【第8話】:~こよりちゃんの真実~
私は、菊池こより、26歳。
職業:経理、副業:SNSの株式投資アカウント収益
22歳で大学を卒業し、手堅く経理職を選んだ。
そう、私の人生はいつも“手堅い”かどうかでしかない。
株式投資は手堅くないって?確かに、いつも運用益が出るわけじゃないしね。損もする。
でも、私は現物取引しかしないよ。
貯金より積立NISA勢だ。税金掛からないし。
証券会社の運用実績をSNSで、記録としてポストしている。何故かフォロワー2400人もいるので、収益化している。
同じ会社だった、寺優仁君と最近、お付き合いしている……?ちょっとフワッとした関係。
仁君は風のような人。
一見、フラフラしてて、風っていうより、最近、あまり見かけなくなった、凧のようだけどね。
……今は、だよ?……。
私は、初めて会った時から、仁君の自由さが羨ましかった。
自分が惨めに感じるほどに、自分には、自由さが欠けている。
分かってる……。
でもさ、なかなか変えられないじゃない?
日常でさ、自分を変えるなんて、私には至難の業。
なのに……。
なのに、彼はあっさりと出来ちゃうんだよ、“それ”がさ。
“ピロン”
『元気?』
あ、仁君からLINE。
正直、元気なんかじゃないよ。
「あーー!!」
(自由が羨ましいーーー!!)
そう、羨ましいの。
私には、ただただ眩しかったんだ。
私が選ばなかった人生を、仁君は、選んで、進んでる。
それが、たまらなく、悔しくて、羨ましくて……なんとも言えない気持ち。
『まぁまぁだよ♡』
仁君は気付いてるかな?私、キラキラ女子じゃないから、"♡”なんて使ったことなかったんだよ?
元彼にもね。
いつも、なんとなく使っちゃうんだけどね。
久々に会いたいな♡……なんて、頑張ってるのに、わがまま言っちゃだめだよね。
ん?
あ!!行くーーーーー!
仁君から、
『久々に会えないかな?』
って、来てた!!
To be continued…
※この作品は note 掲載作品の再投稿です(加筆修正版)。




