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異世界にとばされてなお、彼の者は我が道を貫く。《夜天の星王編》  作者: stella212
第二章 災いを呼ぶ少女編
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032 新たな街


 食事を終えた後、俺たちは星屑の館のそばにある広場に移動していた。外はまだ夜のままだが、ここなら屋敷の明かりが窓から零れているため幾分明るかったからだ。


 その広場でサクラが手に入れたばかりの【星桜刀】をブンブンと振るうのを眺めていた。


「どんな感じだ? 慣れない武器なら最初はやっぱり危ないから杖とかを別に買ったほうがいいと思うんだが」

「すごい使いやすいよ。思った通りに振れてなんか楽しい!」

「……そうか。それはよかった」


 内心、危なっかし気にしてくれたほうが一時的にでも刀を取り上げ……預かりやすかったんだが、流石スキルで選ばれた武器ということか、しっかりと手に馴染んでいるようだった。


「しかし刀か。予想外にもほどがあるな」

「そうですね。サクラの親が剣士だったりしたんでしょうか?」

「わからん」

「あの子のスキルも何気にすごいわよね?」

「あぁ、固有スキルが2つあるみたいだしな。遺伝なのか悪魔関連なのかはわからないが、正しい力の使い方とかはいずれ教えていったほうがいいんだろうな。人の事を言えた義理じゃないんだが、街に着いた後に一度現状の戦力確認会的なのをしてみるか」


 いままで放置していた命題だ。何気に自分の力が一番わかっていないので、この辺りでしっかりと調べたほうがいいだろう。


 一通り試して満足したのかサクラが【星桜刀】を自分の魔力の中に収納させると、こちら側に戻ってきた。


「もういいのか?」

「うん! これで私もレクトルのこと守れるかな?」

「あぁ、でも人にはまだ向けないでくれよ」

「わかった!」


 サクラにはまだ人を殺すということに慣れて欲しくなかったため、注意しておく。ここは異世界で元の世界に比べ盗賊や魔物に襲われる事が多く死が身近に溢れているとはいえ、気分がいいものではないからな。


「取り敢えず、また街を目指すか。ここにいたら時間間隔が分からなくなる」

「そうね。こう明るいところと暗いところを頻繁に行き来していたら体内時計を狂わされるわね」

「そういえば、レア」

「はい。なんでしょうか?」

「畑を探すということだったが、暗くても大丈夫か?」


 屋敷の中では明るかったので特に気にしていなかったが、外に出て思い出した。このずっと夜が続く光景はこのスキルの唯一の欠点と言えるかもしれない。


「大丈夫です。一応【魔術適正:火】を持っていますので、残りの魔力でも明かりを灯す程度なら問題ありません」

「そうか。まぁ、大丈夫だと思うが一応森なので扱いには気を付けてくれ」

「わかりました」


 レアが恭しく頭を下げて承諾する。言葉は少し柔らかくはなったがまだ固い。まぁ、メイドならこんな感じかとそれ以上は気にしないことにする。次第にこの状況にも慣れてくるだろう。


「それじゃあ、また街に向かって移動するか。後の事は任せた」

「はい。お気をつけて」

「いってらっしゃい」

「あぁ、行ってくる」


 レアとリアを創作世界(ラスティア)に残して元いた洞窟の前に転移する。ここから後半日程度歩けばアルトフェリア王国の首都アルストロメリアに着くらしい。もうひと頑張りだな。


 街道へと戻り、街に向かって移動を再開する。途中、大きな街道に合流すると気持ち道幅が広くなる。馬車が通ったような(わだち)があるので街が近づいてきたのかもしれない。


