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情報収集

視点 神坂


夜になって酒場に入ると割と賑わっていて、雰囲気だけで楽しくなってくる。があまり穏やかじゃないテーブルがちらほら見てとれる。

男が4人で飲んでるテーブルに行ってみるか。


男A「畜生!!!あの野郎、調子に乗りやがって!」

男B「あんまり領主の悪口は言うなよ?どこで聞かれてるか分かったもんじゃないからな?」

男D「あいつの魔法で吹っ飛ばされた男は少なくねぇぞ?」

男A「分かってる!!だがよぅ、、、」

男C「人の嫁を取る最低の領主に従わなきゃいけねぇとか、やってられねぇよな」


よう飲んでるな。何があったか聞いてもいいか?


男D「あんた誰だよ」

男C「おぅどっか行ってろ」


まぁまてよ。

最近ここに来たもんでな、話を聞かせてくれよ。


男B「話が聞きたいって何の話をだよ?」

男C「おい、こいつと飲むのか?!」

男B「お前さんよ、酒場のマナーは分かるか?」


もちろん俺の奢りでいい


男B「だそうだぞ?」

男D「俺は別にいいぞ」

男C「じゃあいいけどよ…」

男A「………」


俺が聞きたいのはここの領主の評判だ。


男A「あいつは最低のクズだ!!!」

男C「俺も同意見だ」

男D「確かにな、前まではまだ良かったんだが」

男B「ここの領主になる前は王族の護衛として雇われていて、なんでも襲ってきた隣国の騎士団を1人で壊滅させたらしい」


それでここの領主になったと言うわけか…


男B「最初の頃は道を綺麗にしてくれたり、井戸を設置してくれたり良い領主だと思っていたんだがよ」

男C「いつからか女癖が悪くなってな、あんたも見なかったか?」

男D「奴隷を何人も買い込んでるって話だ」

男A「俺の嫁はあいつに奪われたんだ!!!」

男B「落ち着けって」


奪われたって言うと?


男A「あ、あいつは俺の嫁になんかしたんだ!!!今思えばどこか様子がおかしかった!何かしたに違いない!!!」

男D「何したって言うんだよ」

男A「脅されてるか…あやつられてる!あやつられてる様に見えた!」

男B「どうやってそんなことするんだよ」

男A「じゃあなんだって言うんだよ!!!」

男BCD「…………」


あの元キモ豚は洗脳までしてんのか…

クソだな。これは嫌いなパターンだな。


ありがとよ。参考にさせてもらうよ。


男B「こんな話ですまんな」


俺は明日仕事なんでな。金はおいとくぜ。

そいつの酔いが覚めたら嫁は帰ってくるから慰めてやれって伝えといてくれ。


男B「そんな無責任なこと言えねぇよ」

男D「まぁ金は貰っとくぜ」


今日は宿でもとってゆっくり寝て、明日の昼にでも殺しに行くか。

あいつみたいな肉欲に溺れる奴にぴったりな殺人鬼を使わないとな。


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