表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
寺優仁フリーランサー32歳  作者: RIO


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/18

【第11話】:~もうだめぽからの~

俺はひたすら謝っていた。


Wordpressでのホームページ作成でやらかしてしまった。


テンプレで使っていた、前の人のデータを一部直し忘れて、そのまま、納品してしまったのだ。


リンク先が全て間違えていた。


正直、納期に焦っていた。


月収を上げようと時短を気にして、テンプレを使ったのが間違いだった。せめて、前の人のじゃなくて、きちんとテンプレを作るべきだった。……今更だけど……。


しかも、2週間掛かった大きな案件!


勿論、信頼はガタ落ち、もう頼まないと先方は聞く耳を持ってはくれない。


今まで、メールかチャットで連絡を取っていたが、初めて、先方に伺わせて欲しい。お詫びだけでも言わせてください。と伝えたが、無反応。


俺が悪い。完全に俺の失態……。


でも、2週間、他の仕事は出来なかったから、これが売上にあがらないと、どうしようもない。


今の俺の全財産は30万を切っていた。


でも、そんなことよりも、兎に角謝りたかった。


SNSに失敗をして、反省をしていること、先方に謝りたい気持ちを正直に書いた。


反響は思ったより大きく、コメント欄では共感もあった。……だけど、俺、共感が欲しかったわけじゃないんだ。ただ、謝りたかった。


“ピロン”


こよりちゃんからのLINE……。


なんて書いてあるのか……。怖くて直ぐには開けなかった。


"大丈夫だよ。”って言われたら、大丈夫じゃない!って言ってしまいそうだし……。


でも……。


恐る恐る開くと、内容は全然違った。


『私、今日……。』


俺はそれを見て、直ぐに合う約束をした。


「こよりちゃん!」


こよりちゃんはただただ泣いていた。


「わ、私……やらかしちゃって……。」


こよりちゃんをずっと見て来たけど、こんな弱弱しい、こよりちゃんは初めて見た。


「大丈夫だよ。」


俺がその言葉を発していたんだ……。


こよりちゃんは仕事の失敗の一部始終をゆっくり、時々涙交じりに話してくれた。


「……決算だったのに……。」


俺は正直、経理なんて全く分からない。だけど、毎月月末月初は遅くまで残業をして、決算期はずっと朝早くから夜遅くまで仕事をしているのを見て来たから、すごく重大なミスだということはなんとなく分かった。


「こよりちゃん、失敗しても、謝って、またやろう。」


まるで、さっきまでの自分に言い聞かせるみたいな言葉が自然と出た。


こよりちゃんは、ハンカチを顔から離し、俺の方をじっと見て、


「……ごめん……。」


って、申し訳なさそうに言った。


俺は初めて抱きしめた。


To be continued…


※この作品は note 掲載作品の再投稿です(加筆修正版)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