10話 現状
ラルグスは手に持っているカップを静かに机に置き話す。
「取り敢えず自己紹介を私の名前はラルグス T アエテルヌス、第23代ノウム大王国 国王をやっている、気軽にラルグスと呼んでくれ」
気軽にラルグスと呼んでくれって呼べるか…、てか23代ってめちゃくちゃ続いてるし、何か緊張してたけどゆるく接してくれるからほどけたな。
「俺の名前はラルグスさんがさっき言ってたましたけど、ユウ シンドウと言います、元々この世界とは違う世界にいました」
ラルグスは少し笑い話す。
「ここまで来るのは大変だったよね、それにここまでくる際に問題を解決してくれた事は王として感謝を」
そう言いラルグスは勇に頭を少し下げ続けて話す。
「ロン殿とも会うのを楽しみにしてたけど、障害が出てしまっては仕方ない…、そうだユウ君お腹は空いてないかい?、机に置いてあるものなら何でも食べていいからね」
この人ロンさんの事知ってるのか…しかも足のことまで、それにロン殿って敬意を込めて呼んでるよな、ロンさんやっぱりすごい人だったのかな。
「ラルグスさんはロンさんを知ってるんですね、ロンさんってすごい人何ですか?、国王が知ってるし、それとお菓子いただきます」
ラルグスは頷き質問に答える。
「ロン殿は一度ケントルム大陸に訪れたことがあってね、その時にロン殿はいくつか問題を解決してくれた、その時のお礼を言いたかったんだ、あとユウ君の質問だけど君が知らなかったことに私は驚いてるよ、ロン殿は君がいたイデア大陸のソロン長王のご子息、だからかなり地位が高い人だ」
ロンさんってあの大陸の王の息子だったの?!!、まじかよ…。
ラルグスは勇が困惑しているのを見て、少し間を開けて再び喋りだす。
「そうだユウ君、北門近くにある大広場を見たかい?、年に一度行う祭り雷労祭に使う竜の模型があるんだけど」
あれ竜の模型なのか、まだ完成してなかったからわからなかったな、人が多いと思ってたけど祭りがあるからなのか、てか今まで気にしてなかったけど俺何で大王国に呼ばれたんだろ?、予言が関係してたりするのかな…、国王だったら賢者に関する何かを知ってたりしそうだな…聞いてみるか。
「見ましたよ、けど俺が見た時はまだ完成してなくて何かわかりませんでしたけど、あの話が変わるんですけど質問してもいいですか?」
ラルグスは頷き、勇の質問を待つ。
「賢者に関する事とか知ってますか、やっぱりその人の予言でこの世界に呼ばれたんで少し気になってて」
ラルグスは少し考えた後に答える。
「すまない賢者と名乗る者は殆ど知らない、ただ世界各地で賢者を名乗る者がいたという話は聞く、その賢者を名乗っていた者は女性で魔法使いだと言う噂は聞いた…、確か賢者を名乗る者が予言を残したとか、内容は世界を支配する魔王が現れ、人々は恐怖に溺れる、それを救う為には別世界の戦士を召喚するとか…、この予言を信じている人は殆どいないけど」
国王でも賢者を知らないのか…、けど実際にいるんだよな、ロンさんがあったことありそうだったし、予言って信じられてなかったのか…、ゲムマ村の人達は皆信じてた気がするけど。
「予言って信じられてなかったんですね、じゃあ何で俺って召喚されたんですか?」
ラルグスは答える。
「イデア大陸に住む人達は占いなど未来を知るすべを信じている者が多く、それで予言が本当かを確かめる為に召喚を行ったんだと思う」
確かにゲムマ村の人達は結構占いとかしてたな…、ラルグスさんは信じてるのかな、てか美味いなこのお菓子。
「ラルグスさんは予言を信じてるんですか?、それと俺って何でラルグスさんに来るように言われたんです?」
