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ストーカー



 ジョンとメイヴィスは宿に着く、そしてカーナ達が泊まっていた部屋に向かい入る、入って最初にジョン達を出迎えたのはガーネット、窓からずっとメイヴィスの帰りを待っていた様だ。

 中には暗い顔をしたアリシナとララがベットの上で座っていた。


「よぉ、お元気?」

「どうやったらそう見えるの?」


 ガーネットはジョンに対して良い気持ちを抱いていない


「悪いね、俺の目は節穴なもんでね」

「ジョン何故此処に来たんだ?」


 とメイヴィスが言う


「もし俺の推測通りカーナが脅されていたとすればその証拠が此処にある可能性がある」

「脅されたって……なんの話よ」

「メイヴィス頼む、おいアリシナ、カーナの荷物はどれだ?」


 そう言ってジョンは部屋の捜索を開始する

 メイヴィスがガーネット達に状況を説明している途中ジョンはカーナのカバンに入った荷物からとあるクシャクシャに丸められた紙切れを発見する

 

 ○月○日

 

 小鳥の囀り

 必ず一人で来い、さもなければ仲間を殺す。

 と紙には書かれていた。

 日付は今日を指していた。


「おい、メイヴィス! ビンゴだ!」

「有ったのか!」

「小鳥の囀り……此処から少し東に行った所にそんな名前の居酒屋が有った。行くぞ」

「分かった。そういう事だから、ガーネット引き続き頼むぞ」

「……分かりました。主も気を付けて下さいね」

「あぁ、心配は要らないさ、何せ我はメイヴィスだからな」


 そう笑顔でメイヴィスは出ていった。


(……良かった。元気を取り戻したみたいで……)


 ガーネットはカーナを攫われ暗く俯いていたメイヴィスが心配でならなかったが今のメイヴィスを見てその心配も少しは和らいだ。


 ジョンは宿を出るやいなや走り出し小鳥の囀りを目指す。

 夜なので辺りが暗いが問題無く道を走るジョン、蝋燭の光に灯された小鳥の囀りの看板を発見するのに時間も掛からなかった。

 何のためらいも無くジョンは扉を開く、中には酔っ払った客が十数人に店員だろう女性がカウンターで忙しそうに酒を何個ものグラスにまとめて急ぎ注いでいた。


「いらっしゃいませ! そちらの席へどうぞ!!」


 その女性が笑顔でジョンにそう接客をする

 ジョンは女性の指示を無視してその女性の元に向かう


「? どうかなさいましたか? お客様?」

「人を探してる、此処に年齢が十八ぐらいの金髪の少女が来なかったか?」

「えぇついさっきまでいらっしゃいましたよ、此処にあんな女の子が来るなんて珍しいですから、よく覚えてます」

「ついさっきまで居たって事はもう居ないのか?」

「えぇ、お連れさんと一緒に出ていかれましたよ」

「連れ……?」

「えぇ、フードを被っていて顔は見えませんでしたが、男性の方だと思いますよ」

「何処に行ったかは分かるか?」

「いえ、それは分かりません……」

「そうか……この店を出て右へ行ったか? それとも左?」

「右に向かって歩いて行きましたよ」

「そうか……どうも、ありがとう」


 そう言ってジョンはちょっとしたチップをその女性に渡して店を後にした。

 酒屋の外で待機していたメイヴィスがジョンに駆け寄る


「どうだった?」

「どうやらフードを被った男に連れ去られたらしい」

「そうか……手掛かりにはならなそうだな」

「どうだろうな……」


 そう言ってジョンは歩き出す。


「何処へ行くんだ? 当ては有るのか?」

「いや、全く」

「つまり、手詰まりという事か……? そうか……仕方が無いな、此処までこれたのもお前のおかげだ。気に病む事は無い」

「それは俺を慰めてるのか? 勘弁してくれ……メイヴィス後ろをさり気なく見てみろ」


 メイヴィスはジョンに言われた通りさり気なく後ろを見た。

 すると、メイヴィスの視線を感じ誰かが物陰に隠れたのが見えたのだ。


「……何者だ……?」

「あの居酒屋からついて来てる、恐らくフードの男の味方だ。さっきあの居酒屋で店員と話をしている時俺達の会話を酒も飲まず盗み聞きしている奴が居た。恐らく自分達を追って来る奴が居るかもしれないと警戒して見張りを一人置いておいたんだろう……その警戒心を逆手に取るぞ」


 ジョンとメイヴィスは狭い路地裏に入る、その後ろから追っ手もついて来る

 そこを二人が襲ったのだ。ジョンが殴り一撃で仕留めてメイヴィスが両手両足を縛る


「よぉ、お元気? ストーカー君、早速質問だ。お前のリーダーの名前を教えろ、さもなければ……」


 ジョンは男の左耳をナイフで斬り落とす。


「右耳を斬り落す」


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