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『中堅教師やらかし列伝』  作者: のがみつかさ
3/8

第3話『大事な話とは一体…?』の巻

“結婚適齢期は何歳までに…!”ってその昔周りからくどいくらい言われていたことがありますが、この主人公のそれは果たしていつになるのやら?大変興味がありますが、そんなこと知って一体どうなるというのでしょう?今の時代何かにつけ“セクハラ、モラハラ、何ちゃらハラ”って言われそうで迂闊にものごと全てを性急に決めつけること自体、社会悪視されるから生き苦しいって言うか、世知辛い世の中になってしまった感は否めませんですな!何はともあれ、ここでは主人公の恋愛がうまく成就しますよう心より応援させて頂きます!頑張れ、のがみつかさ!あれ?何か違うぞ!って、ま、イイか!温かい目で見放しましょう!


 翌日太郎はいつも通り相変わらずヘラヘラと軽い感じで全授業を終えると一目散に職員室へ。彼にとっての唯一の楽しみは、職員室内に有る給湯室でその日その日で余った1人分の牛乳パック200mlを持参した青汁で割って飲むこと!彼にとってこの時が一番の至福の時であり、またささやかな贅沢でもある『レッツ エンジョイ ザ ティータイム!』なのだ!要はそれプラス「戸棚に何か残ってないかなあ?」的コソ泥感覚で手当たり次第お菓子を探す確信犯野郎!“今宵も…イヤ性懲りも無く事件現場に見参!”っと思いきや、今日に限って何と二匹の(←「失礼極まりない!」)難敵現わる!そう、ハッチ副校長先生とメッチャ穏やか冷静沈着大親分的存在の我らが校長先生の二人が何やらひそひそと給湯室前に立って話をしているではないか!


『アチャ~!こんな時に限って二人とも出入り口を塞ぐかの様に鎮座しててからに…!全く…邪魔なんだよ、何もこんな所選んで話をしなくたっていいものを…!“How come?”と声をかけることもできず、それどころか太郎はこういうときに限って機転が利く(?)というよりはまたしても悪知恵が働いたと言った方が妥当だろう!驚くほどの俊敏性を発揮し見事なままで危険を察知するや否や猛ダッシュでカバン持って即職員玄関裏口へ猛ダッシュすることに!


「ちょ…ちょっと!津彼(ずひ)せんせー!お話が…?将来に関わる大事なお話なんです!例の件で…決してお時間は取らせませんから…ほんのちょっとだけお付き合いしていただけませんか?」との問いに

「あ…すいませ―ん!今日はちょっと急ぎますんでクレームの件ならまたいつか記者会見開いて謝罪させて頂きますんで…!今日の所どうかご勘弁を…!何か有りましたらハチミツ副校長(やろう)が尻拭い(?)…じゃなかった善処しますんでどうかお気になさらないで下さい!それじゃ校長先生!お先に失礼しま~す!また明日!」


 そう言うが早いか太郎は校門へ向け全速力でダッシュし、最寄りの駅まであっという間も無く到着!「あ~ぁ今日は青汁牛乳飲み損ねちまったなぁ!チックショー残念!」

一方学校の職員室では羽地と校長がお互い顔を見合わせ、すっかり狐か狸にでも騙されたかの如くポカーンと口を開けたまま突っ立っていた。


「あの…ですね、副校長先生!津彼先生、何やら随分と慌てていたご様子ですが、また何か有ったんですか?」

「あ…イエ!そんな!校長先生、こっちの話でして…あのバカ!…じゃなくてあのバカさ加減から察するところ彼の場合、今日はどうもお取込み中と申しましょうか、挙動不審者と申しましょうか、いつも通りの展開!よくあることですよ、全く…アハアハアハ!」