ラルグスは答える。
「長王に君が召喚された事を聞いて、会いたくなったんだ、本来なら私が会いに行こうと思っていたんだけど、流石に皆に止められた、外交的な問題になりかねないからって」
ラルグスは少し顔つきが真剣になり続けて話す。
「私は予言を信じていない、ただないがしろにはできない状況だ…、あまりこういう場では言うことではないが、君は無関係でもない、今現在ノウムは魔王軍と名乗っている軍隊と戦争をしている、そしてこの戦争の引き金になる原因を作ったのは我が国にある」
魔王軍!?…、やっぱり予言は本当なのか、てか戦争の引き金になる原因って何だ、てか唐突…。
ラルグスはさらに真剣な表情になり続けて話す。
「今行っている戦争が始まる前に私は信用できる者と共に魔王軍の代表数名と話し合いを行った、本来ならばその場に魔王が来るはずだがいなかった、ただ魔王軍幹部を名乗る者の殆どは魔物だった、この魔王軍と言う組織は奇妙で魔人族も複数人いたんだ、君も知っていると思うけど魔物は人と協力はたまた馴れ合うことすらしないな者たちだ、不可解だった…、私はこの話し合いが終わった後にすぐさま信用できる者に魔王に関する、あらゆる事を調べてもったんだが、結果から言うと魔王はいないことがわかった、ただ魔王軍を名乗る者達は魔王が本当にいるかのように振る舞っている…」
訳わかんね…、魔王がいないけどいるかのように振る舞っている?、魔物が人と仲良くしない??、俺まず魔物がどういった奴らなのか、どういったものなのかがわかってないけど?。
ラルグスは少し表情を緩め続けて話す。
「多分だか予言は嘘だと私は思う、魔王がいない以上本当になり得ないからだ…、ただ魔王軍は脅威ではある…、すまない暗い話をしてしまった」
二人はしばらく他愛も無い話をしていると、ドアの方からアキヘスの情けない声と少女の声が聞こえ、ドアが開き少女が部屋に入ってくる、それが誰かを確認したラルグスは困ったような顔を浮かべ「んー」と小さく唸る、少女はゆっくりと丁寧に二人の方に歩いていく。
何だこの子…どっかで見たような、後ろにいるアキヘスさんがこの部屋に入って止めないって事は、別に入っても問題ない人なのかな?。
勇がその様に考えていると、少女が二人の近くまでつき、ラルグスに話しかける。
「お父様ノックもなしに入ってしまってごめんなさい、お父様が勇者様とお話をされていると聞いたので、いても立ってもいられず…」
ラルグスは言葉を返す。
「それで一緒に話がしたいと」
それを聞いた少女は頷き、ラルグスは続けて話す。
「私は構わないがユウ君次第だ…、どうだいユウ君私の娘も一緒に話しても構わないかい?」
何だこのプレッシャーは…、何かダメって言わせない雰囲気…、まぁ別に俺はいても全然いいけど、それにしてもどっかであったような。
勇は「全然いいですよ」と言うと、少女はにんまり笑い勇の隣に座る。
何でとなり?、てかさっきの笑顔どこかで見たよな、確か本屋の…。
勇が思い出していると、隣に座っている少女が勇に話しかける。
「勇者様…いえ、ユリス様改めて自己紹介をノウム大王国第23代国王の娘ミリス T アエテルヌスと言います、よろしくお願いします」
ユリス?、誰だ…いや待てよ言った事あるな、本屋の前であった…はぁ!。
ラルグスがミリスに話す。
「ミリス…、ユウ君はユリスと言うと名前ではないよ、それに改めてって言ってたけど、いつユウ君に会ったの?」
ミリス答える。
「昨日抜けだ…外に出た時に偶然あったんです、その時にユリス様は自身の名前をユリスと言ったんです」
ラルグスは「なるほど」と言い勇に話す。
