025.5 幕間:サクラの追憶
「…………ママ、パパ」
私が物心ついた頃には既に洞窟の牢屋に監禁されていて、話せるのは辛うじて覚えていた両親を呼ぶ言葉だけだった。
でも、必死にその言葉を呼んでも、誰も答えてはくれなくて……
「――――」
「……?」
その時、外からじゃなくて自分の中から声が聞こえた気がした。薄暗い洞窟の中、蝋燭が揺らめく明かりしかない場所での知らない声に、その時は怖くなってかけられた布を深くかぶり眠りについた。
「ほら、残さず食べるんですよ」
1日に2回、商人がご飯を持ってくる。でも、それは全然おいしくなかった。それでも食べないとお腹が減って辛いので仕方なく食べた。
私はこの時知らなかったけど、フェニアが言うにはこの料理には悪魔の魔核を身体に浸透させやすくする為の薬と、生き延びる為の最低限の栄養が含まれていたらしい。
食べると魔核との同化が進んでしまうけど、食べなくても拒否反応が起きて死ぬ。もしくは餓死や栄養失調で死ぬかのどちらかと言われてしまった。
水は牢の脇にある湧水を飲んだ。身体も臭う時はその水ですすいで洗った。
食べ終わると、することがないのでまた眠る。そんな何もない生活がずっと続いた。
商人が来るのはご飯を持ってくる時と、もう一人別の男と検査とやらをしに来る時だけだった。どうやらその男は悪魔みたいだった。
たまに苦しくなった時には身体が光って楽になることもあった。温かい光だった。これも後から知ったことだけど、フェニアが癒してくれていたみたいだった。
検査とやらを受けるたびに、中から聞こえてくる声が次第に大きくなっていった気がした。ある時、それが自分の中に埋め込まれた魔核からだと気付いた。
(『――私がわかりますか?』)
「だ……れ……?」
(『私はフェニックス。あなたの中にとり込められた悪魔です』)
その後も何度かお話しして、商人と悪魔の男の会話や中から聞こえてくるフェニックスである彼女の声から次第に言葉を覚えていった。
何もすることがなかったからか、上達は早かったと思う。言葉だけじゃなくて、文字を教えてもらったりもした。
「これが……石?」
(『そうです。まずは身近なものから覚えていきましょう』)
「う……うん」
言葉を覚えてからは何度も中から聞こえる彼女とお話するようになった。フェニックスという名前、私の置かれている状況、外の世界の事、難しくて最初は全然わからなかったけど、いっぱいお話しした。
言い辛いからフェニアって呼んでもいい? と聞いたら戸惑いながらも了承してくれた。こっちの方が可愛い……? と思ったから。
「まおう……?」
(『そうです。それを復活させる為にあなたが憑代として選ばれたようです』)
「そう……なんだ。お外には何がある……の?」
(『無限の世界が広がっています。見たことがない景色、感じたことがない空気。きっといつかあなたをここから救い出す者が現れます』)
「私にもそんな王子様みたいな人……くるのかな……?」
(『来ますよ。それは私が保証しましょう。あなたは幸せになるべきです』)
「幸せ……その時はフェニアも一緒……?」
(『どうでしょう。不死の特性はありますが、私はもう疲れたのでできれば眠りたいですね。あなたを助ける為には私は消えるべきでしょう』)
「そんなのやだよ……また、ひとりになっちゃう」
はたから見ればブツブツと何かを呟く危ない少女に見えたかもしれない。実際、商人は不気味がっていた。でも私が置かれたこの状況では、精神が壊れるのは当然とでも思ったのか特に干渉はしてこなかった。
