第29話 イメージトレーニングって?
開店するまでの間、4人は店内の準備をしている。
「さて、ある程度準備できたから、あと少しで開店するよ!」
「ミルクさん、ココアさん。このお店にはたくさんのお客様がきます。最初はいっぱいいっぱいになりますが、頑張っていきましょう!」
蓮と萌はミルク達に言うと、ココアはミルクに「緊張するね……」と声をかける。
一方のミルクは目を閉じ、「失敗を恐れない、失敗を引きずらない……。笑顔を忘れない……」と自ら奮い立たせているようだ。
「2人とも、イメージトレーニングをした方がいいですよ」
萌がそんな彼女らにイメージトレーニングをすすめてみる。
「「いめーじとれーにんぐ」?」
「それ、なんですか?」
ミルクとココアは「イメージトレーニング」という言葉をはじめて聞いたみたいだ。
「あははは……。「イメージトレーニング」はね、頭の中で接客しているところを想像するものだよ。僕達がもといたところではスポーツ選手とかがそれをよくやってるんだ」
「その時に私達が言ったことを思い出しながらいい接客を想像するのもいいでしょう。ただし、なんでもイメージ通りにできないこともありますよ」
彼らは彼女らに説明する。
彼女らは「なるほど」とメモを取りながら聞いている。
「これは学校の授業とかに役立ちそうですね!」
「あと、パーティー練習とかにも使えそうです!」
「じゃあ、さっきの所見をメモに取ってあるかな? それを踏まえて、イメージトレーニングをしっかりやって、本番に入ろう!」
「私達もできる限り、フォローに入りますので、安心してくださいね」
『ハイ!』
ミルクとココアは何回かイメージトレーニングを行いながら、実際に手を動かしながら最終確認を行った。
*
「みんな、準備はいい?」
蓮は3人に問いかける。
彼女らはお互いの顔を見合わせ、頷いた。
「ん、分かった。じゃあ、開店するよ!」
彼は彼女らが頷いたことを確認すると、ドアの鍵をそっと開ける。
カランカラン……と音が聞こえてきた。
店の外から何人かのお客様が店内に入ってくる。
『いらっしゃいませ、こんにちは!』
彼らはお客様に向かって元気よく挨拶をした。
2016/06/11 本投稿