「君はユウ シンドウではなく、ユリスと言うのか?」
何だこの緊張感…、今までの雰囲気とは違う存在感…、まずいなあの時変にごまかさなかったらこんなことにはならなかったよな…。
ミリスは何か悟ったのか話し始める。
「お父様…私間違って覚えていたかもしれません、始めにユウスと噛んだように言ってたんです…、それで間違ってユリスと呼んでしまいました」
ラルグスは少し悩んだ後に話す。
「そうか…なら仕方ない、疑って悪かった、実際君がユウ シンドウであることには変わりないからな」
ふぅ良かった…、ミリスさん?様?には助けられた、てか俺がユウ シンドウであることには変わりないってどうしてそんなに確信を持って言ってるんだろ?。
「あの何でそんなに自信を持って言ってるですか?、何かちょっと怖いような…」
ラルグス少し笑い話す。
「そんなに怖がらなくていいよ、君の特徴などを私の友達から聞いただけだ、君も会ったんだろ船の上で」
船の上?…、あぁミリアスさんの事かな、あの人怪しいと思ったけど俺のこと見に来てたのか?。
「ミリアスさんのことですか、確かに会って話しましたよ、何か怪しい人でしたけど」
ラルグスは笑い左手を口に当てながら頷く、ミリスが笑顔で話す。
「ユウ様、ミリーに会ったんですか、元気そうでしたか?」
すごい食いつきだな…、それにミリーって呼んでるし、家族ぐるみで仲が良いとかすごいな。
ミリスの言葉を聞いたラルグスは会話に素早く入り込む。
「ミリアスはダメだミリス、あいつは女を駄目にする男だぞ、ユウ君ならいいけどあいつは駄目だ」
ミリスは少し頬を膨らませた後に話す。
「別にそんなんじゃないです、お父様は早とちりが過ぎますよ」
ミリアスさんってヤバい人じゃ…、てか俺ならいいって…本気で言ってんのかよ…。
ラルグスとミリスは「ミリアスはダメ」「そんなんじゃない」などの会話を少し繰り返し、ある程度まとまりがつくとラルグスは勇に話す。
「そうだユウ君、ミリスと結婚なんてどうだ、そろそろミリスもそういう歳だからな、ただ結婚してもこの国の王になることは難しいけど…いい暮らしはできるよ」
このおっさん本気かよ…、まぁミリスさんは可愛いけど…幼さがあるよな、アンよりは幼くはないけど…。
勇が困っているとミリスが会話に入る。
「お父様…ユウ様が困っていますよ、それに結婚だなんて…」
その様に言うとラルグスがにこやかに言葉を返す。
「ミリスはどう思ってるの、ユウ君いいと思うけど」
その様にラルグスはニヤニヤして言う、ミリスは何も返さずに少し照れながら目をそらす、それを見たラルグスはさらにニヤニヤする。
まずいな…このままじゃ本当に結婚させられそうな…、ここはびしっと断っとかないと、別にミリスさんみたいなかわいい人が嫁さんになるのはいいんだけど、何か不釣り合いって感じがするよな、だって俺一般人だよ?。
「ありがたいですけどまだ俺には早い話です、それに俺では不釣り合いですよ」
ラルグスは残念そうに笑顔を返す、その後他愛も無い話していると窓から夕焼けの光が差し込む、それを見たラルグスは少し残念そうに話す。
「もうこんな時間か、今日は楽しかったよありがとうユウ君」
かなり長い間話してたんだな、気づかなかった…、またラルグスさんと話すことができたらいいな。
「こちらこそとても楽しい時間をありがとうございます、またこうして話せるときを楽しみにしています」
ミリスがラルグスに話す。
「お父様、食事を一緒に食べるのはどうですか、それにここに泊まれば…」
ラルグスは言葉を返す。
「確かにいい案だ、だけど食事は客人に出すようなものではないからダメだ、この城に泊まるのも急なのは良くない…」
