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第21話 ナーガプリンセス 4

ナーガ族の少女、ニーナの家で休憩させてもらうことになった

 シャリンによるとそこの町は人間が治めており、盗賊たちは地下道にアジトを構えていたらしい。


「町の外には野生動物もたくさんいる、取った毛皮や肉をすぐに売れるからな。それに人がいれば物がある」

「そうねとても合理的だわ、そしてそこを追い出されて移動しながら悪さしてたってわけ」


 シャリンは悪かったと小さく謝った。


「確かに家畜を盗んで家に空き巣に入った……破壊をしたかもしれない」

「でも地図を見るに町の周囲は結構広いし、オークに追われたからってそこまで移動する必要はあったのか?」

「そのことなんだが情けないことにやつらにアジトを奪われてしまったんだ」


 始めのうちは盗賊たちもやり返していたみたいだがそのうちオークたちが勢力を増し、隠れ家まで侵略されてしまったようだ。家を取られた彼らは仕方なく移動しながら食いつないでいたという話だ。


「町に行くのは結構だけど入るのはあんたたち二人だけにしたほうがいいわよ」

「どうしてピヨはだめなんだ」

「あいつら人間はあたしたちのことをそこらへんの動物と同じだと思ってるからよ」


 動物と同じ?俺がゲームで見たモンスターと似たようなイメージというわけか。


「ナーガの革でできたマント、ハーピーの羽のドレス、実際に人間はそういう悪趣味なものを好む」


 シャリンの言葉にピヨが隣で悲しそうな表情を浮かべている。


「ま、とりあえず町の近くまでは送っていく。ここからだと二、三日ほどかかるから」


 そんな話をしてるとニーナの母が皿を持ってこちらに近づいてきた。


「お話してるところ悪いんだけどおなかすいてない?」



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