7話 何でも屋
俺はスレインの鎌と羽を売れないかガンテツというおっさんの店に向かった。
ここだな。雰囲気は暗いが店の外は防犯用かはわからないが色々物騒な仕掛けが仕掛けられてるな。
ある程度商品を外から見えるので眺めていると急に後ろ側から耳元に声をかけられた。
「お前見ない顔だな。新入りか?客じゃねぇなら帰りな」
俺は気配もなく急に声を耳にかけられビクンっとなってしまって変な声がでた。まじでびびったぜ。耳元に声かけゆなよ鳥肌たつじゃねーか。内心そう思いながらカイトから聞いてこの店について教えてもらったことを言った。
「ほう。あの人嫌いなガキがお前に俺の店紹介するなんて珍しいな。あいつは紹介料でよく他の案内とかをしてるみたいだが、どこの店が一番安心かとか近づいたらダメなエリアとかも気に入ったやつにしか言わないんだがな。
あのガキの紹介できたなら少しは見てやる。素材の売却か?見たところ見た目は浮浪者だから金があるようには見えんがな。」
「カイトには言ってないがスレインというモンスターの鎌と羽を持ってきたから買い取ってほしい。」
「お前プラネウム狩れるのか?!がははは。こりゃ期待の新人様だこった。優秀なのは歓迎するぜ。さっそく見せてみろ。」
袋から取り出し見てもらう。すると目を大きく瞬かせて素材を強引にもってかれてしばらくガンテツは無言になり喋らなくなってしまった。
んー、この会話のない微妙な間をどうにかしたい。どうやらガンテツは夢中になりすぎて自分の世界にぼっとうしてしまったようだ。
15分後納得が言ったようで謝ってきた。
「いやーすまんな。あまりにも綺麗な素材で見たのは初めてだから夢中になってしまった。基本力無いやつは従属したプラネウムと一緒に戦闘するから素材が悪いんだよ。これなら、そうだな鎌で10万ジェル、羽で15万ジェルはどうだ?基本相場は鎌なら5万、羽なら10万ってとこだ。」
「それで服と靴も買いたいから差し引いてくれよ。できればあと従属できるやり方を教えてくれ。」
俺はとりあえず浮浪者から脱却することができた。ふー、やはりちゃんとした服と靴があると安心感が違うな。あとは従属のやり方を聞くと、どうやらプラネウムを従属させることのできるオーブが必要なようだ。それは市販だとかなり高いらしくガンテツの店でもおいてないらしい。
もしくは遺跡やネストと言われるエリアで遺物として出てくる中で見つけるしかないそうだ。ちなみに製造方法は秘密らしくてわからないらしい。
俺は現状では無理なんだということを理解してまずはこの生活になれていこうと決意した。
また素材を持ってくるといい、店を後にした。オーブの買い取りはあそこではしてないらしい。ってことはカイトに渡して粉にして貰ったほうがいいかもな。
ちなみに宿屋はなかった。とりあえず現金で服と靴を買って20万ジェルほどになったのでまた、寝る時は穴に戻ろうと思った。
さて次の目標はプラネウム狩りとナッツの実もそろそろなくなるから集めて安定的な状態を保つことかな?。
俺の、スタートはこれからだ。この、街からスタートし強いプラネウムや便利な遺物を見つけプロの狩人になってやるさ。!
もう日本に戻れなさそうだしな。未練はあるが俺は前を向くことにした。