「しかし移動が歩きだけとなると不便だな。車が欲しくなる。せめてでも自転車だな」

「車? 馬車の事? あると確かに便利だけど、馬の世話とか管理も維持も大変よ?」

「そうか、この世界だと馬車が普通になるのか」


 俺の言葉にベルが返してくる。馬車は確かに中世な世界では定番だな。ただ、こんなガタガタの砂利道だと乗り心地はお世辞にもいいとはいえなさそうだ。


「貴族や王族とかなら魔導船や飛空艇もありますけどね」

「え?」


 ハクナが言った飛空艇に思わず反応する。車はないのに飛空艇があるということか? イメージするのは某有名なファンタジーゲームだろう。


「飛空艇っていうのは空飛ぶ船の事か?」

「そうですよ。魔力を膨大にため込んだS級、もしくは王級の(コア)をエネルギー源に緻密に組まれた魔術式を基に空を進む船ですね。魔導船はその海上版です」


 これは科学ではなく、魔術が普及している異世界ならではだな。やばい、かなり興味があるんだが。


「飛空艇や魔導船はあるのに、地上を走るものはないのか?」

「地上は空や海と違って地上を走らせようとするとまず土地を整備する必要があるんです。でも、上位の(コア)は貴重なので……」

「そうか、確かに数が少ないものの為にこの世界全ての土地を整備するのは割に合わないか」


 これに関しては元の世界の方が異常なのかもしれないな。確かに、俺からみてもあれだけ広いエリアに道や建物がびっしりと並んでいるのは信じられないものがある。よくもまぁあれだけ整えたものだと感心するほどだ。楽をするために長年続けられた人の努力と英知の結晶か。


「でも、飛空艇についてはかなり興味があるが、どうせ一般人が手に入れられるようなものではないんだろう?」

「当り前じゃない。あんなものを持っているのは王族か有数の貴族だけよ。あとは国家間を移動するのに一般に開放されている大型のもあるけど、かなりの料金を搾り取られるわよ」

「なるほどな。しかし、最初の村があれなだけに思っていたより進んでいるらしいことに驚きだ」

「私も空飛ぶ船? 乗ってみたい!」

「はは、そうだなサクラ。機会があれば一緒に乗ろうか」

「うん!」


 そういえば、【我が内眠る創造の拠点(ラスティア・ラヘル)】のスキルを使えば飛空艇なんかも作れるんだろうか? 流石に人が乗るようなものを道具と呼ぶには無理があるか?


