1月
大分遅れた
1月1日 晴れ
エセレンシュとハイトゥの家を作ることになった。
僕の家とは違う形らしくて、力になれそうにない。ファルタなら知ってるかな。
アールヴァルとエルフィンも手伝うみたいだけど、危ないことしないよね? ヴィンティルとヴァルフィンが見守っているから大丈夫かな。
1月2日 晴れ
家の材料はサンディーヴァの樹にしたみたい。 エルフィンがなぞるだけで折れるとは思わなかったよ。
エセレンシュとハイトゥもビクビクしていたし。
サンディーヴァの樹を使うって言い出したのはアールヴァルとエルフィンかな?
1月3日 晴れ
サンディーヴァの鳥達が木材をはこんで、シュネクレーヴェの亀達とシャンブルの蝶達がそれを固める。
設計はエセレンシュがやってるみたい。
ハイトゥとヴァルフィンは何かを探しにいっちゃった。 ヴィンティルはお昼寝してたよ。
1月3日 晴れ
今日もハイトゥヴァルフィン、それにヴィンティルが何かを探しに行った。
ヴァルフィンの背中、恐くないのかなぁ。
オルキディアが久し振りに来て、ベルに水をくれた。
1月4日 曇り
バティがまた新しい体になったみたい。
体を分けるってどんな感覚なんだろ……想像できないや。
シャンブルの蝶達はみんなやってるみたいだけど、痛くないのかな?
1月5日 雨
久し振りに蛇の肉を取ってきた。 相変わらずヴィンティルが欲しがっていたけど、ヴァルフィンに引っ張られてまたハイトゥとどこかへ行っちゃった。
折角だし、とっておこう。
1月6日 雨
エセレンシュとアールヴァルは仲が良い。 性別が同じたからかな?
ハイトゥとエルフィンも仲が良いし、そういう事なんだろう。
シュネクレーヴェの亀達の甲羅でエセレンシュとアールヴァルが押し合いをしてるのはなんだったのかな。
1月7日 晴れ
アールヴァルはゼーラーゴの魚達の特徴を色濃く引き継いでいるから、水のあるところが好きだ。
ゼーラーゴの魚達やシュネクレーヴェの亀達の通る水路が特にお気に入りの様で、今日みたいな空気が乾いている日は一日中あそこにいる。
今日はエセレンシュを連れていったみたいだけど、エセレンシュは水の中で大丈夫だったのかな。
1月8日 晴れ
昨日はエセレンシュとアールヴァルの事を書いたから、今日はハイトゥとエルフィンの事を書こう。
エルフィンはサンディーヴァの鳥達の特徴を色濃く引き継いでいる。 だから、基本的にはサンディーヴァの樹が好きみたい。
ハイトゥも暖かいサンディーヴァの樹を好んでいるみたいで、二人で仲良く眠ってるのを見かけるよ。
1月9日 晴れ
ハイトゥとエセレンシュの家が、段々形に成ってきた。 また名前を考えてほしいって言われたんだけど、どうしようかな?
はじまりの家、最初の家……僕の世界の言葉でいいかな。
1月10日 晴れ
ベルとエセレンシュが何かを話してた。 ファルタのなんとなーくと違って、エセレンシュはしっかりわかるみたい。
僕がまだエセレンシュ達の言葉を理解できないんだけど、どうにかできないかな?
ファルタならなんとかしてくれるかなぁ。
1月11日 虹彩粉
ハイトゥとエセレンシュの家が完成した。
二人が元から住んでた家の原型に、アールヴァルとエルフィンが色々付け足したみたい。
ヴァルフィンとヴィンティル、ハイトゥが探しに行ってたのは跡地にあるかもしれなかった、表札? っていうものらしい。
名前は、プライマ。 はじまりの家。
1月12日 曇り
プライマの家の近くに、ゼーラーゴの湖とベルと通じる穴を掘った。
こうすればすぐに来れるからね。
石で囲んで噴水にするみたいだよ。
1月13日 雨
エセレンシュは今日もベルと何かを話している。
そういえば、僕達の言葉もエセレンシュ達の言葉もベルはわかるんだなぁ。
流石は僕達の子供、かな?
