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『中堅教師やらかし列伝』  作者: のがみつかさ
4/8

第4話『太郎と太郎のややこしい密談(?)の夜~居酒屋編』の巻

 校長よりとある重要な(?)指令を拝命した副校長の羽地満太郎(はねちみつたろう)44歳と主人公の津彼太郎(ずひたろう)より1個年上ではあるが、2人とも同期採用なおかつ子供の頃からダチ、幼馴染!もっと言えば腐れ縁の二人が事あるごとに居酒屋へ直行し、❝同期の桜❞ばりに本音で愚痴を言い合う、正にストレス発散本音トークの夜!❝太郎が太郎に、太郎を思い、太郎に因る、太郎の為の…❞って馬鹿馬鹿しいので早速物語、スタート!(←「相変わらず暇な出だしですんまへん!』)

 都内居酒屋にて男2人向き合って「カンパーイ!」そして宴も酣2時間ぐらい経って羽地から一言。


「あのな、太郎!お前さぁ、この間も言ったけど、いい加減そろそろ身を固めた方が良いんじゃないか?真剣に向き合ってみなよ、結婚とサ?」

「何だよ、太郎!またお見合いの話でも持って来たのか?俺もうイイよ!10何回やって実った話なんて1度も無かったしサ!」

「そんなこと言わないでサ、先ずはお見合い相手の写真ぐらい見てみたらどうだ?中々どうして優しそうな感じのする清楚なお嬢さんじゃないか?結婚って良いぞ!家に帰ればサ、『お帰りなさ―い!』って返事が返って来るし、その上奥の方からカワイイ子供達がわ―ッて言い乍一斉に集まって来て『パパ、パパ!』って抱き付いて来るっていう何とも言えない幸せって言うの?そりゃもう、たまんないぜぇ~!」

「う~ん、子供ねぇ…そりゃ勿論自分を頼って来る家族ほど有難いモノは無いと思うけど…でもさ!実際授からなかったらどうするんだよ、太郎?」

「そんなの結婚しなきゃ分かんないだろ?ここは俺に騙されたと思ってサ、結婚に向けて前向きにって言うか、真剣に考えたらどうだい、太郎?子供って良いぞ!カワイイゾ!目に入れても痛くないほど愛しいんだから…!」

「その愛しい存在を振り切ってまで仕事一筋にのめり込んだ挙句破滅の一途を辿ったお前はどうなんだよ、太郎?それが原因でバツイチになったんだろ?そんなお前に結婚について今更どうのこうの言われてもサ、説得力が無いッつーか、ウソっぽいぞ!太郎?」

「うわ~ん!俺のことは放っといてくれ!せめてお前だけは俺の二の舞を踏んで欲しくないんだよ!分かるか、太郎!」


「分かんねぇよ、全然!…てか、俺らさっきから2人ともお互い“太郎”呼ばわりしてるからサ、読者さん達はどっちがどっちなのか混乱するだろ?俺は太郎でお前は満太郎だっけ?」

「ミツタロウだっちゅうに?わざと間違えて受け狙いすんなよ、ツカレ!(笑)」

「ズヒだっ―ちゅうの!お前こそ独りウケすんな、恥ずかしい!」

「とにかくだ!太郎よ、校長先生が折角良い縁談(お見合い話)を持って来て下さったんだから有難く頂戴しなよ!この俺を立てて…イヤ立てなくて良いけど、その彼女とサ、一遍会ってみたらどうだ?結婚云々については他人の俺がとやかく言うことじゃないし、お前自身が当然決めることであるわけだから全てお前次第!❝何事も押しても駄目なら引いてみな!❞って昔から言うじゃない!そうすりゃ何か良いことが有るかも知れないぜ!でも良いよなぁ!華の独身貴族って言うのはサ!羨ましいったらありゃしない!コノ、コノ、コノ!って肘鉄喰らす羽地満太郎!ま、今夜はトコトン飲もうぜ、兄弟!どうせ明日は休みなんだからサ!お姉さ―んビール、もう1本追加ね!それとツマミもヨロシクゥ!」


             「(^O^)/(ハーイ、只今!)」


 威勢の良い返事が店内に響き、あちらこちらで注文が殺到!そんなこんなで津彼太郎(ずひたろう)副校長羽地満太郎(はねちみつたろう)の長い夜は延々と続くかと思いきゃ突然の電話に呼び出された羽地満太郎!


「ハイ、もしもし…私です!え?そうですか?あ、ハイ!了解しました!早速明朝資料を作成し、配布します!ご連絡どうも有難うございました!」


「何だよ、また校長(ボス)からの指令かい?折角これから面白くなって来たって言うのに…?」

「悪いな、太郎!この辺で俺は先に帰るぞ!お前もサ、あんまり飲み過ぎんなよ!程々が体に良いって言うから…じゃあまた明日、な!支払いは全てお前に任す!ヨロシク!」


「オイオイ、嘘だろ?割り勘じゃないの?2人分払えって俺そんなに持ち合わせ無いよ!え?『明日きっと返すから頼む!』ってちょっと待てよ、羽地!」って言うが早いか店内に彼の姿は見当たらず、テーブルには一枚の封筒のみが置き去りにされていた。因みに中身は羽地が持参したお見合い写真が同封されていたようだった。


「…ったくもう飲み代ぐらい自分の分ちゃんと用意しろよな!写真じゃ何にも役に立たねぇだろ?お前の方が俺より絶対給料高いんだからフツウ逆でしょうが?くそっ!」と愚痴り乍渋々レジに向かう太郎は徐にポケットから財布を取りだすと同時1枚のクレジットカードを取り出し支払いをすることに!へぇ~二人して結構飲んだもんだ!こりゃ~値が張るなぁ!」