儀式に問題がなければ関係ないと無視されていただけかもしれないけど、唯一といっていい楽しみだったので私にとっては都合がよかった。
そして監禁から10年が経過した頃。
「そっか……もう……限界なんだ」
(『えぇ、魔王の復活が近いです。生贄も十分に集まり、私もこれ以上引き延ばせそうにもありません』)
フェニアも悪魔と商人が仕掛ける儀式に抵抗し時間を稼いでくれていた。だけど、それももう限界。これだけ経っても商人は諦めてくれない。
「生贄があとちょっと集まれば……私も魔王になっちゃうん……だね」
(『ごめんなさい。あなたを助けることができませんでした』)
「ううん……フェニアと一緒なら……怖くない……よ」
(『私も、あなたとお話できて楽しかったですよ。心残りはありますか?』)
「そう……だね。王子様に逢えなかったのは……残念……かな」
(『あなたの王子様ですからね。きっと素敵な方だったでしょう』)
魔王が召喚されたら、私の意思は消えちゃって、その代わりにこの身体とフェニアの魔核を元に魔王の身体が作られる。そこに私が残る余地はないんだって。
つまりそれは、死ぬのと意味は同じだった。
すると商人ともう一人の男がやってくる。
「ついにこの時がきましたな。いやはや長かった」
「えぇ、遠くから魔力を見ましたがかなりのものですねぇ。村人の生贄がなくなりどうなることかと思いましたが、あれなら問題なさそうですねぇ」
「今夜、私は世界を変える力を手に入れるんですよ」
そう言って商人はご飯を置くと笑いながら去っていく。
(そっか、今日……なんだ)
(『わかってはいましたが、ついにこの日が来たとなると辛いですね』)
怖くないとは思っていたけど、いざその時になったとわかると涙が溢れてくる。
「死にたくない……よぉ……グス」
(『あぁ、どうかこの子に救いを。私はどうなっても構いません。誰かこの子を助けてあげてください――』)
でも、次の日の朝になっても私の身体はそのままで、特に何も起こらなかった。何か問題が起きたのかな。
すると知らない銀髪の男の人と綺麗な女の人がやってきた。あの商人の仲間なのかな。男の人は怒っているのか何か怖い顔をしている。
「何だ……これは」
「ひどい、ですね」
私の運命はここから大きく動き始めたんだ。
もしかして王子様? 昨日魔王が復活しなかったのも商人をやっつけてくれたから? ちょっとした期待を込めて声を絞り出す。昨日は泣き続けたからか、声も枯れている。
「……だ……れ?」
(『これは……』)
銀髪の男の人がガシャンと鉄格子に触れ音を鳴らして叫んでいた。
私はその人の必死の形相に怖くなり蹲る。
すると男の人の言葉に従って綺麗な女の人が魔術を発動させた。
「ん!」
(『なんて無茶を! この子に当たったらどうするんですか!』)
すごい音がして鉄格子の一部が砕け散った。あまりの衝撃に頭を押さえる。男の人がその魔術によって壊れたところから中に入ろうとしていた。
(『いけません! あの人を止めなさい! この下に描かれている魔法陣には侵入者の魔力を吸い上げ、儀式の贄としてあなたへと吸収させる効果があります!』)
フェニアに言われ、男の人がこっちに来ようとしているのをみて慌てて止めようとする。
ものすごい勢いで吸うので、普通の人ならすぐに死んじゃうらしい。私を助けに来てくれたのなら、そのせいで死んじゃうなんていやだ!
