【第5話】:~受注はそんなに甘くないのか?~
一気にココララで6個も高評価がついた。着実に俺の価値が積みあがってる証。
でもさ、こよりちゃんに手数料の事を聞いて、改めて調べてみたら……
『あれ?ココララの手数料、他のサイトより高い。』
ってことに気づいたんだよね。
同じ仕事でも、こっちのサイトの方が手取りが多くもらえるんだ。
じゃあ、こっちのサイトに鞍替えしよー、俺って天才。
折角、ココララで高評価6個ついてるけど、まぁ、これで、時給も上がるはず。
……だった……。
「あー。やべー。」
思わず、心の声が漏れた。
あれから、3日経ったのに、1件も受注が決まらないのだ。
やっぱり、ココララ?!
(いや!時給417円はマジでヤバいって!)
しかも、『どこまで修正問題』も渦巻く。
売上ゼロよりマシかな?……弱気になったり、強気になったり、忙しい。
何か他にもないかな?“副業”ってネットで色々検索していた。
(メルカリもありかな……。)
家中、物が溢れてるし、要らない物を出品しちゃう?断捨離?
メルカリで買ったことはあるけど、売るのは初めて。
「写真ってこれでいいのかな?背景、生活感ありすぎか?いや、リアル!サイコー俺!」
とか言いながら、俺はなぜか、皿を一枚ずつ撮っていた。
この、ゴミみたいのも売れるかな?兎に角、要らない物を撮りまくって、出品していた。
“ピロン”
お、売れたか?
『300円なら即決します。』
え?300円……。普段なら、お断りだが、今はもうそれでもいい気がしていた。
『了解!』
メルカリでの、初の売上は、最初に出品した、実家から持ってきた皿だった。
300円で売ったって言ったら。母ちゃん怒るかな……。
ごめん、成功したら、美味しいもの送るからさ。
梱包かぁ。全く考えてなかった。確か実家から持ってきたときは新聞紙で包んだけどさ、
新聞とってないしな。100均でも行くか。
100均では、梱包グッズが沢山陳列されていた。
やっぱり、時代はメルカリだよな。
その後も何点かは売れ続けた。
『迅速な対応ありがとうございました。また機会があればよろしくお願いします。』
皆、同じ文だけどさ、それでも、なんか嬉しかったんだよね。
その間も、色々なサイトで案件を探しては、応募していた。
そして、メルカリの評価も15を超えた頃、営業用のSNSもやってみよう!って思った。
個人アカウントはあったけど、非公開だし。
裏垢……。あ、今日からこっちが本垢になるんだよね。
そういえば、こよりちゃんってSNSやってないのかな?
LINEでこよりちゃんに営業垢と個人垢のSNSアカウントを知らせてみた。
直ぐに、こよりちゃんらしき人からフォローされた。
らしき?だってさ、ビックリしたんだよ。
こよりちゃんらしき人の垢、フォロワー2400人越えのガチの投資垢だったからさ。
俺なんて、個人垢15人、今作った営業垢なんて、こよりちゃんらしき人1人だよ。
“ピロン”
『フォローしたよ。趣味でちょっとだけ投資してるの。匿名なんだ。キラキラしてなくて、恥ずかしいな。』
いや、別の意味でめちゃくちゃ“キラキラ”してるよ。心の中でそう言って、そっと閉じた。
恥ずかしいのは俺の方な気がして……。
To be continued…
※この作品は note 掲載作品の再投稿です(加筆修正版)。




