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第12話 プレオープンのお知らせ

 蓮達はキャラメルを除く8種類をプレオープンに出店することに決まった。


「さっき失敗したマフィンもカスタードプリンもなんとか上手く仕上がった」


「あとは数をこなすだけだね!」


「うん! それとあらかじめプリンはプレオープンの前日に準備するとして、焼き菓子は朝早くから作らないとな……」


 蓮が少し深刻な表情をする。


 それを察した萌も彼と同じような表情をしていた。


「そうだね……。で、料金はどうするの?」


「ベルディの人々に『洋菓子』を知ってもらうのが今回のプレオープンの目的だ。無料で提供するのはどうだ?」


「赤字覚悟だね」


「そりゃそうさ。何も知らないから知ってほしいという僕達の思いだよ」


「まぁ、そうだけどね……。あっ、そうだ!」


 萌が何かを思いついたようだ。


「開店の当日の新聞の広告に入れたり、住宅地のポストに入れたりして、ここの場所とか知らせようよ!」


「なるほど。確かに通行人とかはここがなんの店か分からないから写真とかを載せて宣伝しよう!」


「じゃあ、私、パソコンとカメラを持ってくる」


「ハーイ」


 萌がパソコンとカメラを取りに行っている間に蓮は作った洋菓子をピンクの布が敷かれたバスケットの中に入れたり、皿に並べたりしていた。


「持ってきたよ。あっ、可愛い布のバスケットだ!」


 萌がそれらを持って調理場に戻ってくる。


「たまたま置いてあったから使ってみたんだ」


「へぇー」


「さて、ポスティングするものと新聞の広告分を作ろう」


「ハーイ」


 2人はいろいろと話し合って、洋菓子の写真を撮ったり、分かりやすい地図や開店の日時を載せたりして素敵な広告に仕上がって行った。


「よし!」


「完成!」


 2人は完成した広告を新聞社に届けるついでに住宅地に足を運ぶ。


 ベルディ市内の新聞社はすんなりと広告として入れていただけた。


 住宅地では迷子になりながらも2人で手分けしてポスティングをしていく。


「新聞社と住宅地は回ったから、せっかくだから、ショコラさん達にも報告しよう?」


「そうだな」


 そして、彼らはショコラ達のところに向かった。


「あっ、蓮さん達! 1週間ぶりですね」


「いらっしゃい」


「こんにちは。今日は2人に話すことがありまして……」


 蓮がかしこまったように言う。


「おっ!? 何かな?」


 少し嬉しそうな表情を浮かべるチョコ。


「明後日、私達のお店である『異世界洋菓子店・フェアリー in ベルディ』のプレオープンを実施します!」


 萌がどこか言い切ったようにはっきりと彼女らに言った。


「ついに開店するんですね!」


「ワーイ! 楽しみだな!」


 彼女らはとても嬉しそうに彼らを見ていた。


「是非きてくださいね!」


「了解!」


「絶対行きます! 『ヨウガシ革命』を起こすために!」


 ショコラとチョコは彼らの店に行くことを約束した。



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