「あっ!そうでしたか?それは知らなかった!私はてっきり津彼(ずひ)先生が親御さんからクレープ貰って返答に窮し逃げ回っているんじゃないかと思いましてね?」「クレープってあの美味しいやつですか?それを言うならクリームでしょ?“苦情”を意味する…いえいえ、そんなとんでもない!彼に限って…ま、まさか…!彼だって勤続21年目のベテランですよ、一応!ま、その間いろんな出来事が有り過ぎましたけどね!だからと言って子供達や親御さん達の信頼を裏切るような行為は、決して無い?…ってこともないか!そこは何ともビミョーで私の口からは絶対とは言い切れませんが…」

「あっそうですか?なら良いんですが、私はてっきり浅はかな知ったかぶりが子供達や親御さん達にご迷惑をお掛けしているんじゃないかと…!図星ですか?ま、大体の察しは付いていましたけどね!おっとそんな事より今日は津彼先生にとって耳寄りな情報をお持ちしたんですよ!またと無い、ビッグニュースを…絶対喜んでいただけるような朗報なのに…残念ですねぇ!」

「校長先生!それってもしかしてMr.Tiredこと、津彼(ずひ)太郎先生の早期退職決議案が満場一致で可決された(こと)ですか、やったぁ!」

「あのね、スズメバチ先生?」

「ミツバチです、校長先生!くれぐれもお間違えの無いよう…じゃなかった羽地ですよ、羽地満太郎!ですから下の名前は、マンタロウではなく、ミツタロウですって!もう…!」

「あ…そうでしたか!ま、それは良いとして(←「良かねぇだろ!」と言いたかったのをぐっと堪えて引きつる副校長の羽地満太郎であった!出世街道まっしぐらも大変だぁ!)あなた確か津彼(ずひ)先生と同期採用でしたよね!年齢的には先生の方が1(いっこ)年上だとお伺いしていますが…立ち入った話で大変恐縮なんですが、副校長(あなた)津彼(ずひ)先生とは、実際共演NGなんですか?」

「共演NGだなんて…校長先生!またどっからそのような“スポ○チの気になる見出しヨロシク!”的ワードをお探しなられたのでしょう?お言葉ですが、ネットニュース記事の読み過ぎかと…?」

「いえね、ど~もお二人のやり取りを垣間見たところ職場内でビミョーな空気感と言うか不仲説が浮上しているような錯覚に陥いってしまうんですよ!…で実際ホントの所どうなんですか?上手く行ってらっしゃいますか?」

「うまく行っているも何も私ども二人何ら問題は御座いませんことよ、オッホッホ!」(←「何故(なにゆえ)セレブ風の会話になっているのかは私もよく分かりましぇん!」)津彼(ずひ)先生だって私と同じようにこう答える筈ですヨ!“ノープログラム!”ってですね!自慢じゃないですけど、私と彼とは今も“ツーカーの仲”!“阿吽の呼吸ブラザース”と呼ばれてます!ま、そりゃね、お互い人間ですから…たまに?いや毎日ぶっ飛ばしたくなる日も多々あり過ぎてイヤになるんですけど、津彼(アイツ)はアイツなりに一生懸命頑張っているわけですよ!私生活を除いては…ですね!その上、津彼(ヤツ)には今までこれと言った服務事故や不祥事の「ふ」の字も見当たらないし、犯罪歴すら皆無の超ド真面目野郎ですから…!ノープログラム!」

「どうもさっきから気になる一言なんですが、それを言うなら“ノープルトニウム”じゃなかったですかねぇ?確かプルサーマル計画に則って…なんちゃらかんチャラと…?まぁ私も学生時代英語が大の苦手で余り他人(ひと)のことをとやかく言えた義理じゃないですけど、どうやらあなたもこの私と五十歩百歩、大差はないみたいとお見受けしましたが如何ですか?」

御意(ぎょい)!」

と片膝ついて(こうべ)を垂れる羽地満太郎左衛門(はねちみつたろうさえもん)の上!

「う~ん!その返事(ことば)を聞いて笑える読者様が居たらそっちの方が凄いと思いますけどね!」

で…“肝心の大事な話とは一体何だったのだろう?”と頭を抱える羽地満太郎左衛門の…ってもういいか!