ミリスは残念そうに「そうですか」と言う、ラルグスは続けて話す。
「ミリス先に食卓に向かっといてくれ」
ミリスは頷き、勇にお別れを言い部屋から出ていく、勇も続けて出ようとすると、ラルグスに止められる。
「ユウ君…いやユウ殿、もう少し話をいいかね」
ん?…また雰囲気が変わった、多分この人は王としてのスイッチがあるのかな、てことは大事な話かな。
勇は「わかりました」といい再びソファーに座る、そしてラルグスは真剣な顔浮かべ話す。
「ユウ殿…、この国の王として1つあなたに頼み事がある、私は今行っている戦争を治めたいと思っている、そのためにユウ殿も戦ってほしい、私は予言など信じてはいないが、こうしてユウ殿と話し貴殿ならばこの戦いの英雄になれるのではと私は思った」
戦ってくれか…、俺は元々戦うことを選んでこの国に来た、ただ英雄になんてなるつもりはない、ただ…。
「ラルグス王…あなた自身はどの様に思っているんですか?」
ラルグスは少し息を吐き答える。
「私自身の考えは戦ってほしくはない…、君は別の…戦うことを知らず、平穏に暮らせる世界で育った、そんな君はある日突然この世界に来て戦うことになった、そんなの悲しいじゃないか、だからこそ私自身は君には戦ってほしくない」
…こんなに俺をいたわってくれるのか…、だったら俺はこの人の為に何かしたい、自分ができる事を、それに俺は戦うことを決めたあの時に!!。
「わかりました…英雄にはなれないと思いますけど、あなたの為に戦います」
ラルグスは少し驚いた顔を浮かべ、すぐさま表情を戻し話す。
「ありがとうユウ君…、ではユウ殿には東ペルグランデ大陸に向かって、その大陸にある旧第3前線拠点に向かってほしい、そこで魔王軍との戦いに備えてほしい、そこまでの案内はノウム兵の者に案内される、もっと詳しい話は、後日ノウム兵団の宿舎に訪れて、そこにいるノウム兵団総大団長に聞いてほしい、時刻は大体昼飯時で頼む、ではまたいつか会おうユウ君」
勇もお別れを言い、部屋を出て自身が泊まっている家に向かい、ご飯を食べ、明日のためにいつもより早い時間に寝た。
勇はノウム兵団の宿舎に向かっている、場所はラルグスに聞いており、スムーズに向かえている。
あの赤旗が2個掲げられている建物がノウム兵団の宿舎だな、案外近かったな…てかデカいな、ノウムの建物って結構デカいのばっかだけど、それらに比べても大きい、ノウム兵って人気なのかな?。
勇が宿舎に入ろうとすると男性に話しかけられる。
「あんたここはノウム兵団の宿舎だぞ、何普通に入ろうとしてるんだ」
まぁ普通に入れないよな…、ラルグスさんが連絡してると思うから通れると思ったんだけどあまかったな、名前と要件言えば通してくれるかな。
「ラルグス王からこの宿舎に行くように言われました、名前はユウ シンドウです」
それを聞いた男性は勇を念入りに見る、少し悩んだ後に話す。
「まぁいいか…通っていいぞ、あんたが来ることはイソルクさんから聞いてるよ、入って真っすぐ進んだ先の部屋に総大団長の職務室があるからな」
職務室?、ここって宿舎だよな…、まぁ考えるのはやめよう。
勇は男性に礼を言い宿舎の中に入っり、職務室に向かった、少し長い廊下を歩き、職務室と思われる扉にたどり着く。
まぁそんなに長い廊下じゃなかったな、いや普通に長いか…王城の廊下は長かったから麻痺してるな。
勇は扉を軽く叩く、すると中にいる人が「どうぞ」と返事をする、それを聞いた勇は扉を開け部屋の中に入る、部屋の中には一人の男性しかおらず、その者は黙々と職務をこなしていた。
