【第18話】:~これからは二人で……~ 【完結】
「緊張してきた……。」
俺はお道化て言った。
「……私もだよ……。」
こよりちゃんも顔が少しこわばって、そう言った。
「お腹キューって……。」
こよりちゃんの緊張が、少しでもほどけたらいいなって、少し……またお道化てみた。
「もう、仁君笑わせるのやめて!」
こよりちゃんは、少し怒ったふりをして、笑った。
スタッフさんに笑顔で見送られて、
二人で笑いながら、扉を開けた。
僕たちは、皆に祝福されて、この日を迎えられた。
こよりちゃんは、物凄く綺麗で、可愛くて、本当に“天使”っているんだな……なんて思って見ていた。
後半は二人で号泣しちゃうし……、泣いたり、笑ったり、忙しかった……。
ーーーそれからの日常は……。
俺が肉じゃがを作って、こよりちゃんが味噌汁を作ったり。
二人で“あのスーパー”に行ったり……、あの時はただの妄想で、今は本当の“夫婦”だ。
あの時と同じように、食材を選んで、
「あ、こっちの方が安いくてお得だよ。」
こよりちゃんのこの笑顔が俺に向けられて、普通の毎日だけど、これが最高に幸せ。
「ねぇ仁君、これ買おう。」
「え、またバター買うの?もう3個あるよ?」
そんなやりとりも、もう何回目かな?
“夫婦”って、こういうことなんだろうな。
……でさ、帰ったら、本当にバターなかったんだ。
やっぱり、こよりちゃんの方が一枚上手?
「ほらーっ!」って笑い合った……。
俺が昇進した時は、こよりちゃんの方が嬉しそうで。
ちょっとだけ、ごちそうが出て来たり、でも、次の日は、いつも通りだったり……、
こよりちゃんは相変わらず、堅実で、でも、ちょっとだけ、自由にも見えて……。
朝は、バタバタと二人で会社に行く支度をして、同じお弁当を持って、途中まで同じ電車で、違う会社に行く。
「じゃあ、今日は卵買って来てね。」
「了解です。」
なんて、言ってさ。
でも、帰る家は同じで、また、二人でご飯を食べて……。
同じ空間で、お互い違うことをしていたり……、一緒に映画を観て、号泣したり……、一緒に笑って、何気ない会話をして……。
その繰り返し……。
ーーー程なくして……妄想が暴走した、あの日の“あの娘”が生まれた。
お互いが……、
「パパ」「ママ」と呼ばれて……。
たまに、二人きりでデートして……。
俺が“自由人”と呼ばれていた頃……、なんとなく憧れていた、その家族像そのものがここにあって……。
俺たちは、きっと、こんな毎日をこれからも、ずっと、ずっと、過ごしていくのだろう……。
もし、この娘に、二人のことを聞かれたら、あのフリーランサーとして、大成功したかった、あの時の話をしよう。
ちょっと、長くなるから、飽きられちゃうかな?
ねぇ、君は覚えてる?
初めて君に会ったのは、あの消しゴムを届けた時だったね。
俺、あの時、もう君のこと、好きだったんだと思う。
君が、屋上で一人でお昼ご飯を食べていたから、何食わぬ顔して、偶然の振りをして……。
ちょっと、いや、かなり緊張して、下の名前で呼んでみたんだよ。
君も、俺の下の名前で呼んでくれた。
「仁君♡、どうしたの?」
「パパ?お魚さん見ようよ~。」
フリーランサーだったあの時、大成功は出来なかった……、沢山泣いたし、沢山笑ったし、焦ったし、失敗だらけだった、あの時……。
そして、今もさ……お互い喧嘩もするし、沢山失敗もする……。
決して、順風満帆とは言えない。
でも、伝えたい……。
この日常こそが……俺たちの幸せであり“大成功”です。
「よし、あっちのお魚さん、見ようか?高い高いしよう。」
「うん!パパ、大好き♡」
娘が寝たあと、俺はふと、パソコンを開いた。
当時の“本垢”はもう消したけど……。
俺の鍵付きの個人垢は、こよりちゃんと君の写真で埋め尽くされていて……。
今日の水族館の写真もまた増えて、これからも、どんどん、増えて行くんだろう。
いつか、君が僕のアカウントを開いたとき、幸せな僕たち家族の今を知ってほしい。
そんな、願いもあって、続けている。
あ、こよりちゃんのアカウントはやっぱり、凄くて、僕にはよくわからないけど……。
一緒に、こうして、隣で、更新してる。
これが、僕たちにとっての正解で“成功”なんだと思うんだ。
ーーー完ーーー
※この作品は note 掲載作品の再投稿です(加筆修正版)。
こんにちは~(ΦωΦ)
もう読んでくれたんやろか?
ここだけの話なんやけど、RIOは元・漫画家志望でな。
でも小説は、実は10日くらい前に初めて書き始めたんよ。
この作品も、前作を書き終えて
「note投稿しよ〜!」ってページ開いたら
『創作大賞』っていう文字が目に入ってな。
「ん?なんやそれ??」って|ω・) チラッと見てみたら、
「面白そうやん!」って勢いでその日に書き始めて、6日で書き上げたんよ。
でな、「これおもろいやん!最後ほっこりやし、いける!」って思ってたら、
昨夜こっそり他の人の作品読んで……ぶったまげた。(゜-゜)
「わし……やばない? 数日前のわし、何してくれてんねん……」ってw
でもな、
・書くスピードは爆速
・書いててめちゃ楽しい
・もう3作目の連載始めちゃった!
……って感じやから、猛省しつつも後悔はしてへん✨
今は小説読むのもめっちゃ楽しんでる。
「書くって、やっぱええな〜」って思う日々やで。
ではでは、ここまで読んでくれてありがと~!
これからもよろしくやで('ω')/”




