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第8話:名前のない不
学校での時間は、これまでと変わらず静かに流れていた。
特別な出来事はなく、日常は同じ形を繰り返す。
それでも、ふとした瞬間に考えることが増えていた。
このまま続けていて、何かが変わるのだろうかと。
答えは見つからない。
そもそも、何を目指しているのかさえ、うまく言葉にできなかった。
夢と呼ぶには曖昧で、ただの好きとも少し違う。
名前をつけられない感情だけが、胸の中に残る。
それでも、不思議とやめようとは思わなかった。
迷いながらも続けることが、自分にとって自然になっていた。