「きちゃ……だ……め……!」
なんとか声を振り絞るも届かず、男の人は魔法陣に足を踏み入れてしまう。
その瞬間ものすごい量の魔力が流れ込んでくる。検査の時とは比べ物にならない魔力の奔流に息が詰まる。男の人も魔力を抜かれて苦しんでいたけど、私はそれどころじゃなかった。
「うぅっ……!」
(『なんてすごい魔力なんですか。それにこの人……耐えてません!? いえ、でもこれなら……今ならこの魔力を逆に辿って!』)
それでも男の人は私を抱え助けようとしてくれていた。でも、私はその魔力の奔流に耐えられずにここで気を失ってしまった。
「うぅ、う……ここは……」
(『目を覚ましましたか。魔王復活の儀、始まってしまいました。でも、少々流れが変わりあなたは枠組みから外れました。信じられません』)
次に目を覚ました時にはもう儀式が発動してしまっていた。フェニアが状況を教えてくれる。なんだか浮足立っているように感じる。
「私は……」
私はさっき私を助けだしてくれた男の人に抱きかかえられていた。
(『ふふふ。さっきからずっとお姫様抱っこでしたよ。でも、戦闘などもあり今は切羽詰まってるので冗談はほどほどにしておきますね』)
一応は助かったみたいだった。でも、安心はできないらしい。フェニアが矢継ぎ早に話してくれるせいであまり実感がわかず、周囲の状況もうまく把握できない。
男の人が私をゆっくりと立たせてくれた。まだ枷が残っているので立ちづらい私を支えてくれた。
(『しかも優しい人じゃないですか。これはあれなんじゃないですか?』)
なんとか立つことはできたけど、ずっと横になっていたから枷が付いているのもあってフラついてしまう。でも、それを男の人が優しく受け止めてくれた。
フェニアのせいで触れられたところに熱がこもるが、今は思いを押しとどめる。
(『みなさい。あの商人と悪魔があなたの替え玉にされましたよ。こんな方法があったとは驚きです』)
復活の儀式の様子を見る。あれが元は商人ともう一人、一緒にいた悪魔だとは信じられない。まさかこんな風に助かるなんて思ってもいなかった。
男の人が私の事を心配して話しかけてくる。魔王の憑代からは解放されたけど、身体にある魔核はまだそのままだから油断はできないということだった。
それはつまりフェニアの事だ。このままだとフェニアが悪魔扱いで消されそうだったので、一緒に生きたいことを伝えようとした。私の事を励まして、少しでも助かるように頑張ってくれたのに悪者扱いはしてほしくなかった。
フェニアは別にそれを望んでいないみたいだけど、私が納得できないし、これからもお話したいから助けてほしい。
(『私のことはいいといってるでしょう。今はあなたが助かることだけを考えなさい』)
でも、その思いを伝える前に魔王が復活しちゃってうやむやになってしまった。
「あれが魔王……」
(『随分と不完全な形で顕現しましたね』)
自分が憑代となって召喚されようしていた者がどんななのか気になって前に出る。フラついてこけそうになったけど男の人がまた支えてくれた。それに魔王が気づき、こっちに降りてきた。
本当の憑代である私が狙いだと思って慌てたけど、銀髪の彼が私の事を抱き寄せて守ってくれた。それがなんだか心地よくて気持ちも落ち着いた。
取り込まれたり殺されたりするのかと思ったけど、ちょっと確認されただけで特になにもされなかった。
(『意外とフランクですね。でも、こちらの状況はお見通しですか』)
フェニアにも言われたことを魔王に再度通告される。完全に浸透した魔核が今度は内部から私を汚染してしまうらしい。
その汚染は瘴煙と同様に人体に害があって、細胞を破壊し下手をすれば精神すら汚染されて悪魔のなり損ないのようなものになるかもしれないということだった。
銀髪の彼が私を助ける為に魔王と交渉してくれている。誰なんだろう? 魔王と面と向かって話せるなんて本当に王子様なのかな。
(『気になりますよね。小細工はしましたが、あなたの為にここまでしてくれるのならあるいは――』)
少年と魔王のやりとりは続いていた。
少年の事を上目遣いに見ていると、突如魔王から威圧が放たれた。
「きゃあ!」
(『な! え? 今何しました!?』)
劈く音と同時、極太の熱線が煌めいた。死を悟った瞬間、目の前でいきなりその熱線がかき消えた。
どうやら私の王子様がまた助けてくれたみたいだった。
本当にすごかった。それからはずっと彼の事ばかり見ていた。フェニアのからかいも聞こえなくなるくらいじっと見つめていた。
そしたら魔王が私を殺すのを諦めるどころか、助けることまで誓約させちゃった。
