運命は?!

 ああ、短い人生だった。良くも無く悪くも無く、次生まれ変わるならかわいい女の子がいいな……ってあれ?ゆっくりと目をあけるとまばゆい光が差し込んできた。鳥のさえずる声があちこちから聞こえる。


 俺はトラックに轢かれて死んだはずでは?というかここはどこだ?


 あたりを見渡すと俺は見知らぬ森にいた。ここは死後の世界?にしてはリアルすぎるな、着ていた服も持っていた鞄もそのままである。


 とりあえず起き上がり付着している土を掃った。幸い怪我はしていないようだ。もしかしたらどこかに人がいるかもしれない。俺は一抹の希望を頼りに歩き出した。


 のどが渇いてきたので持っていたスーパーの袋から水を取り出し飲む。しかしこれも大して持たないだろう。ここが死後の世界ならもう死ぬことはないのだろうが、もし生身なら早いところ助けてくれる人に出会わなければならない。そもそも出会ったところで友好的な人かもわからない。


 そんなことをぼーっと考えながら歩いていると後方から小さな声が聞こえた。

 

 気のせいだと思っていた声はだんだんと大きくなっていく。


「うわーどいてどいて!」

「なんだ?」


 ようやく振り返ったときにはもう遅かった。俺に向かって女の子が突っ込んでくる、空から。避けるための時間など無く、俺はとっさに両手を広げ受け止めた。

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