 そんなことを考えていると、俺たちの前を道を塞ぐように並ぶ男の集団に遭遇した。ボサボサの髪に汚れた皮鎧などを着ている。その手には剣や短剣が握られていた。


「なんだ? 俺たちに何か用か?」

「盗賊ね」

「え?」


 ベルの言葉に振り向くと、後ろにも男の集団が集まっていていた。どうやら囲まれているようだ。数はざっと数えた感じだと20人くらいか。


「へっ、ガキにようはねぇよ。死にたくなけりゃあ女を置いてずらかりな。あぁ、もちろん金目のものは置いていけよ?」

「こりゃまた随分テンプレだな」


 相手の態度にサクラが今にも斬りかかりそうな雰囲気を醸し出している。これは釘を刺しといたほうがよさそうだな。


「サクラ、さっきの約束、ちゃんと覚えてるか?」

「う、うん。人はまだ、駄目」

「あぁ。そうしないとサクラや大切なものが守れないなら仕方ないが、今は大丈夫だからな」

「それで、どうするの?」

「ちなみに、ベルはその姿でも戦えるのか?」

「当り前じゃない。あなたが気にしてるのは倒し方ね?」

「あぁ」


 流石ベルは察しがいい。盗賊に襲われたのはいい。俺はまだ能力値(ステータス)が低いが、隣にいるのは仮にも神子と元魔王だ。戦力的な不安はない。


 ただ、人を殺すということに抵抗があるし、できれば流血沙汰やグロいことになるのもさけたい。サクラも一緒だしな。


「盗賊は捕まえれば報奨金が出ます。これだけいれば名が通った者もいるんじゃないですか?」

「そうね、なら気絶させるに留めましょ」

「できるのか?」

「はい」

「えぇ」

「なら、任せる」


 俺たちが身内で話していると、痺れを切らしたのかリーダーらしき盗賊が声を荒げる。


「何をごちゃごちゃ話してやがる! 女を置いていく気がないなら力づくでいくまでだぞ!」


 その言葉に他の盗賊も武器を構える。相手の動きに備えベルが前、ハクナが後ろの盗賊との間に立ちふさがる。


「あぁあん? なんだ? こりゃ傑作だ! 守るどころか女に守られるだけとはな! 大体武器もないのに何ができる!? 野郎ども、かかれ!」


 周囲を囲っていた盗賊の何人かが俺たちに向かって襲い掛かってきた。盗賊の言葉に少しムッとしつつも、任せると言ったからには邪魔はしない。一応、自分の身とサクラを守れるように魔術の詠唱だけはして待機させておく。


「主を守るのは配下の務めだものね。【怠惰(アケーディア)】」


 ベルが手を前にかざすと薄い紫のオーラが盗賊を包む。その瞬間、怒号を上げていた盗賊がまるでやる気が削がれたかの如く意気消沈していく。


 そこへベルは周囲にある石や岩を浮遊させると盗賊の顎や頭にぶつけ、次々と意識を奪っていく。


「結構えげつないな」


 使っているところは初めて見るが、ベルこと怠惰の悪魔ベルフェゴールが持つ固有スキル【怠惰(アケーディア)】はその名のごとく相手の気力を削ぎ、だらけさせる力だ。制限はあるみたいだが、魔王相手にそんな力を使われては太刀打ちするのは難しだろう。


「な、何が起きてる!?」


 抗うことすらなく意識を奪われていく盗賊たち。何が起きているのかわからない光景にリーダーらしき男は何もできずただ困惑していた。


 俺たちの後ろではハクナが盗賊たちの相手をしている。


ご主人様(マスター)とサクラには指一本触れさせません。【凍地陣(グレイスフィル)】」


 ビキビキビキとハクナの周囲を氷が覆っていく。そこへ足を踏み入れた盗賊たちが転倒し、場合によっては頭を打って気を失っていた。


 それでもバランス感覚がいいものがいたのか、転ばずに攻めてきた者もおり武器を振りかざす。しかし、凍った足場では力を込めることができずにフラフラしているため、軽くハクナが押すとそのまま転倒する。


「【氷球弾(リボル)】」


 そこへハクナが氷の礫による追撃の魔術を放ち、まだ気を失っていない盗賊を沈めていく。こちらも容赦がない。


「馬鹿な! お前ら何してやがる!? こんな少女にいいようにされてんじゃねぇ!」


 武器も持っていないような子供の集団に予想外の反撃に合って慌てるリーダー。そこへ前にいた全ての盗賊の意識を奪ったベルが詰め寄っていた。


「だったらあなたが戦えばいいじゃない」

「な!?」


 見た目は普通の少女にしかみえないだろう。力の大半も着ている服【堕落魔王の変装着】のスキル【存在擬装】によって偽装されている。このスキルは見た目だけでなく鑑定などによる能力も欺くことができた。


