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赤い玉の伝説

題名もう一個と迷ったんですけどこっちにしてみた。

まだ途中だけどとりあえず上げちゃう。

あとで後半書きます。

正座して箸を持つ。


粗相があってはいけない。

椅子の上で正座でもいいがやはり正座と言えば床の上である。


床で食えで言われてお米様に対しては正座だよなと思い至った。

日本食をいただくのだ。

ならば作法も日本式でなくては、と。

忠告してくれた男性に感謝である。

そう、日本式ならば『SE・I・ZA』だよね。

風呂敷やちゃぶ台はなかったのでマントを外して床の上に敷きテーブルの上の料理をマントの上に並べ替える。

ああ、こんなことなら懐石料理のマナーを学べばよかった・・・と思いながらも


米は左手前に、お味噌汁は手前右に、と給食の時の並べ方を思い出しつつ並べ、


両足をそろえ背筋を正し、

両手を合わせて合掌し、


「――いただきます――」

万感の想いを込めて呟き



箸を手に取った。












白米








それは日本人の魂


それは最後のフロンティア


それは夢にまで見た黄金郷





この半年マジで夢にまで見た


炭水化物抜きダイエットでも1週間でギブアップした米抜き期間人生最長記録



最年長聖女・通称:まめしば は震える手で一口目を口に入れた。








!!!!!!!!!!!







言葉にならない感動が舌を、脳を、心を、魂を襲った。












美味しい、なんて言葉ではあらわせない














言ってしまえばそれだけ


しかしそれが全て













二口目を口に入れたときは涙があふれ出ていた。



むせび泣きながら食べた。



米を、無心になって食べた。


一口一口噛み締めながら


大地の恵みと

農家の愛と

調理人の腕と

譲ってくれた目の前の男性への


感謝の念を惜しみなく心の中で万歳三唱しながら


気付けば茶碗の中身が空になっていた。




一杯目の白米を食べ終えると無言で目の前の男性が二杯目をよそってくれた。



なんと気遣いの出来る男なのだ!!

こいつ、出来る!!!

イケメンだ!

心のイケメンだ!!(まだ顔を見てない。いや見ているが記憶に残ってない)


両手で捧げ持って二杯目を受け取る。



今度は味噌汁をすする。


ゆっくりと口に含み味わう。




豆腐とわかめ

昆布出汁と鰹出汁が効いている。



「は~~~~~・・・…」


ついつい声が溜め息が出てしまう。




そして、






納豆の皿を手に取り




醤油の瓶を持ち




茶色い粒の上に掛ける。


本音を言えばねぎも欲しいところだが贅沢はいうまい。


いただけるだけ幸せなのだ。


最悪大豆と米の発見栽培からの品種改良も考えていたほどだ(研究してる仲間もいる)。

魚醤すらも発見出来なかったら海水持ってかえってにがりの研究からするかと話し合ってたくらいだ。

ちなみに大豆っぽい豆は発見してあるので魔法抜きの醗酵ならば教義に反しないのでは?と言いつつ聖職者たちにばれずに実験出来る場所を大豆の栽培に適した僻地でやろうと候補地選定もまめしばの役割であったりする。

そろそろ転移魔法取得者二人目が出るので修行のために帝都と旅を交互に行う予定なので連絡がらくになるな~こっそりではなく大手をふって帰れるな~と思ってたりする。





そして二杯目を納豆だけで平らげる。


無言で伸びてきた手に無言で茶碗を乗せて正座のまま頭をさげる。


「これでラストだぞ。」


そして三杯目を半年振りの豚肉、きんぴら、お味噌汁、ご飯と三角食べでいただく。






至福






米一粒残さず食べ切ると箸を揃えて置き、


両手を合わせて


「ご馳走様でした――」



もう、思い残すことはない・・・


そう余韻に浸ってる私の目の前に差し出されたのは熱いお茶だった。






「あなたが神か・・・!」


後光が差して見えた!

いや実際は涙で滲んで顔はよく見えてなかったが。


なんか言ってたがなんて言ってたっけ?


感動が押し寄せて熱いお茶をすすりながらさらに余韻に浸っていたのであんまり話の内容を覚えてないんだが・・・


よく考えたら日本食という大恩ある相手になんて態度だと後から後悔したし仲間から怒られたりしたのはお土産に納豆と醤油と米を配った後の話。



お礼に一晩付き合えと言われていたのに翌日にしてくれたのは・・・やっぱり引かれちゃったからかな?

鼻水垂らしてむせび泣きながら納豆ご飯食べる姿ってやっぱ引くよね?


女として殿方の前で、ましてや恩人の前で見せるべき姿ではなかったと反省しきりである。


とりあえず「明日でいーよ」って言ってくれたけどまた会えるのかな?

「この女ヤベェ」って引かれてもう二度と会えなかったらどうしよう。

せっかく見つけた日本食、もとい悪魔崇拝者なのに(いまだ気付いてません、というか気にしてません)このチャンス逃してたまるかってんだ。


お米と味噌持ってきてくれるって言ってたの嘘じゃないよね?

まだ御礼もしてないし・・・




って御礼どうしよう。



正直差し出せるものが本当に思いつかない。


米と醤油と納豆という大恩に対して出来ることはなんだろうか。


仲間からは「とりあえず一発やって体で誑し込んでこい!絶対にこのチャンスを逃すな!!!」と言われてるが一晩お付き合いするくらいで釣り合いとれるのかな?

と、ひじょ~に疑問だが他に差し出せるものも思いつかないしな・・・

官給品とか勝手に差し出しちゃマズイしこの世界で有効な日本の知識ってのもよくわかんないし・・・

お金の管理はクソバB…お付きの神官と戦士の兄さんと相談しなきゃだから手つけれないし・・・

自分の強さじゃ大した魔物素材ないし・・・

さすがに『真名』はあかせないしな~・・・

(いや単純にフルネームで自己紹介なんて日本にいたら常識だけどこの魔法があって神と悪魔が実在するこの世界じゃうっかり真名を力のある魔法使いに知られたら大変なことになるから皆わざとあだ名やニックネームとかわざとふざけた名前で呼び合ってるくらいだし。

ちなみにお互いの本名は半分くらいは本当に知らなかったりするから拷☆問されても大丈夫だぜ☆)



とりあえず勝負下着(貴族御用達の職人にがんばって作ってもらった現代風下着)つけてくけど・・・自信ないな~~~



そもそも私に色気を求めるほうが間違ってるんだって!!!




















炭水化物抜きダイエットは最終的に米を通り越して粉(小麦粉)の禁断症状と幻覚が出たのでやめましたw

いやマジで1週間でギブアップして午前中だけは食べるようにしたの。

で、体脂肪は減ったのに体重が減らなかった思い出・・・

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