「それはそうと津彼(つかれ…)じゃなかった津彼(ずひ)先生に大事なお話が有ると校長先生おっしゃいましたけど…それって一体?」

「あぁそうでしたね!あなたとこんな風に送別会の漫才ネタをやろうとしたわけじゃないんだけど(←「ハチミツ、マジで目が怒ってます!」)実は折り入って彼に会わせたい人物が居るんですよ!そう女性なんですが…!」

「なんだ、そんな事ならアイツ…失礼!彼なら喜んでやりますよ!絶対引き受けること、間違いなし!寧ろ天性の素質と才能を持って勇猛果敢に校長先生のご期待に副えるものと信じてます!津彼(かれ)ならできる、❝できぬならヤラセてみせよう、ホッチキス!❞って織田秀吉でしたっけ?かの有名な戦国武将たちもそう言ってたじゃないですか?」

「江戸時代にホッチキスは無いでしょう、流石に!話盛り過ぎですよ!せめて徳川光秀ぐらいにしませんか!」(←「まぁ次から次へとよくもそんなデタラメばかり言える所が逆に凄いと思う!別な意味で!」)

「ところで校長先生!津彼(ずひ)先生を一体誰に会わせたいんですか?人間ですか、それとも地球外生命体と呼ばれる火星人か何か?」

「女性です、女性!そう女の人ってさっき言ったばかりじゃありませんか?副校長先生、あなたの良くない所は相手(ひと)の話を最後まで聞かない所ですよ!今すぐ直して下さい!…でないといつか人事院主催の降格試験に合格させられますよ、ホント!」

「え?格下げにも試験があるんですか?受けたくないのに受けさせて身分を落とす仕組みが有ったなんて初めて聞いたなぁ!それじゃ不合格した方がマシじゃないですか?今度太郎に受けさせようっと!ほんと世の中には常識じゃとても理解し難い変な試験もあるんですね?」

「無いです!ただ言ってみただけです、字数稼ぎと暇潰しに!のがみ何ちゃらがよく使う禁じ手です!良い子の皆は決して真似しない様に!」

「結論から申し上げますと津彼(ずひ)先生を幸せにしてあげよう、プロテストで相違ありません?」

「そう、その通り!4回戦ボーイからスタートして将来はプロボクサーとして…ってちげぇ~よ、蜂蜜養蜂場!プロテェクトだろうがぁ、コラぁーー!」(←「今ちょっと別人格が憑依しているみたいで特に深い意味はございません!気にせずここはさっさと読み飛ばして行きましょう!」)


「校長先生、もう字数的に無理があるのでそろそろお話をまとめてみては如何ですか?」

「ギョギョ!(「御意!」と言おうとして口が滑る校長)では副校長先生、結論をどうぞ!」

「はい!それじゃ僭越ながらこの(わたくし)めがさかなクンに代わって羽地満太郎へ心を込めて❝日本の中心から愛を叫びまするぅー!❞(「ん?」)もとい!『ツカレタロウよ、また今度お見合いしてみないか計画!2024』満を持してのスタートです!(^O^)/」

「それから副校長先生、この件については一切他言無用、他の先生方には内緒!ってことでお願いいたしますね!何分(なにぶん)サンライズ企画としてヨロシクぅ!」(←「そこだけ突然若者言葉になるのね!びっくり!」」

「校長先生、それを言うならパラダイス企画では…?❝驚かせる❞が目的の…?」

どうでも良いけど、そろそろお開きにしてくれませんかねぇ、お二人さん? 

                      By のがみつかさ (つづく)                     



 

 一昨日は何やらこの❝小説家になろう!❞のメンテナンス作業が長くてびっくりしました!「一体何やってんだろう?」とか「何か不具合でも発生したんかい?」と慌ててしまって…!つまりはこう言うことだったんですね!早い話が❝リニューアルオープンしちゃいます!❞ってこと!大変使いやすくなりましたよ!スタッフの皆様方、本当にお疲れ様でした!そして有難うございました。感謝して執筆させて頂きます!



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