(『これは彼をあなたの王子様といっていいのではないですか?』)
(う、うん)
後の事もいろいろ話していたけど王子様ばかり見てて忘れちゃった。
ぽーっと見つめていたら、魔王が私の王子様にキスをした。
「ああっ!」
(『何ぼさっとしているのですか! 魔王に取られますよ』)
フェニアに焚きつけられ、慌てて割り込み魔王を引きはがす。さっきまでは怖かったけど、今はそれどころじゃなかった。
「あ、あ、あ、あ」
勢いで割り込んだのはいいけどどうしようと魔王と王子様を交互に見る。目の前で王子様の唇が奪われたので、必死にそれを奪い返す為に今度は自分で強引に王子様にキスをした。してしまった。
(『よくやりましたね! 見なおしましたよ!』)
フェニアには褒められたが、自分がしてしまったことに恥ずかしくなり彼の後ろに隠れてしまう。
王子様が私のほうをみる。さっきからこの子としか呼んでもらえないのに、魔王は名前で呼ばれていたのが納得できなかった。
そこで、奴隷に落とされたときに名前も奪われていたことを思い出す。商人が死んで奴隷からは解放されたらしいけど、名前は戻ってこないし覚えてもいない。
「わ、私も! 名前、付けて!」
(『あら、大胆にいきましたね。確かに彼につけてもらえれば一生ものの繋がりになるでしょう』)
私の無茶ぶりでも王子様が必死に考えてくれている。どんな名前を付けてくれるのかドキドキがとまらない。
「サクラ?」
王子様の故郷できれいな桃色の花を咲かせる樹の名前らしい。私の髪を綺麗と言ってくれたことが嬉しくて伸びた髪に触れる。フェニアに言われ、少しでも牢屋の中で綺麗にしておいてよかった。
彼は名前だけでなく。家名まで付けてくれた。別に嫌なわけではない。でも、王子様と自分に何も接点がなさ過ぎて、少しでも繋がりがほしくて王子様と同じ家名じゃダメかとお願いした。
少しでも一緒にいたくてのお願いだったけど、まさか魔王に止められるとは思わなかった。近づいてきて小声でさっきの言葉の意味を教えてくれた。
「あなた、私を押しのけてまでキスしたってことは彼の恋人になりたいんでしょ?」
「う、うん」
(『ど直球で聞いてきますね、この魔王』)
「同じ家名だと家族みたいに一緒にいられるかもしれないけど、それはあくまで妹としてよ? 家族ならもうキスはできないし、子供もつくれないわよ?」
「ふぇえ!?」
(『な、なにを言いだすのですかこの魔王は!? ぶっ飛び過ぎでしょう!』)
いきなり子供も作れないと言われて顔が真っ赤になる。そんなことはお構い無しに魔王は言葉を続ける。
「今のこの状況で彼があなたを見捨てるわけないでしょう? 好きになったんなら相手のことをよく見なさい。もし置いていかれそうになったり、どこかに預けられそうになったら彼に泣いて抱きつきなさい。恐らくそれで一発よ。まぁ、それも不要な心配だと思うわ」
「ほ、ほんと?」
(『この魔王、とんだ策士ですね』)
「なんか面白そうだから、応援するわよ? 時には協力してあげてもいいわ」
「や、約束だよ?」
「えぇ」
(『……魔王もそうですが、あなたも強くなりましたね……』)
彼に向き直る。強い意志と野望を込めて私は断言した。
「私、サクラ・カグヤがいい」
「そうか」とそれ以上は何も言ってくれなかったけど、気持ちは伝わったと思う。すると、彼は私の手についた枷をじっと見ていた。
不要かと聞かれたのでいらないと答えた。
(『あなたを縛る忌々しいものですね。これと奴隷契約のせいであの場から助けることができませんでした』)
ジャラっと手ごとその枷を持ち上げる。何かしらの魔術が込められていて見た目とは裏腹にかなりの強度を誇るらしい。そんじょそこらの魔術じゃ壊せないと商人が自慢していた。
すると少年の手が枷に触れた途端、フッと枷が消えた。
「えっ?」
(『まさか!?』)
ぽかんと自由になった手首を眺めていると、足の枷も同様に消える。
(『信じられません。この少年の力量が測れませんね。魔力以外はそれほど高くなさそうなのですが……スキルか魔術道具か特殊なものを持っているのでしょうか』)
あまりにも突然の事に呆けていると魔王がやってきた。魔王核を取り出している。本格的に私を助けるための作業が始まるらしい。
(どうしよう、フェニアの事消されちゃうのかな)
(『いい加減、自分のことを大切にしなさい。せっかくいい人が目の前に現れたのですからこの機を逃しては許しませんよ? 今までの抵抗が無駄ではなかったということなのですから』)
(う、うん。でも……)
(『……くどいですよ。“サクラ”』)
(……!)
