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第十四話 虐殺
それからは来る日も来る日も戦いに明け暮れた。
私にとっての休息は食事の時間のみ。
しかしその至福の時間すらも数多の兵士に取り囲まれた中行われる。正直うざい。
戦いも戦争などと呼べるものではなかった。常に圧倒的不利な戦いを強いられ、酷いときには十倍以上の兵力差であろうとも戦いに駆り出された。
剣を振るい、炎を操り、幾千と人間を殺したが、私自身も戦いの度に傷を負い、死傷し、数え切れないほど蘇生した。
死ぬたびに高まり続ける不死性。刃物を受け付けなくなるということはなかったが、今ではもう傷が瞬時に再生するようになった。
例え首が千切れ飛ぼうとも一秒後には再生している。
もちろん痛みがないわけじゃない。けれどもそんなものにはもう慣れてしまった。
今では死ぬほどの痛みも他人事のように感じられる。
だってこの戦いそのものが他人事なのだから。
主人公
名前 クイーン
種族 吸血鬼
能力 不死 炎支配 瞬間蘇生
下僕 0人
殺害者数 123523人
死亡回数 2452回