       そうぶつくさ言いながらオーダー票を手渡すと店員曰く


「毎度ありぃ!12品目+アルコール代締めて3,980 円になりま―す!」

「え?マジで?安ぅ~!あれだけ飲んで食べてたったの4,000円弱なんて?噓でしょ?安過ぎじゃね?お店大丈夫かい?」

「あ―ッ!す、すいません!8,980円の間違いでしたぁ!」

「だ、だよね!今時そんな安かねぇって思ってたんだよな!じゃあクレジット決済ね!ヨロシク!」

「ハーイ!了解しましたぁ!…でお支払いは1回でいいっスか?あざ~す!それじゃカードを差し込んで下さ―い!」

「あ、ハイハイ!」と財布から取り出したカードをレジの機械に差し込みながらチョイ独り言かます、津彼太郎(ずひたろう)、愛想笑顔の裏に潜む人間の本音とはズバリ!『ヤレヤレ!コイツ新人のバイト生かな?…ったく3と8とを見間違えるなんてまだ素人だなぁ!』と思いながら何度もカードを差し込めど、なぜかレジの方が受け付けず状態に陥り、とうと痺れを切らした太郎は思わず、その店員に苦言を呈することに…!


「オイオイ…兄ちゃん!お宅の機械どっか悪いんじゃないの?全く受け付けねぇじゃんか?故障かい?」とごねるも全く動じないどころか終始冷静な態度で太郎に向け、冷たい一言を浴びせる展開に…!


      「あの…お客様!カードの差込みが逆ですよ!」


「は?あっそうだ、そうだ!俺としたことがこりゃまた失礼!思わずボケかましちゃったよ!恥ずかしい!カードの裏も表も分かんないボクちゃんのバカ、バカ、バカ!」って半ば赤面しつつ、今度は自信持ってドヤ顔の太郎!二度と同じ過ちは繰り返さないと誓うもまたしても彼を襲う悲劇(?)いや喜劇の数々!彼こそ真のコメディアンだ!


「さぁこれでどうだ!これで一発KOだろ?」(←「OKと言う所を何故逆さに?ギョーカイ用語じゃあるまいし!因みにここは芸能界じゃないですよ!」)


               “ピッピ―ッ!”


 レジ端末のブザーが勢いよく鳴り響き、店内一斉に衝撃が走る!「何だ、何だ!」


「は?オイオイ冗談キツイゼ、セニョリータ!(←「深い意味なし!」)また機械の誤作動かよ?(←「言いがかりです、全然してないのに!」)…ったくいい加減にしろよ!こんなきれいで新しい店なのにレジだけはオンボロかい?しっかりしてくれよ、エイト-ツエルブさんよぉ!」


 それでも全く血相も変えず終始冷静な若手店員は再び太郎に更なるイエローカード進呈することに!


          「大変申し上げにくいのですが、お客様!」


「な、何だよ!改まって…このカード使えないの?嘘でしょ?そんな訳無いって…!この店がクレジットカード加盟店であることぐらい幼稚園生でも知ってるぜ?(←「そんなアホな!」)絶対レジ機器新長した方が良いって!じゃないと俺みたいに客とトラブっちまって売上げ落ちたらど—すんだい?まだレジ機器買い直した方が安上がりとちゃうか?」


 ツカレタロウ、怒っているようで実は、半分フザケモードの物言いが更に相手の反感を買う一方、太郎自身もこうなったらモロやけくそ状態で、気分は正しくクレーマー状態!この場で喧嘩する度胸も無い癖に焦りが止まらず大暴走してマ~ス!


「いえ、いえとんでもございません!率直に申し上げますとお客様のカードはもうとっくの昔に使用期限が切れておりまして、とてもじゃありませんが現在お使いになれないんです!」と理路整然と正に大人の対応!(←「もしかして…この店員さんて、その昔流行(はや)ったCMヨロシクの子供店長さん?」)


『し…知らなかった!カードに使用期限があったなんて?それっていつ頃から…?江戸時代それとも縄文時代?更新忘れって切符切られて罰金でも取られるの?何点減点?』とボケかます余裕も無く、太郎は思わず絶句してフリーズ状態!早い話が「仮死状態してますよ、この人!」ってな具合でして…お気の毒…なんだけど相変わらず良い味だしていますな、ダンナ!サイコ―ッ!         (つづく)


 あっという間に3月も終わり、いよいよ新年度がスタートしちゃいます!自分も時流に乗り遅れず何か新しい自分を発見したいのですが、如何せん、無計画でその日暮らしが続いてて何をきっかけに方向転換したらいいか模索中です!曲作りを優先に何とか年12曲ほど作れたら良いと思っているんですが、作品のコンセプト即ちテーマを何にするか?から始めるべきなのでしょうけど4月と言えばズバリ…?一体何だ?「春か?新人か?初恋?それとも理想と現実のギャップ?社会人とはつまり?初々しいってどんな感じ?プラス思考?それともマイナス思考?」考えたらいろいろテーマはあるわけで、そこからどういったメロディーを生み出すかなんですよね?「メジャーかマイナーか?一軍か二軍か?ペナントレースかオープン戦か?打率か勝率か?」いつもこうやって軸がブレて変な方向へ全然関係の無い話題になってしまうから…いつまで経っても曲が完成しない、おバカさんの、のがみでした!♪春は名のみの…♪春よ来い、早く来い♪は~るばる来たぜ、函館~!♪やっぱどっか、ズレてますなぁ!


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