2話 異世界グランダー
日差しが暑い。
暑さに起こされ目が覚めるとそこは岩場スポットでキャンプをしてたはずが、全くの秘境らしき場所になっていた。
「は?何が起こったんだ。俺はキャンプしてたはず‥‥
いや冷静になれ。夢かもしれん。」
一時間ぐらい歩き周りを探索した。すると岩場の固まったエリアがあり滝があった。
「うぉー、やっと水が飲める。喉がカラカラだ。しっかしあとは食料もさがないとやべぇな。ここを拠点にして食料を探すかな。」
滝の裏にはちょっとした穴がありそこで寝泊まりすればのんとかなるだろう。滝の上は森が広がっていた。
のぼれそうな道を歩いて行き先ほどの滝の上の所まできて食料を探す。木の実、山菜、果物なんでもいい、見つかってくれ‥
現実は残酷だった。あれから二時間は周囲を探すが何一つ見つからなかった。
絶望感を感じながら川沿いを歩いているとガサリと音がする。
俺は慌てて警戒して距離をとる。すると猪が出てきた。
「は?なんだこのサイズとその身体は‥」
日本の猪とは互い体長が3メートルぐらいあり目が真っ赤だ。それになんだ?毛がじゃないぞこれ。
見たこともない物質でできていた猪だった。
猪が俺に気づき突進体制になる。俺は身を隠せそうな木の前に移動して躱せるようにした。
そして突進してきたのでなんとか回避する。
ん?なんだこの感覚は。足が軽いそれに避けた時に踏み込んだ地面が沈んでいる。
猪は避けた木に、ブッ刺さり牙が抜けなくてもがいていた。これはチャンスだ。とりあえず足が軽かったのはおいといてこいつをなんとか倒さなければ‥
俺は無我夢中で近くにあった野球ボールくらいの角が尖った石を待ち後ろから後頭部に殴りつけた。
すると、猪のすごい音がして猪の頭がミンチになった。
なんだこのパワーは‥え?俺の力だよな。さっきの足の軽さといい。
ははっ。まじかよ俺にも何かスキルっぽいものがあったんじゃないか。俺は嬉しくて涙が出た。
そして頭はミンチになったが牙が気に刺さったままであったので抜いて武器にしてみた。
この牙も普通の牙じゃないな。なんだろうなこの物資。金属に近いぞ。鉄のような色をしているが鉄より軽い。
それに、こんな未知の物質の肉なんて食ったら腹壊しそうで絶対に食いたくねぇ。
武器を手にした俺は猪の体で何か使えないか牙武器で削ってみる。すると簡単に解体できるじゃないか。
ん?なんだこれ。心臓付近に丸い光った玉のような物があった。これ異世界でいう魔石みたいなもんかな。
とりあえずポケットにしまい食料を探しにふたたび探索することにした。