始めてフェニアに少年から付けられた名前を呼んでもらえ、驚いた時に魔王に話しかけられた。
それでもやっぱり諦められなくて、私は彼女の事を話すことにした。どうしても無理ならまだしも、要望すら出さないで、後で言ってくれれば助けられたのになんてことになったら後悔してしまう。
(『はぁ、全くこの子は……』)
魔王がフェニアの事を知っているらしかった。私の知らない情報も話している。
(『流石に魔王というだけはあって悪魔には詳しいですね。でも東方を支配している魔王は彼女ではなかったはずなのですがどういうことでしょう』)
名前は教えてもらっていたけど、詳しい事までは知らなかった。フェニアの反応からも事実らしい。商人と一緒にいた悪魔と同じ仲間だったのかな。フェニアも知り合いに裏切られて私に入れられた……?
今まで私は自分の事ばかり考えていたけど、考えてみればフェニアだって見知らぬ少女の中に埋め込まれていたんだ。心穏やかじゃなかったかもしれない。
フェニアはなんで私を助けてくれたんだろう。そんなことを考えていると魔王がさらっととんでもないことを言いだした。
フェニアが持つ【不老不死】の力を取り込んで不死となる。そうなれば私の問題も解決するらしい。でも、それは、やっぱりフェニアとお別れしないといけないということで……
(『……そこにいきつくのですね。そのスキルに苦しめられている私としては、サクラにその思いを味わってほしくはありません。それでも、それしかサクラが生きられる道がないというのなら私は……』)
それは私としては納得ができないものだった。これは私の我儘だ。でも、今までずっと閉じ込められて生きてきたんだから、これくらいの我儘は許してほしい。
……結果としてはフェニアの力を今取り込むということにはならなった。すぐ簡単に取り込めるものでもないらしい。
フェニアの意思を残すこともできなくはないということだった。ただ、それにはリスクが伴うことで今すぐは大丈夫でも、定期的に魔核を取り込んで力を馴染ませ、彼の魔力で抑え込まないと暴走の危険もあるらしい。
それでも、フェニアとこれからもお話できるなら私に迷いはなかった。
王子様も、あの魔王も力になってくれるみたいだから。心配なんてしていない。この恩に少しでも報いれるように、後は頑張るだけだ。
その後、処置の際にまた王子様とキスをすることになった。まさか今日だけで3回もキスをすることになるとは思わなかった。
最初は勢いで自分から、2回目は王子様から、そして3回目は魔王によって強引に……
ちょっと大人な感じのキスもあって恥ずかしかったけど、幸せだった。
ここがこれから私が住む場所だと連れて行かれた屋敷のある世界はすごく綺麗で、野菜を収穫するのも楽しくて、お風呂は恥ずかしかったけどすごく気持ちよかった。
私の知らないことがいっぱいで、とてもとても幸せで……
少しでもこの状態が長く続くように、少しでも恩返しができるように……
今まで何もできなかった分、したいことを、してあげたいと思ったことを自由にやっていこうと私はこの時、心に決めたんだよ――
明日、1章のキャラクター紹介を更新、7/7に2章開始予定です。




