4話 人里?
次の朝幹也はとにかく人が出歩いている所までひたすら歩き続けた。
もちろん水や鳥もどきは、あれから頻繁に確保している。
鳥もどきはけっこう奥まで探索すると見かけるようになったのだ。しかも鳥もどきを探すと餌としてナッツみたいな実を食べている所を発見した。
鳥もどきを仕留めたあとにナッツの実を食べてみる。
「え?なにこれ美味くね?こんな美味いもん食ってたのかよ。これならつまみながら探索できるなら」
幹也はある程度木になっているナッツをポケットに入れて歩きながら食べる事にした。
それにしてもあの猪みたいなやつ以外モンスターは見かけないな。もしかしてあれが縄張りにしてたんかな?
だとすると周りに他のモンスターがいないのも納得できる。それにそろそろ袋も欲しいし服もほしい。
今のままじゃスラム街にいる浮浪者みたいで出会った時に不審がられるしな。てか本当に人なんているのだろうか。
幹也は希望を抱きつつも森の奥を進んでいく。
すると久しぶりにガサリと音がして俺は身構える。
そして出てきたのは2体のモンスターだった。
どちらも初めてみるタイプだ。それにやはり鳥もどきとかとは違う猪と同じ物質でできている。
一体は針鼠みたいなサッカーボールぐらいの大きさだ。
2体目はカマキリか?それにしてもでかくね?カマキリは俺と同じくらいの大きさだ。
あ?2体は流石にまずくね?距離をかなりとって戦闘体制になる。身構えていると2体は俺にまだ気づいていないようだった。しかも針鼠がカマキリから攻撃を加えられて逃げている形になったいて眼中ないようだ。
俺はとりあえず2体のうちどちらかが倒れるのを待っていた。あんな針や鎌でやられたら痛いじゃねーか。
とりあえず弱ってくれれば俺が奇襲をかけてなんとか武器で頭を狙えばいけそうだな。
針鼠はひたすら逃げながら針を飛ばしながらカマキリからの致命傷を防いでいる。一方カマキリは防御なんて知ったこっちゃねーとばかりに針を受けながらも猛攻を続けて鎌を振りながら何度も針鼠に攻撃を当てる。
そして予想外のことが起きた針鼠が急に突進体制になり転がりながらカマキリの攻撃を受けながらも高速スピンしながら体当たりしたのだ。
するとカマキリは鎌を弾かれ鎌をスピンにより切断されそのまま首にあたり倒れた。
針鼠も攻撃が終わったらフラフラだった。
よしっ、これならいけるぞ?戦うのはカマキリかと思ったがこちらの方が、やりやすそうだ。
針鼠はカマキリを捕食することなく森に消えていこうとする。カマキリは食べないようだな。
カマキリは置いといて俺は針鼠に向かって上から武器を振り翳した。すると『ガキン』と音がして弾かれたのだ。
あれ?、猪さーん?あなたこの辺りの主だったんじゃないんですか?針鼠さんのほうが、硬ぇじゃないか。幸い武器は壊れなかった。
奇襲に失敗した針鼠は威嚇をしてきた。そしてそのまま俺にあの、高速スピンを使ってきた。
「あ。ちょっと待てって。そんなの、避けれるかよ!!
くそっ!!」
あ、死ぬ‥とそう思い諦めた。すると俺は直撃した。
「ガン!ギギギギィ」
何か衝撃があっただけで気づいたら針鼠の攻撃が弾かれていた。え?俺あの、スピン効かなかったの?まじかよ。この身体まじでどうなってんだ?
なんかビクビクしてたのが情けなくなった。
針鼠も攻撃が効かなかったのか困惑している。俺は今度は足でシュートした。
こんなに頑丈なら素足でも痛くないんじゃね?と思いの行動だった。
するとやはり俺の予想は正しく衝撃はあるもののそのまま針鼠を蹴り飛ばし近くの岩場に吹っ飛ばした。
ふう。なんとか終わったぜ。俺はこの戦闘力なら負ける気がしないと、やる気になれた。
とりあえず針鼠は残った針と中にある魔石を回収してカマキリも鎌と意外に綺麗に残ってた羽をもぐ。そして中にある魔石も回収した。
ふうこれでもう何も持てないわ。ほんと袋ほしいよ。
そう思いながら両手で抱えながら一旦滝の穴の所まで戻った。
とりあえずこの回収したやつは奥に隠しておこう。袋ができたら取りに行くようにしよう。俺は穴からでて今度は川沿いを登っていくことにした。
今度はなにがあるかねぇ。川沿いを歩きながら今日の食料を探しながら向かっていると奥には崖がありその下から煙が出ていた。
煙!?ってことは誰かいるのか!そう思い俺はその崖を見下ろす。
するとそこは崖の下に大きな街があった。