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詩*あなたと*

赤い傘さして

作者: a i o

赤い傘さして

どんな空を見てた

雷ひとつ落ちて

震える音を聞いた


どしゃ降りの中に紛れた

誰の足音を探した

待ちぼうけの街角

閉じていく窓を見上げた


赤い傘まわして

巻き戻した記憶

数え上げた横顔に

どんな理由を求めた

降り続ける雨は

ひとつ

またひとつ

白いブラウスに染みをつけた


思い出の断片を重ねて

描いた絵は

流れるように滲んだ

赤は誰のための目印

傾けた傘の先っぽ

落とした滴で

水溜まりの輪っかを

いくつも

いくつも

増やして

便りのない君へと送る




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