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異世界転生殺し-チートキラー-  作者: Michikazu Sashie
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第45話「邪竜ジャドド」

挿絵(By みてみん)

上空を舞っていたのは、空を覆うかと思うほどの巨大なドラゴンだった。




「邪竜・・・ジャドド・・・まさかあれがこの異世界の魔王・・・?」


確信は無かったがその巨大さや、黒軍兵、白軍兵の反応から察するにこの異世界で恐れられる存在であるのは間違いなかった。




他の異世界でもドラゴンは見てきたし、異世界”ゴブリンズスレイブ”でも世界を滅ぼしかけた破壊竜と呼ばれるドラゴンのゾンビと戦いはしたが、


ここまで巨大なドラゴンを見るのは初めてだった。


今まで戦いの声で騒がしく、話などできようもない戦場が、いまや、100m先のささやき声すら聞こえそうなくらい静まっていた。


そのくらい圧倒的な存在のようだった。




「グォァァァ!」


火山が噴火したかと思うほどの巨大な咆哮がジャドドの喉から響いた。


  


「構えろー!来るぞー!」


白軍の司令官らしく、馬に乗って立派な甲冑を来た男が声をあげた。




静まりかえった泉に大きな石が落ちたように、その声は波紋となって白軍の中に広まっていった。


盾を持った重装歩兵が集まるとジャドドに向けて構えた。


後ろに魔法使いの一団も集まり、何やら魔法を口々に唱えて盾を強化しているようだった。




一方、黒軍は慌ててその場から森に向かって対比し始めた。




「グォォォォ!」


地獄の底から響いているのかと間違えるくらい低く大きな咆哮がジャドドの大きな口から発せられると、その口から勢いよく炎が吹き出した。


赤々とした灼熱の炎は白軍の一団へと襲いかかった。




「うぉ、あっつ・・・」


おそらく何千度とある炎は白軍の魔法で強化された盾を舐め回し、透明化の魔法とシールドの魔法を近くで同時に展開していたデリトのところまでその熱は届いた。




「グォォォォ!」


邪竜ジャドドは炎を吐き終わるとそのまま頭から盾を持つ白軍の先頭集団へと突っ込んだ。




「うわぁぁぁ!」


何とか炎に耐えていた白軍の一団は情けない悲鳴をあげながら重い鎧ごと吹き飛んだ。




どうやら、彼らの防御魔法は物理攻撃には有効でないらしく、ジャドドの炎を防ぐことができなかったらしい。




「おいおい、ピンチじゃねぇか。頑張れ・・・。」


”異世界転生殺し”であるデリトにはどちらが勝とうが関係はなさそうだが、ここまでの力の差があると、誰でも白軍を応援したくなるものだった。




一方、黒軍からは大歓声が上がっていた。


「「ジャドド!ジャドド!」」


邪竜の名を呼ぶ大歓声が戦場に響き、ジャドドが白軍の兵たちをいとも簡単に蹴散らす中、デリトの目は戦場を横切る一筋の光を捕らえた。




「あれは・・・。」


ただの気のせいではなく、その光は見たことがあるような気がしていた。




白軍の兵士の無残な死体を避けながらその光は進み、やがてジャドドの目の前に迫った。




その瞬間、デリトの目はその光の正体を捕らえた。


「あれは・・・まさか・・・エライト!」


そう、光の正体は”光の異世界転生勇者”とウルレカッスルに呼ばれていたエライトだった。




エライトは大剣を振りかざすと、ジャドドの頭を素早く斬りつけた。




「グァァァァ!」


低空を飛んでいたジャドドは悲鳴をあげ、大地に墜落した。


「やれ!逃げた魔王軍を追えー!」


ジャドドの落ちた衝撃で戦場全体がおおきく揺れると、白軍の兵士たちは盛り返し、森へと逃げた黒軍、魔王軍の兵士たちに襲いかかった。




一方ジャドドは起き上がり、エライトに炎を吐いた。

ジャドドの大きさはエライトの何百倍どころか何千倍何万倍を超える大きさだったが、全く臆することのない異世界転生者の姿があった。


エライトはまた光のようなスピードで走り出し、ジャドドの足を切り裂いた。


ジャドドは口から炎を撒き散らしながら、バランスを崩してその場に倒れ込んだ。




炎が燃え移り、辺り一帯の森の木々はその場で燃え上がっていった。




「攻撃が・・・一撃に見えたが・・・」


デリトは目を凝らしてエライトにつけられたジャドドの傷をみた。


それは一撃の傷ではなく複数の切り傷にみえた。




「なるほど、一瞬のうちに何回も攻撃しているのか。

”光の異世界転生勇者”、光の速度で動くことができると自分で言っていたのは伊達じゃないな・・・。」

異世界転生者の中でもスピードに自信がある、さすがのデリトもエライトのスピードについていけるかは自信がなかった。



やがて、魔王軍は完全に劣勢になり、ジャドドもエライトに一撃も与えることができないまま、情けなく退散していった。


翼を開きあたりに強風を起こしながら舞い上がるとジャドドは最後にあたりの森を炎の海にして去っていった。




「さすがじゃ!勇者エライトに栄光あれ!」


先ほどとは真逆で、白軍、おそらく勇者軍の歓声があたりにこだましていた。


デリトはエライトに見つからぬよう、透明化の魔法で戦場を歩きながら森の中へと進んでいった。

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