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不仲な二人

ブックマークありがとうございます。


 

  エスカルドの都市はエーカレード草原と呼ばれる所にある大きな草原の中に行き成りドンッと城壁が建っておりその中には多くの命が住んでいる、そう城郭都市なのである、城壁の外にも転々と小さな村落が有る

 視界を遮る物が無いので近くでガーネットに降ろして貰っては大騒ぎになるので少し遠くの方で降ろして貰う


「ありがとう、ガーネット迷惑を掛けたな」


 とメイヴィスが行った途端ガーネットの燃える様な赤色の羽根が実際に燃え上がり怪鳥の全身を包み、その炎が消えたらその焼け跡から一人の女性が現れた。

 唖然とするジョン達を退いてその赤目赤髪の女性はメイヴィスに飛び出し抱きつく


「主! 寂しい事を言わないで下さい! 私もついていきますとも!!」

「お、おい、止めないか、抱きつくんじゃない、は、恥ずかしいだろう?」

「だって! だってずっと会ってくれなかったじゃないですか! 私はずっと会いたいと思ってたのにあのカランダーンとかいう奴が許してくれなかったから……」

「我だって会いたかったよガーネット」

「だったらお別れみたいな事は言わないで下さい!」

「わ、分かったよ、済まなかった」

「それに! こいつは何なんですか! 主にあんな生意気な態度を取って! 貴方何様なの!?」

「俺様」

「な、何なんですか! こいつ!」


 とジョンを指差すガーネット


「そうやっているとジョンに弄ばれるだけだぞ、相手にするな」

「この人嫌い! 大嫌い!!」

「俺も大っ嫌いだぞ、死ね」

「くぅ~~!!」


 悔しそうにジョンを睨むガーネットを楽しそうに見ているジョン


(助っ人は多いに越したことはないな……)


「メイヴィス良いじゃないかついてきても問題ないだろ?」

「……分かったよ、ガーネット一緒に行こう」

「本当ですか!? やったぁ!」


 さっきまでジョンに怒りを感じていたことも忘れ大はしゃぎするガーネット


「頼もしい仲間が一人増えたな」

「そうみたいですね」


 ジョンの横に居たセルフィもジョンに同意する


「とっとと都市に向かうぞ、此処に居たってなんの良いこともないしな」

「なんだか貴方に命令されると癪だわ」


 反抗的なガーネット、だが反抗的な相手の処理は慣れているジョンには睨みや高圧的な言葉は一切通用しない、だいたいの人間がジョンに反抗的な態度を取るから慣れているのである


「では私共と一緒にご同行願えますか? 綺麗なお嬢さん」

「止めて! 余計に腹が立つわ!!」

「そりゃ失敬失敬、そんなつもりは無かったんだがな、クククッ」

「先が思いやられるな……」


 二人は上手く行かなそうなのを見て頭を抱えるメイヴィスなのであった。



 その後はメイヴィスの懸念も空振りに終わり、無事、都市まで着いたのであった。彼等は今正門の前に居る、大きな門がジョン達の前に建っていた。


「さて、じゃあ此処でお別れだな」

「えぇ……何から何まで本当に有難うございました。この恩忘れません」

「勝手にしな、じゃあな」


 各々別れを言った後一旦カーナ達と別れる、メイヴィスに目をやるジョン、これは見張ってこいの合図


「……お前も決して油断するなよ、ガーネットついて来い」

「はい!」


 メイヴィスはガーネットをジョンの護衛にしたかったのだが二人の仲の悪さガーネットの性格から判断してそれは出来ないと判断、一緒にカーナ達を護衛する事にしたのだ。


「達者でな」


 と言って手を振るジョン、それに舌を出して答えるガーネット、それを見て呆れるメイヴィス



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