第17話 道中 2 ♥
旅にでた三人は町への道中、野宿をすることにした(このエピソードには少々性的な内容が含まれます、苦手な方は読まなくてもストーリの進行に大きな影響はありません)
肌をくすぐる感触が俺を深い眠りから覚まさせた。
なにかが俺の上にいる!二の腕にやわらかい毛の感覚、足には生暖かい人肌のようなぬくもりが……。もしかして何者かに襲われているのか?狼か?!こんな森の中だ熊かもしれない。
俺は意を決して目を見開いた。
そこには暗闇の中に光る二つの目がこちらを見下ろしてた。
「あ、あれ、シャリン?なにをやっているんだ?」
暗闇に目が慣れてくるとシャリンだということがわかった。
「んふふ、ね~え~この粉もっとにゃいの~?」
シャリンの顔が近づき熱を持った吐息がかかる。粉とはまたたびのようだ。俺の鞄を見ると漁られている形跡がある。すでに残りのまたたびを嗅いでしまったようだ。
「ふにゅー」
酔ったシャリンは体を俺にすり寄せてくる。
「ちょっと、おい止めろ!近くにピヨもいるのに」
幸いピヨは翼を広げ気持ちよさそうに眠っている。俺は完全に押し倒されてしまった。
「ふにゃ~ふあぁ~」
「うぉ、むっ胸がっこれはラッキースケベ……!」
やわらかい胸が惜しげもなく押し付けられる。やっやばいこのままでは、俺は……
一晩中シャリンに抱きつかれもんもんとしながら眠れぬ夜を過ごした。
翌日誤解した彼女に冷たい目を向けられたのは言うまでもない。