 気配を感じ取れなかったのか、慌てて剣をベルに向かって横なぎに切り払う。しかし、そこにベルの姿はない。


「つまらないわね」

「!?」


 ベルは振り抜いた剣の上に立っていた。漫画でもたまに見るが普通に体重を支えられないだろうと思っていたが、どうやら【物体浮遊】スキルを使用しているようだ。


 そのまま頭部に一撃を入れるとリーダーらしき盗賊も前のめりに倒れる。問題なく意識を刈り取れたようだ。


「こっちももう終わりです。どうしますか?」


 どうやらハクナのほうも全員の意識を刈り取り終わったようで戻ってきた。周囲を見渡すと20人あまりの盗賊が転がり、蹲っていた。


 さて、どうしたものかな。このまま放置するのは問題だろうし、街に連れて行くにしても大変だ。


 俺が地面に転がる盗賊の処理に悩んでいると、後ろから馬車がやってきた。その馬車を操っている馭者が身を乗り出し声をかけてきた。


「いやいや、お若いのにすばらしいですね。これだけの数の盗賊を相手に無傷で勝利するとは」

「あぁ。なかなかやるなあんたら。遠くで見てたが大したもんだ」


 おそらく護衛についているのだろう。剣士の恰好をした男がそれに続く。


「見ていたなら助けてくれても……」

「馬鹿言うな。俺はこちらのレイトさんに護衛として雇われてるんだ。他の人を助けにいって、雇い主に何かあったらどうする」

「なるほど、そうですね。失礼しました」


 確かにそうだ。そうでなければ護衛の意味がないだろう。非情かもしれないが、それがこの世界の常識なんだろう。自分の身は自分で守る。それができないならお金を払って人を雇う。そうやって生きているのだ。そこに事情を知らないものが文句を言うことはできない。


「では、何か縛る者を持っていませんか? このままでは目を覚ました時に大変なので」

「それなら構わないよ。盗賊を退けてくれたのはこちらにも理があるからね。それくらいなら無償で対応するさ」


 そういって馬車からロープを取り出し差し出してくれる。どうやら商人らしい。前回、商人に騙された経緯があるので少し警戒するが、悪意は感じられない。


 一応、簡単に切れたりしないかだけは確認しておく。


「ありがとうございます」

「でもこれだけの人数となると大変だろう」

「そうですね。どうしようか迷っていました」

「賞金がかかってるやつ以外は殺したらどうだ?」

「それはちょっと」


 えらく物騒な意見だな。せっかく殺さずに終わらせたのにそれでは意味がない。でも放置することもできない。起きたらまた誰かを襲うだろう。


「連れて行くだけならどうにかなるわよ?」

「ベル。どうするんだ?」

「こうするのよ」


 ベルが手をかざすと地面に転がる盗賊たちがフワッと浮き上がった。確かにこれなら運ぶことはできそうだ。


「【物体浮遊】のスキルか。浮かすだけなら【重力支配(グラビテーション)】に近いな。そういやレアを助ける時もベルに頼めば手っ取り早かったのか?」

「そうね。だから何をするのか先に言いなさいって言ったでしょ?」

「……面目ない」


 ベルの言う通りだろう。ちょっと思いついたからって先走りすぎたな。反省するとしよう。


「すごいですね。確かにこれなら全員運ぶことができるでしょう。いやはや羨ましい」

「浮かす力がですか?」

「えぇ。商人にとって運ぶ手段や方法、乗せ込みなどの手間を考えるとかなりメリットがありますね。運ぶ量が増えるほど、時間が短縮できるほど、それは利益となりますから」

「なるほど、確かにそうですね」

「そうだ。これも何かの縁です。この方面へ移動しているということは目的地はアルストロメリアですよね? ご一緒いたしませんか? 私の護衛という扱いにすれば街にも優先的に入ることができますよ? もちろん、お代はいただきますが」

「それはぜひお願いしたいですね」


 流石商人というべきか、普通なら護衛代わりとして逆に代金をもらえそうなものだが、金をとるとはちゃっかりしている。聞けば、街に入るにはこの時間帯だとかなり並ばないといけないらしい。残りの行程ではほとんど襲われる心配はないそうなので、断れればそれまでということだろう。


 他にも入るには身元の保証が必要だが、それも面倒を見てくれるそうだ。代金も今回捕まえた盗賊の賞金の1割程度でいいとの事。あまりの至れり尽くせりっぷりに前例から逆に不安になってきてしまう。


「俺が言うのもなんですが、見た目若い少年、少女が手持ち品も特になく旅をしているというのは怪しくないですか? どうしてここまでしていただけるんでしょうか?」

「いえ、何、あなたたちがいなければあの盗賊の集団に襲われていたのは私たちでしたからね」

「そうだな。流石にあの人数相手となると俺だけじゃ被害0とまではいかなかっただろう」

「それにこれは投資でもあります」

「投資……ですか?」

「はい。あなたたちは若いのに中々の実力をお持ちのようですから。将来、大成する可能性が高いとみています。こう見えて人を見る目には結構自身があるのですよ。蒔いた種が未来でどう芽吹くか、今から楽しみですね」

