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闇の胎動

「さてと、これからどうします?」


 闇の中で、男の声が問うた。少年のように若々しい声だ。

 声の主は野球帽をかぶり、ジーンズにスカジャンというガラの悪い若者のようなファッションをした痩身の男だ。

 異様なのは、身体中のいたる部分へミイラのように包帯が巻き付けられ、素肌が一切見えないところである。


「前も言ったでしょう。退屈なんですよ。だから、この世をちょっと私好みに作り替えたいんです」


 柔和な声が返ってきた。

 こちらは、白衣をまとった長身の男だ。

 くせの無いさらりとした栗色の髪と、すっきりと通った目鼻立ちが絶妙なバランスで調和している。

 見事なまでの美男だが、常に笑みを浮かべた表情には底知れない不気味さがある。

 そして、その手には白銀の輝きを放つ、両刃剣が握られていた。

『まぼろし』から奪われたパラケルススの魔剣、アゾットだ。


「私は貴方へ従います。仰せのままに、森本様」


 その傍らにはジャガーの覆面で素顔を隠し、鋼のように鍛えられた肉体に、これまたジャガーの斑の刺青をびっしりと彫り込んだ男が跪いている。


「俺も同じですよ。森本さんの邪魔する奴らは、俺が皆殺しにしてやります」


 包帯の男もそれに同調する。

 白衣の美男は、二人にとって忠誠を誓う主のようだ。


「ありがとう、石神君。それにテスカトリポカ。では、行きましょうか」


 三人の男が、妖気をふりまいて闇の中へ消えていく。


『錬金術師』森本恭二。

『不死者』石神拓馬。

『呪術使い』テスカトリポカ。



 後に、同盟とファウストは彼らと壮絶な死闘を繰り広げるのだが、それはまた別の物語である。

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