表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
No.9  作者: セルフィ
4/7

空、宇宙、ソラ

ハルは空が好きだ。



ハルが直接そう言っていたわけではないんだけども、彼はいつも空を見ている。




授業中、上の空ので頬杖をついて窓から空を見ていたり、


帰り道、ふと彼の方を見ると物憂げに空を見上げていたり、


よく空を眺めてぼーっとしていて、話しかけても答えてくれない時がある。




四六時中見ているくらいなのだから、空が好きに違いない。




そんな彼を喜ばせたくてある提案をした。



「ねえハル!今週の日曜、こぐま座流星群が見れるんだって!見に行かない?」



空が好きな彼だ、きっと喜んで一緒に行くと答えるだろう。




そう思っていたのだけど、



「…夜にそんなの危ないよ、やめておこう。」



断られてしまった。



「危ないって…星は夜じゃないと見れないじゃん。それに他にもきっと星を見に来る人たくさんいるから大丈夫だよ!」


私が説得しても、ハルは首を横に振るだけだった。


「この前はハルから、夜の12時に空き地に集合、なんて誘ったくせに!」



昔、といっても1年もないくらいのことだけど、ハルからUFOを探そうなんて誘われたことがあった。


私は乗り気じゃなかったけど、結局行ったんだっけ…?



「そんなハルが今になって夜で歩くのは危険なんておかしいよ。」



「…でも、だめなんだ。ごめん。」



何がダメなのか。



私には分からなかったけど、ハルはあまりにも申し訳なさそうに謝るからしょうがないと思ってしまった。




この時からだろうか、ハルに違和感を感じ始めたのは。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