1月14日 雨
アールヴァルが地面の下の水路を掘り進めているみたい。
毎日毎日泥だらけになって帰ってくるって、ヴィンティルが心配してた。
僕達もヴィンティルが生まれた時は、おんなじ気持ちだったなぁ。
1月15日 雨
ヴァルフィンがアールヴァルと水路に潜っている時に、こっそり蛇の肉をヴィンティルに上げた。 本当に喜んでいたけど、ヴィンティルの水が濃くなっちゃったみたい。
ベルが喜んでたし、いいかな。
1月16日 晴れ
エレインが、ヴィンティルに見せたいものがあるとかで、ここに来る前にいた場所へとヴィンティルを連れて行っちゃった。
初めてヴィンティルがいない夜だからか、エルフィンが泣きそうだったから一緒に寝て上げた。
これを書いたって知られたら怒るかもね。
1月17日 晴れ
エレインとヴィンティルが帰ってきた。
エルフィンはすぐにヴィンティルに抱き着いたけど、どうしてわかったんだろう。
アールヴァルの肩をヴァルフィンが叩いていたのもなんだったんだろう。
1月18日 晴れ
エルフィンがエレインの事をお婆ちゃんって呼んでた。
ヴィンティルがエレインの子供で、アールヴァルとエルフィンはヴィンティルの子供だからそうなるね。
でもおじいちゃんが居ないかな?
1月19日 曇り
昨日日記に書いたのがどういう経路なのか、ヴィンティルに伝わったらしい。
この日記読めるの僕以外だとファルタだけなんだけど、ファルタはそっぽむいてるし。
ヴィンティルのお父さんって誰なんだろう。
1月20日 雷雨
別に隠しているわけでもないみたいで、エレインは普通に答えてくれた。
ヴィンティルにはお母さんもお父さんも居ないんだって。 というよりは、サンディーヴァの鳥達全てがヴィンティルのお母さんでお父さんらしい。
だからアールヴァルとエルフィンのお婆ちゃんとお爺ちゃんはサンディーヴァの鳥達みんなってことだね。
1月21日 雨
ヴァルフィンも似たようなものなんだって。
ゼーラーゴの魚達は、みんなヴァルフィンと同じ意識を持ってるって言ってた。
僕にはよくわからないや。 アールヴァルとエルフィンはわかってたみたいだけど。
1月22日 晴れ
エルフィンが僕のお父さんとお母さんについて聞いてきたから、ちょっとだけ話してあげた。
昔々の、遠い遠い世界のお話をね。
そしたらみんなが今日は一緒に寝るっていうんだ。 優しいなあ。
1月23日 晴れ
僕が生まれた場所は、ここじゃない。
もう壊れちゃった世界だ。 この日記帳も、あの世界から持ってきたんだっけ?
そういう意味では、この世界の家族はファルタとベルだけなのかな。
1月24日 虹彩粉
エセレンシュが……ううん、ベルが僕にありがとうって言ってくれた。
生んでくれてありがとう、って。
ちょっと泣いちゃった。
1月25日 晴れ
ファイオリアの花畑がちょっとだけ広がった。 もしかしたら、ファイオラの目覚めが近いのかもしれない。
オルキディアはもう起きてるから、早く起きれるといいな。
ファイオラに会ったことない子が沢山だもん。
1月26日 晴れ
バティとシャンブルの蝶達が、ベルと何か話してた。
そういえばシャンブルの蝶達はファイオリアの花畑と同じ存在らしいから、ファイオリアの花畑が広がったらシャンブルの蝶達も増えるんじゃないかな。
ベルはやっぱり誰とでも話せるらしい。
1月27日 曇り
シュネクレーヴェの亀達が作っていた雪山が完成したらしい。
でも、シュネクレーヴェの亀達と同じくらいの大きさしかないんだ。
ほんとに山なのかなぁ。
1月28日 曇り
やっぱりハイトゥは寒さに弱いらしい。 サンディーヴァの樹で作った服が無かったら、凍えてたかもね。
そういえばサンディーヴァの葉にシュネクレーヴェの雪を乗せると、どっちも消えちゃうんだよね。
昔喧嘩してたのが関係あるのかな。
1月29日 雨
うーん、今月は遅かったなぁ。
また3日程寝るから、みんなへの説明お願いね、ファルタ。
おやすみ。
余の名は課金王と連動してます