8話 穴を試行錯誤
ミヤグチは穴に帰り買ってきたあまりの服などを奥にしまった。素材も同じように貯めているが、誰かにここにこられて盗られるのも嫌だな。
もっと奥まで俺しか出入りができないように専用の空間を作ろかな。
多分俺のような力を持つ人間なんてバレたらやばいだろうしな。人前ではなるべく武器で対抗するようにしよう。
俺の力なら素手で壁を壊す事はできる事は証明できていたのでさっそく壁を壊して1人分の寝れるスペースと保管場所を作る。
この保管場所は出掛ける時は大きな岩で塞いでおこう。そうすれば中に入られても対処できるしな。
あとトイレできる場所も作っとくかな。あの街だと寝てたら色々持ってかれそうで心配だしな。
もはやその発想も化け物じみたミヤグチである。
んー、寝る所がまだ地面なんだよな。なんか柔らかい素材はないのかね。今度ガンテツのおっさんの所に行ったら見てみるか。
それに従属できるオーブや異物を発見してみたい。
そうこうやって未知の世界で日本のときにはできなかった事をなしとげていくのは、とても楽しい。
なんでかわからんけど、転移してよかったな。だが日本にいた家族やバイト先、スマホや俺の荷物など、どうなったかはだけが気になるな。
都合の良いように事象が変わってくれている事を祈るか。
俺が今日知り得た知識はこれからの生活には必要だ。
俺は一度外に出て素材や、食料調達に向かった。
まずはまた近辺でナッツの実を集めて沙汰袋に入れておく。
そしてカランが沢山湧いている所も教えてもらったので今日は4体ぐらいサクッと武器で首をはねて、血抜きをしておく。
今日は2匹食べて残りは干し肉にできるか楽しみにしておこう。てか思ったんだけどカランって鳥の羽柔らかいし寝床にしけるんじゃね?
俺は4体分の羽をむしり使えるかどうかわからないが持って帰ることにした。
さっそく羽を取り出し敷いている。
‥…
‥‥
量がないからあんまり大差ねぇ!!自分に、ツッコミながら、また後日カラン狩りにいくことにしよう。
それに干し肉にできるかな?んーほんとならアイテム袋みたいなのがあればテンプレ的なやつで時間停止機能でわざわざ干し肉にしなくても保存は聞くんだけどな〜。
とりあえず石で火を起こし木の棒で焼いて日光が当たる所に置いといた。
次の朝見てみると腐ってた‥
「うーん、もったいないことをしたなぁ。干し肉はできないってことかぁ。今回は勉強代として割り切ろう。」
それにこの世界には麦や何かの実をつぶしてこねたパンもどきもおる事を聞いたし、大きい街では調味料らしいものもあると聞く。
それまでは我慢するかね。