何か話せる雰囲気じゃないな、この人の手が止まるまで少し待とう、それにしても忙しそうだな、この人の横にある書類?と思われる山…すげ。
男性は勇が部屋に入ってきて話さないのを疑問に思ったのか手を止め勇に視線を向ける、男性は少し驚いた顔を浮かべたがすぐに鋭い目線を勇に向け、男性は勇をしばらく見た後に椅子から立ち上がり話す。
「君が国王陛下が言っていた、英雄くんか…まぁ座ってくれ、椅子は君の横にある物を使ってくれ」
英雄くん…何か恥ずかしいな、英雄にはなる気はないんだけど…まぁいいか、椅子ってこれかな。
そう言うと男性は座り直し勇を待つ、勇は指定された椅子を持ち男性の向かい合わせに座ると男性は話し始める。
「私はイソルクと言う、東ペルグランデ大陸までの案内人の件だが、まだ選べていない、至急適したものを選ぶのでここで少し待っていてくれ」
まぁ昨日決まった事だしな、選べてないのも仕方ないよな、もしかして戦争中とか言ってたから人材足りてないとか…ないか。
勇が「わかりました」と言うと、イソルクは何か思いついたのか、勇に「少し場を離れる」と言い部屋を出て行く、イソルクはすぐに帰って来るが後ろに二人の男性を連れて来る、イソルクは始めに座っていた椅子に座り、連れてきた二人は勇の少し後ろに立つ、イソルクは勇の後ろにいる顔に深い傷がある男性に向けて話す。
「済まないなヘルス急に呼び出して、それと急ではあるが君が育ててるティラスを至急ノウム兵にしたいんだ」
それを聞いたヘルスと呼ばれた男性は右目を閉じ、隣に立っている青年は驚いた顔を浮かべる、ヘルスが話す。
「至急ですか…、もしや勇者様の案内役の件ですか?」
ヘルスがそう言うと、イソルクは頷く、それを見たヘルスは少しため息を漏らし「わかりました」と言い、青年の方を向き続けて話す。
「ではティラス今この時をもって訓練兵を卒業とする、このままノウム兵になりたいのなら隣に座っている、ノウム兵団総大団長イソルク チュヘリに入団届を出すように」
ヘルスがティラスに話し終えるとイソルクの方を向き、「私はこれで」と言い部屋を出て行く、ティラスは驚いた顔を浮かべながらイソルクに話す。
「入団します…、あいや…入団届を書かないと」
ティラスがそう言うとイソルクはペンと紙を机の奥の方に置き話す。
「入団届ならここで書いたほうが早いだろう、そう多く書くこともないからな」
勇は立ち上がりティラスに席を譲る、ティラスは勇に丁寧に礼を言い、入団届を書き始める。
渡す人の前で書くとか嫌だな、いくら書く量が少なくても…、てかこのティラスって人の字綺麗だな。
ティラスは書き終えるとイソルクに渡す、イソルクは受け取ると机の引き出しを開け渡された入団届をしまい、ティラスに向かって話す。
「これより君はノウム兵団のいち兵士だ、配属先は私の直属とする」
ティラスは驚きのあまり「え?!」と声を漏らす、続けてイソルクが話す。
「さらに君には特別な任務を与える、そちらにいる勇者様を東ペルグランデ大陸に案内するように、出発は決まり次第報告する、では下がるように」
ティラスは驚きながらも返事を返し、丁寧に部屋を出て行く。
いや…いくらなんでも突然過ぎて可愛そうなんだけど、ティラスって人さっきまで訓練兵だったんだよな、大丈夫か?。
イソルクは左手にペンを持ち勇に話す。
「他に案内ができそうな者がいたらティラスと共に連れに行きますので、次に会うときは戦場になると思いますが、無事にたどり着くことを」
そうか…この人に次会うのは戦場になるのか、何かあれだな…。
勇はイソルクにお別れを言い、自身が泊まっている家に帰った。