「なるほど、そういうことでしたらお言葉に甘えさせていただこうと思います」

「えぇ」


 ジアムさんの件からかハクナは少し心配そうにしていたが、一応このパーティのリーダーは俺ということになっていることもあり特に反対意見は挙がらなかった。短い間ではあるが、名も知らないのは不便だと俺たちは自己紹介をした。


 商人は少し垂れ気味の目元に優しい雰囲気のある男性だ。商人というと少し恰幅のあるイメージだが、そんなことはなく普通の体系だった。名前はレイトさんというらしい。


 護衛の剣士はギルドに所属する冒険者で、ディガルさんと名乗っていた。厳つい風貌だが、索敵など敵を見付けることが得意で基本的には戦いを避ける形で行動するそうだ。商人的にもそのほうが被害にあう可能性が低いため喜ばれるとのこと。


 そうして俺たちは商人さんの馬車に同行する形で引き続き街を目指す。道中サクラが羨ましそうにプカプカと浮く盗賊たちを見ていたが、流石にこれ以上変な注目を浴びるのも嫌なので今は我慢してもらう。


 そのかわり、ベルの力で安全にできることがわかったからか創作世界(ラスティア)に戻ったら満足するまで遊ばせることを約束させられてしまった。まぁ、問題ないだろう。


 ……相手をするのはベルだしな。

 

 そしてついに俺たちはアルトフェリア王国の首都、アルストロメリアへと辿り着いた。


 周囲を5m程の高い壁に囲まれているため街の中まではよく見えないが、一部門が開かれておりその中から街の喧騒が聞こえてくる。随分と活気がある街のようだ。流石首都だけあって、最初に訪れた街(というか村)とはその大きさも人口も大違いだ。


 大きな門の前には人が多くならんでおり、街に入る手続きの順番待ちをしていた。


「私たち認可を取得した商人や貴族などには専用の入口があります。こちらについてきてください」


 そう言って人が並ぶエリアとは別の小さい門へと馬車を進めていく。


「貴族はなんとなくわかりますが、商人にも特別待遇があるんですね」

「えぇ。商品の中には時間の経過で劣化するものが多く存在しますからね。それに街の近くとはいえ襲われる危険もあるんです。まぁその分税金を多く取られるのですが、背に腹は代えられません」

「なるほど」


 俺たちはレイトさんの護衛として街に入場する。認可は【情報版(ノティーティア)】を見せることで示していた。専用のページがあるみたいだな。その際に捕縛していた盗賊たちも引き渡す。どうやらこの街周辺を根城にかなり悪事を働いていた集団だったようで、それなりの賞金がかかっていた。


 殺されてしまうと元は取れないが、こうして生きた状態だと罪を犯した者相手には情報版(ノティーティア)から貨幣を取り出すこともできるらしい。上位の聖職者に限られるみたいだが、おかげで殺して捕まえるより多く賞金をもらうことができた。後で本拠地を捜索し、奪われた武器や道具がないか、また生き残りの盗賊がいればこの機会に一網打尽にすると意気込んでいた。


 何はともあれ罪もない人が襲われることがなくなるならそれに越したことはない。生き残りの討伐までしてくれるなら、変に恨まれて仕返しされることもなさそうなので安心した。


 レイトさんたちは商会に向かうとのことで門をくぐった先で別れた。タイミングよく収入もあってかなり助かった。


 いよいよ街の探索だ。これだけ賑わっていると、レヌアの村の時と違ってワクワクしてくる。まずは洋服や装備関連か。その後に道具屋、最後にギルドだな。楽しみだ。


次回8/25投稿予定です。

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