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異世界転生殺し-チートキラー-  作者: Michikazu Sashie
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第85話「ゾーレ=ペリテッド=マクスガム」

デリトがエライトに迫るも、ゾーレの姿が代わり、デリトに立ち向かう。激しい戦いが繰り広げられる中、ゾーレの正体と目的が次第に明らかになっていく。

挿絵(By みてみん)

デリトはスタンライトの姿となって、聖剣シルバーゴールドを振りかざしエライトの眼前に振り下ろした。


「くっ・・・」


絶体絶命かと思われたその時、堅い金属音が大広間に響いた。




「ん・・・?」


エライトが目を開けた時、目の前にはスラッとした姿の女性がいた。




「「対ヒーローデリートプログラム”Z.O.L.E.(ゾーレ)”起動確認。対象を殲滅します」」


知っているのよりも少し低く、艷やかになっているがその声には聞き覚えがあった。




「君はゾーレ・・・?」


エライトは目の前の女性の姿に困惑した。


ゾーレは振り返ったが、その姿は、()()()()()()()()()()()()()()()()




身長や脚は伸び、顔立ちは大人になっていて、角も先程より遥かに長くなり、持っている双剣もより長大なものに変化していた。


服はそのままなので、服は素足の大部分を出してしまい、ぺたんこだった胸部は豊満になって、上に着ている服から高くツンとした胸の下部が少し見えていた。




しかし、何より気になったのはその目だった。




キリッとしたその目には生気が無く、エライトの顔の表面を眺めるようでそのまなこは何も見ていないようだった。




「・・・何者です?あなたは。」


ウルレカッスルが聞いたがゾーレは何も答えなかった。


対ヒーローデリートプログラム”Z.O.L.E.”・・・聞き覚えはないがまさか・・・。


”反逆の女神”ウルレカッスルはある可能性を考えたがすぐにそれを頭から追い出し、目の前のことに集中すべきと割り切った。




「・・・良いでしょう。ヒーローデリートプログラム、彼女を殲滅しなさい。」


「了解。<インフィニット・ウェポン>発動。」


デリトは”反逆の女神”の命令で、空中に無数の重火器を出現させゾーレに向かって発射した。




エライトを眺めていたゾーレはデリトへと素早く視線を戻し、高く跳躍した。




デリトの撃った銃弾や砲弾はゾーレの体を掠めはしたが、全く当たらず、当たりそうになった弾もゾーレは手に持った鋭い双剣で弾いた。




そして、デリトの前に着地すると、身を低くしたままデリトに向かって走りだし、その剣を振り抜いた。




「ぐっ・・・。」


振り抜いた後、デリトの体には十字の傷がついた。




ぐらつき、倒れかけたデリトの体をゾーレは後ろ足で蹴り飛ばして空中に浮かせ、そのまま双剣を使って連続攻撃をした。




「ぐはっ・・・」


地面に打ち付けらたデリトはすぐに起き上がり反撃しようとした。


だが既に、ゾーレは次の攻撃に移ろうとしていた。




「<エクスターミネート”ユニコーン”>。」


そう言うとゾーレの角が光り出し、デリトの方へ身を屈めた。




「はっ・・・あれはまさか・・・!逃げなさい!ヒーローデリートプログラム・・・」


ウルレカッスルがそう言いかけたが時既に遅く、デリトを閃光が貫いた。




ゾーレは目にも止まらぬ速さで駆け走り、デリトを角で攻撃したのだ。


「がっ・・・!」


デリトは間一髪で角に貫かれる前に避け、直撃は免れたが、顔の半面を覆っていた仮面は割れ、そのまま気を失った。






「「エクスターミネート失敗。再起動に向けて準備中です。」」


ゾーレの声であってゾーレの声でない機械的な音声がそう言うと、一本角の魔族の少女は再び姿勢を低く構えた。




跳躍して倒れたデリトの体をその角で貫くつもりだったのだ。




ゾーレが駆け出そうとしたとき、ウルレカッスルはセフィロトの杖を頭上に掲げた。


「仕方ないですね。()()()()()よ、ヒーローデリートプログラムを死守しなさい。」




ウルレカッスルがそう言って杖を振ると、天井に突き刺さったままのボッチェレヌに向かって大量の呪文印が放たれた。




それとほとんど同時にゾーレは跳躍し、空中で身を反転させると天井を強く蹴り、そのまま角をデリトの方へ向けて弾丸のように飛んでいった。


硬い音があたりに響くとその衝撃で大広間の床は大きく砕け、爆音とともに大広間の中央の床石があたりに吹き飛んで土煙が上がった。




再びエライトが目を開けた時、デリトは倒れたままで、その側に何と、ゾーレも横たわっていた。


そして、ゾーレの額の角は2つに折られ、角の根本はゾーレの頭に残ったまま、角の先っぽは床に立つ、上半身裸の男に握られていた。




角が折られたせいなのか、ゾーレの体はみるみる縮んでもとの姿に戻っていった。




「・・・あーあ、やだねぇ。プログラム同士の戦いなんて。やっぱり、こう、人間味ってもんが無いとさぁ。

人間臭さというか、なんというか。その点、俺っちは綺麗なお姉さん大好きだし?美味いもん食べるのも大好きって感じよ。生きてるってすばらしぃ!」




そう言って現れたのは声こそボッチェレヌだが、姿はボッチェレヌでは無く、背中に大きな片翼を持ち、ところどころ機械化されている体に腰布を巻いた天使のような姿の男だった。


その髪は後ろだけ伸ばされているが、前髪と後ろはそれぞれ横一直線できれいに切りそろえられていた。




「お前は・・・?」


エライトはあまりにも色々なことが一度に起こって呆気にとられて這いつくばったまま見上げた。






その男はバツが悪そうにポリポリと頭をかいた。


「あー、オレっちはボッチェレヌ、じゃなかった。堕天使ルシファー!異世界”リードワールド”の魔王にして、魔王四天王・・・よりももっと前からウルレカッスルの姉御の奴隷♡だった超イケメンさんだ!!!」

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